こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は45話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
45話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 王妃の出産
王妃ドロリスは初産なので長くかかるという予想を破り、陣痛を始めて2時間も経たないうちに子供を産んだ。
「うわぁ、私死んじゃう!私、死ぬって!全部ルクシアス、お前のせいだよ!」
慌てて準備をして母が宮に着いた時、王妃の悲鳴が宮の外までりんりんと響いた。
「王妃、ドロリス。お、落ち着いて。少しだけ頑張ればいいというから・・・」
「本気じゃないよ!!あなたが産んでみて!!」
王妃がついに国王の髪の毛を一握りむしり取った時。
「ウアアン!!」
王妃と同じくらい力強い声の子供が姿を現した。
しかし、皇太子であると確信した皆の予想を破り女の子だった。
4月1日午前5時55分。
パルシャン王国、第1王女シャルロッテが元気な姿で生まれた。
シャルロッテが生まれた時。
「元気な王女様です!」
産婆がうれしそうに叫んだが、産室には静寂だけが流れた。
「お、王女って・・・」
静寂を破って口を開いたのは王妃ドロリスだった。.
「お、王子様が・・・うちの皇太子様が・・・!」
彼女はまるで断末魔の悲嗚のようにその言葉を叫び、気絶してしまった。
まったく信じられない事実であるかのように。
王妃の反応に産婆がそわそわしている時、国王まで彼女を困らせる。
「本当に娘か?息子じゃなくて、娘だって?」
「そ、そうです」
長い経歴の産婆は、国王夫妻の反応を理解することができなかった。
息子なのか、娘なのか、それがそんなに重要だというのか。
この国のパルシャンは王位と爵位継承に性別の区分をしないのに!
多くの貴族の家門でも子供を授かったが、娘という理由でこれほど落胆した親の姿は初めてで、何と言えばいいのか分からなかった。
その時、産婆を助けてくれたのは到着したばかりのテクラ。
テクラが到着したという知らせに国王は憂鬱な顔を隠すことができず、彼女を迎える。
事実、陣痛が長く続くという考えで自尊心さえ下ろして腹違いの姉を呼んだのだった。
ところが、もう解散した上に、産んだのは娘だなんて。
(よりによってこんな時に会いたくない顔を見るようになるなんて・・・)
率直に言って国王は王位に就いた後、年が経つにつれ自分の席は必ず息子に譲ると決心した。
何をしても自分より優れた異母姉テクラの存在のためだ。
それは王妃もまた同じで、二人は子供が生まれる前から絶対に王子だろうと、生まれてすぐに皇太子の座に就かせるだろうと意気込んでいたから。
そうしてこそ、テクラに少しでも勝つ感じがすると思ったから。
ところで王女だなんて、王女だなんて!
長い間期待して産んだ子供であるにもかかわらず、国王はただ失望感に満ちていた。
「・・・来たのか」
「おめでとうございます。健康な王女様をご覧になったと」
テクラは笑顔でお祝いをする。
国王ルクシアスは妹のあの日の立っていない態度も気に入らなかった。
牽制したり恐れる様子はなかった。
彼もまた、どれほど自分を無覗しているということだろうか。
ルクシアスはテクラのお親いの言葉をそのまま受け入れることができず、誠意なく産婆に手を振って子供を見せるようにした。
今は娘の顔さえ見たくなかったから。
「あら、可愛い」
(あの優越だというような態度を取って!)
一つひねってみると、すべてが綺麗に見えなかった。
そこで国王はわざとテクラに話した。
「お前がもともと王女じゃないか」
「そうでしたね」
「だから名前はお前がつけなさい、代母になるのも悪くないだろう。唯一の親戚だから」
「はい・・・?」
当然テクラは慌てて自分の兄を見る。
大切な初子なのにあんなに誠意なく自分に名前を任せるの?
なんとか長い間ルクシアスを見守ってきたテクラは、彼の心理状態に大体気づいた。
(気の毒だね、甥っ子よ)
テクラは心の中でそう思っていながらも喜んで、甥のために名前をつける。
子供には罪がなかったから。
「シャルロッテという名前がかわいく似合いそうですね」
数百年ほど前に活躍した聖女の名前だ。
国王は、それさえも王女同士だからと言って面倒を見てくれるのか、と残念がったが・・・。
以後、気がついた王妃がこの事実を知っていた通りにしたのはまた別の話だった。
「え!?いや、よりによってテクラ・エンデブランに代母をしてもいいとおっしゃったなんて!ダメです、ダメですって!!」
そして王妃は国王の胸を叩きながら訴えるように話した。
「男の子の名前でつけるべきでした!有名な男性ヒーローもいるし、神官の名前もいるのに、なぜ聖女の名前なんですか!」
「そ、それはとういうことだ!」
「テクラ・エンデブランが私たちを苦しめるためにそんな名前をつけてくれたんですよ!」
その後、王妃は悲しそうに泣き出した。
後で分かったことだが、王妃が住んでいた地域の長い風習だという。
息子を産みたければ、先に生まれた娘に男性の名前を付けろという。
そのような理由で国王が王妃を慰めるためにシャルロッテの乳母に代母の席を任せたこともまた、貴族の間で数日ほとひそひそ話の種になった。
私はシャルロッテの誕生に関する話をすべて知った後、とても腹が立った。
(いや、ここは娘であり息子であり、継承に何の影響もないのに)
すぐに母親が有力な王位継承者だったことだけを見てもだ。
(なんという時代遅れの考えだ)
王妃が住んでいた地域は、パルシャンでもかなり南部の国境に近いところではあった。
そちらは昔の風習がたくさん残っているとはいえ。
(一体生まれたばかりの子が何が悪いんだ)
もっと腹が立つのは、私もあんな扱いされたのが何度もあったからだろう。
過度に感情移入するということを知りながらも、私は熱が出ていたずらに遊び用のハンマーでクッションを叩いた。
それでも幸いなのは、表向きには王女の誕生を喜ぶふりでもするということだろうか。
「乳母もわざと神殿の推薦を受けて選んだそうで」
第一子であるため、健康に主神の加護の中で育つべきだと言っている。
さらに、最初の後継者候補が生まれたとし、誕生祝いパーティーまで開くと言った。
ただし。
(子供を利用して食べるつもりなんだ!)
親にもなって!
利用価値がなければ子供ではないかと。
過去の人生を数え切れないほど経験した面々が浮かび上がってさらに胸が熱くなった。
パチン、パチン。
遊び用のハンマーを何度も振り回していると、横に突然影がつく。
「末っ子のお姫様がどうしてこんなに怒っているの?」
久しぶりにタウンハウスに遊びに来たミハイル・レベンティスだった。
新年の舞踏会の後、ミハイルが私を呼ぶ呼称がもう一つ追加された。
ああしているうちに、国王夫妻にもっと憎たらしくなろうと!
私は彼を無視してハンマーを叩くことに集中したが、突然手が介入した。
慌てて手を止めようとしたが。
「アヤヤ」
赤ちゃんの手首の力では無理だった。
叩きつけた遊び用のハンマーに殴られたミハイルが青い顔をする。
私はあまりにも驚いてハンマーを持ったまま凍っていた。
すると、ミハイルは私の手から気をつけてハンマーを取りながら優しく話しかけた。
「何か嫌なことがあったら、私が間いてあげるよ、ね?」
(い、痛くないの?)
ミハイルは平然としているように見えるが、私はドキッとした。
私が子供を殴るなんて!
すると、ミハイルはしばらく悩んだ後、突然手を差し出した。
「赤ちゃんが撫でてくれたら痛くないと思うけど」
おかげで気がついた。
こいつ、痛くないんだ。
私がむっとした顔をすると、ミハイルは小さく笑う。
「撫でてくれないの?」
「うん」
「なんで?」
「私がやろうとしたのではない」
「私、当たったんだけど?」
ミハイルは憎らしく顔を突きつけて聞いた。
「ミヒャィヒャイヘシェ」
すると、ミハイルはこれ以上私を苦しめず、微笑でうなずいた。
何だか胸がいっぱいな顔をして、さらに気分がおかしくなる。
この子はどうして私を育てたような顔をするの?
「赤ちゃんがもうたくさん喋っているね」
すると、私の顔に花びらポーズをしてうつぶせに出てきて、目を合わせた。
「私とたくさん話したくなった?」
「・・・」
急に「うん」という返事も惜しくなった。
もうこいつとは絶対に話さないでおこう。
私がそろそろミハイルから身をかわすと、また私の視線に沿ってちょろちょろと体を動かし始めた。
そのように何度の対峙が続いたのだろうか。
周辺で下女たちが湧き上がる頬骨を我慢できないのが見え、訳もなく心痛が出そうだった。
こいつのせいでまた笑いものになる気分じゃないか。
とうとう疲れた私がやめると、ミハイルは姿勢を直して直に座りながら私をじっと見つめる。
何だ、にらめっこか?
子供たちはそんなことを面白がる年だから。
私は最初から相手にしないようにと視線をそらすと、服についたリボンをいじった。
「ねえ」
すると、ミハイルがすぐに質問を投げかける。
「赤ちゃんは王女の誕生祝いパーティーに行くの?」
こいつはなんでそれを私に聞くの?
たかが3歳の私ではなく両親に聞けばいいのに。
お母さんもお父さんもそういうのを隠す方でもないし。
そういう思いでぶっきらぼうな顔で頭を上げた時、私はなんとなく息を呑んでしまった。
ミハイルが子供らしくなく、とても寂しい顔をしていたから。
シャルロッテ王女がかわいそうです・・・。
王と王妃の心が改心することはないのでしょうか?
そして、ミハイルの質問の意図は?
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