こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は53話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
53話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 小屋の勇者様④
(「彼らはいつまでも幸せでした」だと思ったのに)
私は、小屋の魔王城の演劇が誰かにとっては現実だったことに気づくようになった。
(お姉さんによく合わせてくれると思ったのに)
今日の主人公ラウレンシア姉さん、そして続いて魔王城を征伐したとして親いに来た兄と一緒に楽しい朝食時間を持った。
そして部屋に戻って午前遊びの時間を持つつもりだった。
しかし、私の部屋に着くや否や私を迎えたのは。
「私たちの不忠をどうか罰してください、主君!」
「お屋敷の人で油断していたとはいえ、お嬢さんの許さぬ事に警戒を緩めました!」
頭を下げたのは私の護衛騎士たちだ。
「えっと・・・」
ついバカみたいな話が先に出るほと少しも予想,できなかったことだった。
(あなたたち・・・全部知ってて拍子合わせてくれたんじゃないの?)
そうじゃなくて本気だったの?
私は何も言うことがなくてしばらく瞬きをした。
こんなに融通が利かないなんて。
その魔王城事件の後、護衛騎士たちは父親にいっぱい叱られた。
「子供たちのためのことだというのに、見てもないでそんなに騒ぐなんて!」
その後、私の騎士たちの融通性がないことにあまりにも驚愕して忘れたが、姉の魔王の騎士が使用した移動魔法玉は緊急用だったのだ。
特に公爵邸は万ーに備えていくつかの特殊魔法を使えないようにする結界がある。
一言で彼が使用したのは移動魔法玉の中でも上等品に属したことだった。
(子供のいたずらに本人の半年分の年俸をかけるなんて)
幸いなのか不幸なのか、父親は魔法の玉を使ったことをあまり責めなかった。
ただ。
「子どもたちに優しくしてあげるのは親としてありがたいことだ。でも、君たちの本分は騎士だ。守るの意味を正しく考えなさい!」
他の何よりもこの騒動にわけもわからず巻き込まれた私や事情がわからず緊張した使用人たちを考慮した叫び。
もちろん、その中には遊びなのに、受け身が悪くて弱い負傷を負った騎士に対する叱責も明らかに混ざっていた。
おかげで、姉の騎士たちと融通の利かない私の騎士たちは、父親の地獄訓練をしばらく受けることになる。
ちなみに私の騎士は。
「私、あの子おかしい」
私が熱心に頭をひねって捜し出した一言で心の平和を取り戻した。
それでも幸いなのは、彼らが姉のための演劇が実際ではないということ自体は知っていたという点だろうか。
「主君に許可を受けなければならないことだと明確に話したが、彼らが勝手に事をやらかしました」
「許可がないことだから私たちは公女様を守るのが当然のことなのに・・・」
彼らがあれほど深刻になったのはそのような理由だった。
普通はやっと2歳になった3歳の赤ちゃんにあんなことを許可してもらえという言葉を本気だとは思わないよ。
(本当にどうして私の騎士はあんな人だけが集まったのだろうか)
余計に気になるように。
あんなにまっすぐにすると、いくら私だと言っても斜めに見るのは難しかった。
それで私はちょっとした同情心を込めて騎士たちに接することにした。
ただ、それは私の騎士たちに限った話で。
「あっ、末っ子公女様!」
「よくも我が主君の名を呼ぶものだ!」
小屋に私を拉致して行った姉の騎士はその後、親近感を感じたのか先に知ったふりをした。
当然、私の騎士たちは彼を非常に警戒している。
もちろん、私も彼によくしてあげるつもりはなかった。
「マアン」
「うん・・・?」
「マアン」
あなた私が名前を聞いたんだけど、返事もしてくれなかったじゃん。
あ、チョコが知ったら怒るかな。
あえて魔王を変な子が詐称したと。
私が無愛想に呼んだその言葉に、彼は揚げたての黒歴史を口にしたように顔が真っ赤になる。
「・・・あいつが敢えてうちの主君から愛称を得たと?」
「私たちもまだ名前をちゃんと呼ばれたことがないのに!」
なぜか、私の騎士たちは別の意味で彼に恨みを抱いた。
今度名前を一つ一つ呼んであげよう。
魔王城征伐後、3人兄妹は午後の時間をよく小屋で過ごしたりした。
特に姉はとても幸せそうだ。
「ララがこうやって倒した?本当に?」
「うん!ちょうど、こんなことさせたのに倒れない人がいたのに、ララが頼んだら、よくよけてくれた!実はみんないい人たちだよ!」
本当に楽しかったのか何回かその日の話を自慢したりしたが、お兄さんはその度にうんざりすることもせずによく聞いてくれた。
「すごいね、ラウレンシア。妹を救う素敵な勇者だ」
「えへヘ、ララはこれからも必ずシャシャを守る」
まるで話の締めくくりは、私が少しは恥ずかしくなるような言葉で終わったりしたけど。
小屋は製作者たちの私心が込められたのか、演舞場がよく見えるところに建てられていた。
この事実は、騎士だけでなく父にも喜びを与えた。
「うちの子逹、楽しく遊んでますか?」
父は訓練中によく小屋に顔を出したりした。
それでも子供たちの空間ということを守ってあげたいのか、入ったりすることはない。
父はそれが規則だと思っているのか、木の下か階段に腰かけて話をしたりした。
今日も訪ねてきた父の姿に姉は小屋の窓越しに顔を出して問い返した。
「うん!お父さんはいい訓練をしてきた?お母さんがちゃんとしないで遊ぶのは悪いことだと言ってたよ!」
「もちろんです」
父は姉の脅しに堂々とうなずきながら下の方の階段に座った。
するとお姉さんは小屋のドアを開けて出て、上の階段に腰かけた。
「お父さんがやるのを今日は見てくれなかったの?」
「ううん」
姉は首を横に振り、楽しそうに口を開いた。
「今日も頑張って見たよ!お父さんとマアク、他の人たちと一緒にシュッシュッてやるのが不思議」
ガバっと立ち上がり、騎士たちの真似をすると、父親が小さく笑った。
「ラウレンシアも上手だね」
「本当?」
父の褒め言葉に姉が目を見開いた。
すると、珍しく階段をちょろちょろ下りて、父のそばにお尻をくっつけて座った。
「ねえ、お父さん」
「うん?」
お父さん緊張してるね。
お姉さんがああやって行動する時は、何か望むことがある時だから。
「ララ、騎士さんになりたい」
「うん?うちの二人目はもう勇者様じゃないか。お父さんはそうだと聞いたけど?」
「いや、そうじゃない!」
すると、はねるように立ち上がり、父の腕をつかんで振った。
「ララも、ララもちゃんと騎士さんになって、素敵な勇者さんになれるよ!」
「お父さんと一緒にトレーニングしたいってこと?」
「うん!」
「でも、ラウレンシア、暑くて土のせいで泥酔するかもしれないし、腕と足が痛いかもしれないけど?」
「大丈夫!」
姉はすでに覚悟したかのように父の腕を引っ張った。
「ララもこんな硬い腕になりたい」
「うん・・・」
その言葉には父がとても悩んでいるような顔をしていた。
すると、姉にも聞こえないほど小さい声でつぶやいた。
「こんなに硬くなるにはすごく長くしなければならないのに、うちの娘があまりにも長くかかると苦しめたらどうするの?」
やはり悩みの方向がいつも尋常でない父親だった。
その日、父は姉の希望事項にすぐに答えを出すことができなかった。
「うちの娘。お父さんにさせないようにしているわけではないんですが」
「・・・」
「お母さんとお父さんが話してみて話してもいいですか?」
父は姉をなだめるように話したが、とても真面目な目だ。
そして、単に今の状況を回避するための言葉でもなかった。
それを一番よく知っているのは、他でもない姉本人だった。
両親は「今度」のような言葉で子供たちの要請をうやむやにさせる方々ではなかったから。
「うん!ララ、待てるよ!お母さんが大事なのは、元々長くかかることだと言ったから」
「そうだよ、でも、うちの娘。お父さんが一つ気になることがあるんだけど」
「うん?」
「騎士さんになるのはすごく大変なのに、どうしてやりたいんですか?かっこいいから?」
姉はその言葉に素直にうなずいた。
しかし、すぐにそれだけではないかのように言葉を付け加えた。
「そしてララはお姉さんで、もう6歳じゃない」
「うん?」
「お兄さんは6歳の時に勉強を一生懸命したけど、ララは違うじゃん。ララは6歳のお姉さんだから勉強もするの!」
父はその言葉に口元がぴくびくするのを我慢しづらかった。
もちろん、私や窓辺で本を見ながらも、耳を開けておいたお兄さんも同じだった。
「でも、本より、こうやって、こうやって、こうした方がいい。だから騎士さんにする。お兄ちゃんと一緒に練習する!」
「そう、お父さんがお母さんにラウレンシアがどれだけ熱心に考えて言った言葉か必ず伝えてあげるね」
父のその言葉に姉が明るい顔になった。
使用人の中でも姉をそばでずっと見た人でなければ、たびたび勘違いしたりする。
お姉さんの関心は興味本位の衝動的なものだと。
しかし、私の姉は意外と一人で熱心に考える方だった。
リボンやフリルも買ってほしいと言ったのは、ただ集めておくのではなく、きちんと自分が使うことにしたところに使ったりしている。
だから騎士になると言うのも、姉さんなりに数ヵ月は悩んだはずの話だ。
(確かに首都に行く前に、お姉さんが勇者の話をしたから)
姉はおそらくその時から悩みながら観察していたのではないだろうか。
(私としては騎士になることをひたすら賛成したくはないが)
ああだこうだとしても、訓練は大変だし、いくら気を使っても、あちこちに傷をつけて生きていくことになるだろうから。
騎士の仕事だけを何度もしてみた私としては、愛らしいお姉さんがあまり苦労しないでほしいと思った。
けれど・・・。
(やりたいことはやらないと)
苦労しても、興味もないことを無理にしながら傷一つない日々を送るよりはずっとましだから。
それから数日後、姉に両親の許可が下りた。
ただし。
「ラウレンシア、素敵な騎士さんになるためには勉強もしなければならないよ」
条件が一つついたけど。
もちろん、私の姉は長く悩まず、両親の条件を受け入れた。
おかげさまで。
(本物のニートは私だけじゃない?)
この家で遊び食いを私一人で担当することになってしまったけど。
ラウレンシアが騎士を目指すことになりましたね。
彼女は厳しい訓練についていくことができるのでしょうか?
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