こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は99話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
99話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 晩餐会
「今年も最終優勝は北部が優勢のようですね」
「まだ分からないでしょう。この前の試合の栄光はレンブラントが持っていったではないですか?」
「あの時はオメルタ公子が抜けていましたから」
楽しそうに騒ぐ人たちを通り過ぎ、慎重にトイレに入る。
黒い大理石一色の豪華なトイレの中には、ちょうど誰もいなかった。
つい先ほど、一群の令嬢が出てきたところを確認した後、
「ふぅ・・・」
大変でたまらない。
こっそり吐き出すのは難しくもないが、最近思わず吐くことがグッと減ったせいか、改めて嘔吐の苦痛が嬉しく感じられるほどだ。
よりによって食べたのがチーズだから変な感じがする。
さっき飲んだワインとチーズをサッと出して、後片付けをして鏡の前に立つ。
ミントキャンディーを取り出して口の中に入れて髪の毛を整えている時、誰かがトイレのドアを押して入ってきた。
「あ・・・」
「えっと・・・」
何気なく挨拶して当然だったはずなのに。
最近、私たちの関係の成果、私が刺されることをしたせいか、口がぎこちなく微笑んでしまう。
それはエレニアも同じだったようだ。
一瞬、私は彼女が出ていくと思った。
しかしエレニアはドアノブを握ったまましばらく躊躇っている様子だったが、すぐドアを閉めて私のそばに歩いてきて鏡を見て立った。
彼女が青いシルクポーチを開けてルーズボトルを取り出している間、実にぎこちない沈黙が流れる。
はぁ、こんな雰囲気は本当に嫌だ。
悲しい限りだよね、やっと親しくなり始めたと思ったのに・・・。
「試合は見応えがありましたか?」
「え?あ、はい。なぜこんなに有名なのか分かりました。すごくハラハラしますけどね」
先に話しかけてくると思わなかったので、焦るように答えて、自分のポーチを開けるふりをする。
すると、再びぎこちない静寂が通り過ぎた。
ああ、確かに頭の中で内容を知ることと実際に見ることには大きな違いがあった。
もし私が今回の試合の結末を知らなかったら、おそらく前半戦の途中で観覧席を飛び出したり、そのような場面ごとに描写される脇役のように気絶してしまったりするだろう。
私の前世のありふれたゲームなどでは雑魚扱いだったものが、あんなに恐ろしい生物だったなんて。
「特にトロールが出てきたときですね。イースに何があったらどうしようと緊張しました」
霜の森で魔物たちと数日を過ごし、竜にまで会ったくせに、今日競技場で暴れた魔物たちは私が今まで遭遇したこととは色々な面で次元を異にした。
「理解できますが、あまり心配することはありません。兄が昔優勝した年は、もっと殺伐としていましたから」
「あ・・・」
あれで簡単になっているんだね。
そろそろ、この人間たちが変なのか、私が変なのか混乱し始めてきたよ。
ニッコリと微笑んで、同じように一緒にルージュを塗るふりをしている間、エレニアが鏡を通じて私をチラッと見ている視線が感じられた。
何か迷っているような雰囲気。
やっぱり私がまた吐いたのか疑っているのかな?
「他にお変わりはありませんか?」
案の定だろうか。
「あ・・・、他と言えばどんな・・・?」
「・・・いいえ、何でもないです」
エレニアはすぐに誤魔化すように髪を横に振り、それ以上何も言わず、私をチラつかせた。
それで私も彼女がポーチを持って先に出るまで黙っていた。
試合終了後、オメルタ城主催の晩餐会。
記憶する内容通りでもあったので、今更のことはなかったが、チェシアレが公爵邸の中にいる姿が全く気に入らなかった。
なぜか私にも分からないことだったが、何か侵されているような気分というか。
イースケがここに一緒にいたら、ちょっと違ったのかな。
ふと彼がここにいたらと思ったが、今日の後半戦まで無事に戦った候補者たちは今頃、宿舎で死んだように休憩しているはずだ。
チェシアレはここにいるのに、イースケは宮にいるなんて皮肉だよね。
「ああ、ルビ」
とにかく何気なく微笑んで晩餐会のテーブルに戻った私は、危うく座る途中で立ち止まるところだった。
ちぇっ、これはまた面白くない組み合わせだよね?
チェシアレが私にこの上なく憎たらしい笑顔を送っているという事実はそうだ。
元々さっきから私の隣に座っていたのだから。
しかし、一体どういう理由でオメルタ公爵が目の前に座っているのだろうか?
弱り目に祟り目で、アルフォンソはなんでここに挟まっているんだろう?
私の養父と私たちの家門のおかげで転落した昔の婚約者候補と、この全てのことの元凶である私の兄が一堂に会して仲良く座って何をするのだろうか?
エレニアとの関係も微妙なまま。
早く修復してほしいです。
大会は原作通りにイースケの優勝だったのでしょうか?
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