こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は41話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
41話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- お父様と二人で
ディネア子爵が追放された後、最初は大丈夫なふりをしていた王妃だったが、すぐに社交界に顔を見せなくなった。
貴族たちが表では違うふりをしたが、あまりにも8ヶ月の舞踏会の事件が大きくて皆の口を塞ぐことができなかったからだ。
「・・・こんな時、ディネア子爵がいたら阻止してくれていたのに!」
思う存分喧嘩しておいて、いざこのような時になると残念なのか、王妃は宮殿に閉じこもってブツブツ言っていた。
だからといって国王にディネア子爵のための言葉を一言も言わないのが彼女らしかったが。
とにかく王妃ドロリスの出産が近づいたという理由で、公爵家も少しでも平穏を取り戻すことができた。
「もう紙を無駄にする者が少なくなったね」
「そうですね、奥様。侍中の女中たちの手からインクがもうちょっと乾きますね」
「そうね」
王妃とディネア子爵の喧嘩、または自ら利盆のために手紙の洗礼を受けた者も減った。
その代わり、8ヵ月間の舞踏会のため、さらに公爵家にコネをつけるべきだと考えた人は増えたようだ。
前のように王妃やディネア子爵にコネを作るためではなく、本当に両親に会おうと招待状を送る者ができた。
(まあ、それでもお母さんが以前のように不便ではないようだから)
それで私も本当に問題が生じない限り、ただ気を抜くことにした。
なぜかずっと私がやきもきするのも両親に対する礼儀ではないようだったし。
(お母様もお父様も強い方々だから)
この8ヶ月の舞踏会の時、国王ルクシアスは事態が整理された後、母親に恨み混じりの言葉を吐いた。
『あなたがいたのにどうして・・・』
もちろん、母親はそれほど長くない言葉で国王の言葉を言い返した。
『王妃殿下の親友関係に口出しするなと言ったのは、5年前のことでした。忘れましたか?お兄様』
それで終わりだった。
おかげさまで私は知ることができた。
両親が首都に来ることを心配したのは、何が起こるか不安だったからではない。
(面倒くさくなることに対する心配だったんだ)
実際に両親が処理しなけれはならないことは、領地にいる時より倍に増えたからだ。
私は心の中で両親を応援し、気楽な公爵家の末っ子としてしばらくの平和を楽しむことにした。
いつのまにか春だった。
まだ風は激しく寒かったが、3月に入って春の花が一つずつタウンハウス周辺にも頭を上げる。
本来ならそろそろ領地に帰る準備をしなければならなかったが、王妃の出産日があまり残っておらず、それまでは首都に留まる計画らしい。
「では、今年は4月のお祭りが見られなくなるのですか?」
兄の質問に父は困った顔をしてうなずいた。
「たぶんそうなるだろうね、4月の祭りを見るには遅くても2週間以内には出発しなければならないから」
「本当に?ララは4月の祭りをまたしたいんだけと。また花をあげたいのに!シャシャがお姫様みたいで綺麗だったのに!」
姉が寂しがると、母が笑いながらなだめた。
「首都にも春祭りがあるんだ。それもすごく綺麗だけど」
「綺麗?」
「そうだね、ラウレンシアやアナスタシアのように、小さな赤ちゃんはみんな黄色や緑のドレスを着て花かごを持つのが伝統だね」
「ララ、きれいな服を着るの?」
「もちろん、ママがもう注文しておいたよ。うちの子たちのものは全部ね」
そして、母親がダミアンも忘れていないように頭を撫でた。
「私はもう赤ちゃんではありません」
もちろんお兄ちゃんは小さく抗弁したけど。
とにかく、このように公爵領にいた時のように些細な対話を交わすほど平和だった。
だから私は安心しすぎたのかもしれない。
首都の春祭りに家族の手を繋いで見物に行けるだろうと当然のように思っていたから。
「まだ熱が下がらないんですか?」
「はい・・・解熱剤も飲ませたし、神官も一度見たので夜明けには大丈夫だと思ったのですが」
朦朧とした意識の中で両親の声が聞こえた。
緊張しすぎたせいか、それともこの数え年では3歳、月数でも20ヶ月を埋め尽くして安心しすぎたのかな。
首都の春祭りを数日後に控え、私はひどく病み始めた。
「キイーン、チョコのせいです。チョコがとても楽しくて・・・!魔王様はまだ弱い時なのに、大丈夫だと思ってチョコが動きすぎました!」
私が熱が上がり始めると、私の子犬は珍しく自分のせいだと言って落ち込んでしまった。
お前のせいじゃないよ、チョコ。
「違います!キイーン、チョコのせいです。もうチョコはそばにいるって言いません。体調を崩さないでください、魔王様が体調崩したらチョコがすごく悲しいです」
そう言って、チョコはしばらくの別れを悲しみ、未練が溢れる顔で私を眺めて召喚を解除した。
(ただの赤ちゃんだから、風邪をひいただけかもしれないけど)
天気がちょっと暖かくてお姉さん、お兄さんと一緒に庭に出て、うっかり寝ちゃった日も
あったから。
ごほんごほんと目を覚ますと、ぼんやりした視界の間にも心配いっぱいの両親の顔が見える。
「疲れて目が覚めたのかな?」
父は心配して私の額に慎重に手を当てた。
体温が高いせいか、父の手が冷たく感じられて気持ちが良かった。
そんなつもりではなかったのに、本能的に父の手の冷気がして、額と顔をこする。
私の顔が全部覆われるほど大きな手だからいいと思いながら。
「うちの末っ子がこんなに甘えることがあまりないのに・・・」
私がかわいそうだから言ってるんだと思うけど、なんとなく心の片隅がひりひりした。
父の言葉を否定したくて、私は文句をつぶやいた。
「アイヤ・・・」
お父さんを嫌ったのではないと、ちゃんと話したかったのに。
相変わらず鈍いばかりの私の口からやっとあんな言葉が出た。
母親だろうか、父親だろうか。
短いため息が出た後、私は再び意識が薄くなるのを感じた。
ぼんやりと母の声が聞こえた。
「やっばり春祭りは・・・」
その言葉を最後に私の耳元まで聞こえなかった。
(・・・そうでなければいいんだけど)
お姉さんもお兄さんも首都の春祭りを見るのをすごく楽しみにしていたから。
体調を崩したのは無理をし過ぎたからでしょうか?
春祭りまでに回復するといいのですが・・・。