こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は81話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
81話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- お祭りの初日
「もうすぐあなたの実家の家族に会えるね、とても嬉しいよ」
「それは・・・、ところでエルモス港にはイースが迎えに行くのですか?」
「名目が義兄だから、当然私が直接行かなければならないね。なんで、あなたも行きたいの?一刻も早く会いたいのか?」
もちろん、決してそうではなかった。
チェシアレを先頭にした使節団を迎えに行く途中、私が抜けてイースケが行くという事実が少し妙に感じられるだけだ。
原作では、その反対だったから。
さらに、イースケが自ら使節団を引き受けるという事実に驚いた。
何を考えているんだろう?
ただ私が好きになって、私の兄にも礼を尽くしてあげるという気持ちだけなのかな?
「安全にお連れしますので、心配しないで宮殿で待っていてください。宴会場で挨拶を交わしていれば、私たちが来ていると思うから」
私が心配しているのはそういうことではないのだけど、大人しく頷くことに。
二人が初めて会う姿を見逃さなければならないなんて、少し残念でもある。
原作では殆ど対面もせず、お互いに空気のように接していた記憶があるけど・・・。
「イース、あのね」
ゆっくりと背中を撫でていた彼は眉を少し上げて私の目をまっすぐ見つめた。
何だと尋ねる目つき、心配と渇望。
私が分からないその全ての感情で多彩に変わる目を見るたびに、妙に胸が冷えてきた。
「いいえ、お洒落して待ってるね」
世の中の万事が目に見えるなら、どんなに良いだろうか。
本当は全部言いたい。
私は他人が考えるシスティーナのお姫様ではないと、お兄様が怖いと、あなたが変わるのではないかと、あなたが大会に参加する代わりにずっと私のそばにいてほしいことを。
しかし、それは出来ないこと。
揺れないようにしよう。
イースケが剣闘場で戦っている間、私は自分だけの試合をしなければならないから。
そのように気を引き締めて、私は彼の首に腕を巻き、首筋にキスをした。
背中を触っていた手がドレスの裾を引き上げるまで瞬きする時間もかからなかった。
この前の宴会場の準備とは比較にならないほど慌ただしい。
今や国際的なお祭りの初日、夜明けから捕まって垢抜け作業をしていると目が回るほどだった。
ロマーニャでもこれほど渾身の力を尽くして着飾ったわけではないと思うが・・・。
果たしてオメルタ公爵妃の役割は易しいことではない。
騒がしくて慌ただしい雰囲気の中で時間があっという間に過ぎていく。
日が中天に昇った頃になってようやく、私はついに息を整えながら鏡の前に立つことができた。
「いかがですか、奥様?」
自負心と満足感でキラキラ輝く視線に何と答えるべきか。
確かに自負心に満ちてもおかしくないと思い、私は一瞬瞬きをする。
精魂込めて化粧したおかげか、普段よりずっと生き生きとして爽やかに見える。
唇も爪もキラキラと輝き、そこに毛皮で縁を飾り、胸をグルリと囲んで宝石を打ち込んだバラ色のドレス、靴は同じ色のリボンがついたビロードシューズで、有色のダイヤモンドが首元と耳にぶら下がってシャンデリアのように眩しく輝いていた。
黄金ショールのように曲がりくねった髪には、ルビーとサファイヤが星のように散りばめられた華やかさがある。
「まるで妖精のようです、奥様」
「今のこの姿、誰に一番先に見せたいですか?」
恥ずかしそうに笑っている鏡の中の女性は魔法でもかかったように眩しい。
そして、それは化粧だけでなく、豪華なドレスと華やかな宝石のためだけではなかった。
「ブレスレットは本当にそれでよろしいですか?」
「ええ、ブレスレットはこれでいいわ。ありがとう、みんなお疲れ様」
あえてこれに固執した理由は、多分イースケが私に初めてくれたプレゼントだからだと思う。
だから、これを着けていると何だか強くなるような気がして。
そして私は今日からしばらく強くならなければならなかった。
「ルビ」
馬車を止めたところにはエレニアが先に待っていた。
薄いレモン色とクリーム色で編まれた優雅なレースドレス、そこに髪を細かく編んで間に宝石のピンを打ち込んだ姿は、まさに幻想的だったが・・・、ああ、ぎこちない。
私だけでなく彼女もぎこちない雰囲気を漂わせていた。
それもそうだと思う。
ティーパーティー事件以降、二人きりで立っているのは今が初めてだから。
「本当に美しいです、エレン」
ぎこちなさを抑えようとして慎重に話しかけると、エレニアはすぐに私を見た。
冷ややかな赤い目つきに、チラッと当惑したような。
「ルビも、言葉が出てこないくらいに美しいです」
短い沈黙が流れている間、私たちはしばらく会話を続けるように躊躇ったが、すぐに口を閉じて馬車に乗る。
そのようにぎこちない静寂に包まれたまま、馬車は王宮に向かって走った。
イースケとチェシアレの対面。
どんな会話をするのか気になります。
チェシアレが二人の親密な姿を見た時の反応に注目ですね!
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