こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は39話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
39話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 悪巧み②
私の子犬が動いてから2週間後。
チョコはいつもよりきらきら輝く瞳で私を見た。
「魔王様、チョコは魔王様が今まで言っている言葉、ものすごく耳を澄ましたんですよ」
もちろん、よく知っている。
いつのまにか2月も中旬だ。
自分の仕事を見に来たチョコは、羽をはたつかせながら、精一杯愛嬌を振りまいた。
「魔王様が事を起こすなら、華やかで楽しく大きくすることだと言いました!そうですよね!」
うん?もちろんそうだったけど、それは勇者と戦った時の話じゃないか。
大体600年は前の話なのに、それを全部覚えているなんて、私の犬は頭もいいよね。
「それでチョコは大きく準備しました!魔王様の部下の仕事なので、その程度にはならないといけませんから!キャー!」
チョコのしっぽが容赦なく揺れ、称賛を望むように瞬きをする。
私はその姿に半分不安でもあったし、また半分楽しみでもあった。
なぜなら、今、私は家族と一緒に王室の舞踏会に行く途中だったから。
国王夫妻は、昨年の新年の舞踏会を挽回するかのように、「皇太子の妊娠8ヶ月記念」という名目で、また大規模なで席を設けたのだ。
ここら辺はすごいというか。
(チョコがああやって言うくらいなら、今日のことが起こるという話だけど)
確かに熟す時が来たね。
私の子犬の悪いことの実力は誰もついて来にくいんだ。
おかげで、私の口元には穏やかに期待感が込められた微笑が浮かんできて・・・。
「あれ、アナスタシアは馬車に乗って浮かれているのかな?」
父に陰険な姿を見られたので、私はまた口元を引き締める。
「うちの末っ子は、お父さんが見て嫌なんですか?」
いや、ただ早合点しただけです・・・。
8ヵ月記念の舞踏会は、序盤は別に異常がないように見えた。
ディネア子爵と王妃の間に、時々不便な気流が流れたものの、二人は依然としてくっついていたからだ。
そして貴族たちの態度も変わらなかった。
両親は今回は面倒くさそうに、レベンティス大公を含め普段交流があった人々とだけ慎重な対話を交わしている。
雰囲気が変わったのは、ディネア子爵に親しい貴婦人の一人が急いで話を伝えた時だった。
貴婦人の話を聞いているうちにディネア子爵の顔は次第に暗くなり、すぐに赤くなって青くなった。
「あまり心を痛めないでください、ディネア子爵・・・」
話を伝えた貴婦人は、まるで彼女を思うように慰めの言葉をかける。
しかし、その言葉は立派に火事の家の煽りになってくれた。
ディネア子爵は貴婦人をじっと見つめ、すぐに体を回して大股で歩き、体面もすべて忘れた人のように大声を上げる。
「ドロリス、お前がどうして私にこんなことができるんだ!!」
ドロリスは王妃の名前。
突然鳴り響いた王妃の名前に、耳目が一瞬にして集中した。
もうかなり膨らんだお腹を出して貴族たちにあらゆる賛辞を絞り出すように聞いていた王妃の顔が荒唐無稽になる。
「い、今何をしているのか。ディネア子爵!」
王妃は最大限威厳をもって見せようと口を開いた。
幸いか不幸か、国王はちょうど父親をはじめいくつかの貴族とともに席を外したところだ。
(やっぱり私の犬だよ、舞台のセッティングを終わらせてくれるなんて)
国王がいたら、ディネア子爵がいくら怒っていたとしても、あんな狂ったことはできなかったはずだから。
「赤ちゃん、ああいうの見てるんじゃないよ」
何言ってるの、私がこれをどれだけ期待してたか。
私はいつの間にか私のそばに来て、あれこれ食べ物を用意してくれるミハイルの言葉を聞かなかったふりをして、覗線を二人の方に固定する。
幸運なことに、母も少し離れたところにいたから。
「何をしているかですって!?」
王妃が差し出した渾身の一喝にもディネア子爵はしょんぽりする気配も見せず、むしろさらに近づいた。
その勢いがあまりにもすごいからだろうか、それとも王妃のそばで良い言葉を絞り出していた貴族たちもこの面白い光景を逃したくないからだろうか。
自然に王妃と二人の間を遮るのが消えた。
「それはむしろ私が聞きたいことだよ、ドロリス!」
「ぶ、無礼だと言った!どの一国の王妃をそのように呼ぶのか。ディネア子爵、あなたが私の幼なじみだと言って大目に見てくれるのも限界がある!」
王妃はそう言って、近寄るなと言わんばかりに手を振りながら、口ではとても威厳のある言葉を吐いた。
「私の慈悲心を試すな!」
その言葉に王妃のそばにいた貴族のうち、何人かの口元に力がぐっと入るのが見えた。
「慈悲心?今それが言うことなの!?」
「な、何!?」
しかし、王妃の言葉はむしろディネア子爵の神経をさらに掻き乱してしまったようだ。
彼女は歯ぎしりしながら口を開いた。
「ドロリスが王妃になったのは誰のおかげだ!」
「え?」
「貧しくて空腹だったあなたを首都まで私が連れてこなかったら、あなたが今王妃だっただろうか!」
「い、今なんで急にそんなことを・・・」
王妃はばれたくない事実を暴かれた人のように瞳が揺れた。
(実は、あれを知らない人はあまりいないんだけど)
まともな貴族出身ではないということ以外にも王妃には欠点が多すぎて、あれを気にする人はほとんどいなかった。
「それにもかかわらず、恩を仇で返すの?」
「どういうことだ、ディネア子爵。すぐにし、静かにできないの!?」
「はあ、刺されることがあるみたいだね。私の口を塞ぎたいのを見ると」
ディネア子爵はまるで日取りの人であるかのように王妃にもう少し近づく。
「い、今やめておけば私もあなたを許すことができるよ、だ、だから・・・うわぁ!」
その瞬間、私は視界が遮断されるのを感じた。
そして耳元に憎らしい声が聞こえてくる。
「ああいうのを見るのは情緒に悪いんだよ、赤ちゃん」
ミハイル、おせっかいだね!
今が一番面白い瞬間なのだから!
私の視野が遮られる前に、ディネア子爵が王妃の髪をぎゅっと握ったからだ!
「これ、これを放さないの!?」
「あなたから放して、ドロリス!」
「何てことを言うんだ!君が先に放さないと!」
「10年前には文句も言えないはずだ!」
「10年前にすでにあなたより身分が高かったんだ!」
その後は本当にめちゃくちゃだった。
あまりにもめちゃくちゃだったので、もっと止めることさえ考えられなかったし。
2人はお互いに髪をつかみ合って喧嘩を始めた。
途中で他の侍女や、下女たちが止めようとしてみたが、目に見えるもののない2人の握力に髪の毛だけをたくさんかきむしられて落ちていく。
「ディ、ディネア子爵。王妃様は妊娠中です!」
「王妃殿下、先に手を放したら私たちがディネア子爵を止めます。殿下!」
彼らは言葉でも何とかして二人を落ち着かせようとしたが、みんな耳元でぶつかって消えていくようだった。
ディネア子爵がこれほど怒った理由。
最近、ディネア子爵は行ってきた事業の投資金を一つずつ回収されていた。
もちろん私がちょっと手を出したことはある。
(それでも正々堂々とディネア子爵の事業がどれほど粗末なのか、匿名の投書を投資家にこっそりと送っただけ)
それらの投資家でさえ、実際、王妃の名前を見てお金を出した場合が多いため、容易だった。
ところがそんな中、彼女が王妃の侍女になって、下賜された領地の正当な権利を主張する人が現れたとまで言うから。
(当然、目がひっくり返るだろう)
王妃にぺこぺこして得たものが一つずつ消え、さらに王妃に自尊心を曲げなければならないのかという気がしただろう。
もちろん、悔しいのはディネア子爵だけの話ではない。
「ああ、こういうことを見ると、あなたが私の悪口を言っているのは本当なのね!」
「今言うことがないから、どこで謀略をしているんだ。ドロリス!」
「謀略とは!君が私を品位がなくて貧乏人の身分でで王妃の役割をすると悪口を言ったこと、何人が私に教えてくれたと思う!?」
「う、うわごとよ!」
「うわごとは!しかもあなた!私にひどい目に遭わせようとわざとテクラ・エンデブランと一緒に寝かせろと言ったんだって!?」
王妃もまた、これまでディネア子爵に知らず知らず無視された話を吐き出していた。
その過程で自分の底を自ら現すのはおまけだったのだ。
(やっばり私の犬、仕事がとても上手だね)
褒めてほしいと愚痴をこぼす子犬が思い浮かんで、訳もなく気分が良くなった。
いっぱい撫でてあげないと。
王妃にあんなに噂がよく流れるようにしておいたなんて。
とにかく彼らの泥仕合はそれからかなり長い時間続いた。
国王が登場して。
「これは何をしているんだ!」
荒唐無稽な顔で叫ぶまで。
チョコの情報操作で喧嘩を始めた王妃とディアネ子爵。
国王が登場することで、この結末はどのように終わるのでしょうか?
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