こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は94話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
94話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 兄の質問
ほとんどの人は皆宴会に行っているせいか、神殿は普段より静かで不気味に感じられた。
神殿に預けていた服に着替えた直後。
「猊下はあちらでお待ちになっております」
少し前まで私たち兄妹の案内員を務めていた人に言われる。
心臓が焦って動き出したが、何気なく笑って彼についていく。
粗雑な大理石の階段を踏む足音が響いた。
いつもくすんでいると感じていたが、今日に限って暗黒の迷宮がない。
思わず手首についたブレスレットをいじる。
これだけはずっとつけていた。
何も言わず無数の廊下と階段を通り、ドアが大きく開いた大きな部屋の入り口に入った時、遠くからドンと重い音が鳴る。
神殿の一部区域の正門の一つが閉まる音。
ビックリして振り向くと同時に、背後のドアも閉まった。
そして私は呆れる。
「ここは・・・」
「いらっしゃい」
チェシアレはズボンの上にシャツを適当に羽織った形で暖炉のそばの椅子に座っていた。
いつ出てきたのか、ワインを飲みながら片足をテーブルの上に楽に乗せた姿が悠々自適だ。
「お兄様、ここは大司教室じゃないのですか?」
「何でも気にするんだね。あのヤキモキした老人たちなら、私がここに泊まったという事実にかえって恐縮するだろうね」
嘲笑うように答えた彼が私の方へ視線を回した。
ふと、そのまま着替えなければよかったという後悔が起きる。
突然、チェシアレが私のドレスを引き裂いてストーブの中に放り込むような気がしたからだ。
「そうじゃないかな?」
視線は私に向けながら、言葉は私の後ろの人間に向けている。
ドアを閉めて銅像のように立っていた男がチェシアレのそばに向かい、それkらフードを下ろした。
「まあ、足の裏でも舐めようとする方ですからね」
ひどい傷跡が瞼を横切る目が黒く光っている。
ただ、私が驚いたのは彼の怪しい外見のせいではない。
彼の荒れた赤い髪のせいだ。
私は彼を今日初めて見た。
正確にはこのように直接見るのが初めてだ。
原作内容を知っているおかげで、チェシアレが非常に忠誠心があり残忍な腹心一人を置いているという事実は知っていた。
その怪物のような腹心が、非常に険悪な印象だという事実も。
それにあの声・・・。
そう、確か以前に・・・。
「素敵ですね、夫人」
あの時、私の足を踏んだのはお前だったのか?
名前はピエトロだっけ?
彼の末路はどうなったっけ?
「この豚小屋のような場所で、これまでご苦労だったな」
「ホームシックで泣き出しそうになりましたよ。私は猊下だけを待っていました」
自分たちだけで会話を交わしながらも、視線は依然として私を睨んでいる。
このようなやり方で私を監視していたという事実を露骨に表す内心は明らかだった。
実家からの干支は当然予想していたけど、まさかピエトロが一人でここに来ていたなんて。
私の知る限りではチェシアレはどんなことがあってもピエトロを遠ざけることはなかったから。
ところで北部に送ったの?
私を監視するために?
一体いつから?
チェシアレの刺すような視線を避けるふりをしながらピエトロの方をチラリと見る。
ただ平然と主人と話しているようだが、なぜかあの怪物のような男も緊張しているようだった。
「遠慮しないには良心が痛むんじゃないか、君。まともに何もしていないじゃん」
「その部分に対する処罰は別で甘んじて受けます」
「そうだね、どうしたらいいかな?ルビ、君が言ってよ」
私はぼんやりと瞬きをする。
正確には、そういうふりをした。
「何を言ってるの?」
無表情だったチェシアレの満面に冷ややかな笑みが広がる。
「どうしたらいいかと。君のせいで彼が怒られることになったじゃないか?」
「お兄様、あなたが今何を言っているのか全く分からないわ。今まであの人に私を監視させていたの?」
「君がしきりに心配させるからじゃないか。私の大人しい妹が一体どうして家出をしたんだい?」
私の家出騒動を聞いて送ったのか。
それなら、私と魔物たちについてはまだ全く知らないのだろうか。
平静を保とうとしたが、呼吸が震えてくる。
落ち着いて、慎重に・・・。
生半可に探ってみると全部台無しになってしまう。
そのように気を引き締めて開いた口をそっと抱きしめた。
「これほど大変だったのは初めてなので。私は悪いことを一つも出来ないことをお兄様も知っているじゃない。お兄様こそ私に何をしたの?」
これこそ心当たりの外というように、生臭く笑っていた彼が眉間を少し狭める。
「何を言ってるんだ?」
「みんな私を殺人者扱いしたのよ?私が神殿で大司教の娘を毒殺しようとしたって。今考えたらお父様がその人にやらせたんじゃないの?せめてお兄様が言いつけでもしてくれたら私は・・・」
言葉尻を曇らせながら少し息を呑む。
チェシアレの雰囲気が怖い・・・。
何をしでかすか分からない人が一番怖いですよね。
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