こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

81話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 再び森へ
王が病に伏せっていても、予想通り政務が麻痺することはなかった。
「父の野心も少しは弱まったが……。」
ここ数週間、王の病状に対応する中で、他の貴族たちの仕事の処理速度が速くなったおかげだった。
たまに役立つこともあるものだな。
「本当に幸運ですね。お兄様がたまには役に立つこともあるんですね。」
母の言葉に同意しながらも、一方で国王に対してその程度の期待でも十分なのかと思った。
確かに国自体はうまく機能しているが、今回の聖国訪問の件で、意外な事実を知ることになった。
「20年前にパルサンに来たときより、雰囲気が良くなっていますね。」
「その通りです。当時は皆が神経をとがらせ、慎重すぎるほどで、聖国にいるときよりも緊張したものです。」
「テクラ王女様も、随分と表情が柔らかくなられましたね?」
「お子様たちも愛らしいですね。王女様がどうして王位を譲られたのか、不思議に思っていましたが……。」
「確かに、前国王が譲位するには、それなりの権力的な理由があったのでしょうね、パルサンは。」
「私たちにとっても幸いなことです。聖女様が王位争いに巻き込まれずに済んだのですから。」
「そうですね、それがパルサンの伝統ですから。」
祝福の日の儀式の際、年老いた随行貴族たちがひそひそと交わす声が聞こえた。
そのおかげで、母がなぜ王位を継がなかったのか、少し理解できたような気がした。
かつてのパルサン王国は、一体どんな国だったのだろうか。
血で血を洗う王位争いがあったようだ。
さらに、母が「戦場の狂騒」と呼ばれるほど戦乱が激しかった時代であり、王権が極端に強大だったようだ。
少しでも言葉を誤れば首が飛ぶのが当たり前だったため、社会全体の雰囲気が厳格で緊張感に満ちていた。
「少なくとも、今の国王ルキウスは粗野ではあっても、簡単に人を殺すような人物ではないから。」
兄は慎重な人間だった。
後継者がいない間は目立たずに生き、国王としての責任を負うのも最小限にとどめ、余計なことに気を使うのを嫌がり、複雑な問題は適当に流していた。
まったく運が良かったと言うべきか、その結果がどうなるかは分からないが。
さらに、王室の象徴のような存在だった母が王女テクラではなく、公爵夫人として活動したからこそ、パルサンは流血の惨事を免れ、今のような比較的平和な雰囲気になったのだ。
母が何も考えずに王位を譲るはずがない。
それも、あの無能な人物に対して。
しかし、それだけではこんなにすぐに安定するはずもなく、明らかに両親が様々な努力をしてくれたのだろう。
両親だけではないはずだ。
レベンティス大公や、他の貴族たちも。
皆、それなりに譲歩したり努力した部分があったのだろう。
すでに過ぎ去ったことなので、すべての過程を知ることはできないが。
……そして、その隙を聖戦が突いたというわけだ。
だから、どうしても教皇に良い印象を持つことはできなかった。
本当に正しい指導者なら、まず聖戦の失敗を解決しようと考えるべきでは?
こっそり情報を調べてみたが、聖国にはそんな動きがまったくなかったらしい。
地域の独立性を尊重しているという話だが……。
じゃあ、聖国や教皇は一体何のために存在しているんだ?
本当に馬鹿げた話だった。もちろん、それだけが理由ではないが。
「聖女様!今日も主の第一の僕が、聖女様の神聖なるご尊顔を拝しに参りました!どうか謁見をお許しくださいませ!」
特に、あの者たちの頻繁な訪問のせいもあったが、それにしても……。
いや、一体どんな教皇がこんなに軽々しく動き回るものか?
週に三回も、あのコウモリ男の顔を見なければならないなんて、勘弁してほしい!
本当に、私の人生で家族を除けば、すべての厄介ごとはミハイル絡みなんじゃない?
いや、ミハイルはせめて子供だから可愛いかもしれないと思ったのに!
なのに、あいつは可愛くもなければ、綺麗でもないってどういうこと!?
はぁ……
本当に会いたくないって顔をしながら、仕方なく教皇に手を差し出した。
「おお、主よ……」
前回、謁見を許さなかったせいで、30分間も「どれだけあなたに会いたかったか」についての説教を聞かされたのだから。
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聖国の最高位、すべての神殿の主であり、主の第一の僕。
教皇シメオンという男に対して、最近は少しも期待することがなくなった。
「今日も聖女様のしかめっ面を拝むことができた!」
週に三回、まるで毎日のように会いたい気持ちを抑えながら、一時間ずつその尊顔を拝むのがどれほど楽しかったことか。
「それに、主の言葉はすべて真実ではないか!」
実は、シメオンと聖国の枢機卿たちは、聖女アナスタシアを欺いていた。
彼らがパルサンに査察団を送った際、半信半疑で聖女の存在を疑っていたのだ。
「しかし、これは特に違法な行為ではありません。大司祭が力を行使したのに、それが跳ね返されただけであり、正体を明かそうとまではしなかったのですから。」
「そうですね。ただ、単に聖力が強い優れた司祭がいた可能性も……。」
聖国の出発が遅れた理由。
決断が遅れた理由の一つには、枢機卿たちの間で意見が分かれていたこともあった。
そんな時、シメオンは再び主の啓示を受けたのだった。
— 聖女は私の傍らに立つ者である。疑うな。
「疑うな、ですか?」
— 我が第一の僕よ。聖女が自らを疑えば、それは永遠にお前たちの目を欺くことになる。
無条件に信じよ。そうすれば、その力は喜んでお前たちのために使われるだろう。
「しかし……。」
— 明心せよ。また、聖女は家族を深く愛する者である。
それは長い夢ではなかった。
どこか曖昧な声ではあったが、シメオンは疑わなかった。
かつてその声を聞いたときと、自分の中に残った響きが同じだったからだ。
しかし、疑念が完全に消えたわけではなかった。
アナスタシアを見ながら、主が示したままに彼女を称賛しつつも、彼らは信じなかった。
どれほどのことだったのか。
幼い子供は純粋な顔で、国王が病に倒れないようにしてほしいと願った。
「家族を無条件に愛すると言っていたが。」
確かにそうだった。
どれほど羨ましかったか。
シメオンはその日、国王にかけた言葉すべてが本心だった。
もし自分だったら、あの傲慢不遜なクッキー一族すら手玉に取る自信があったのだから。
「私なら聖力で守ればいいだけのことだ。」
年老いた枢機卿たちとは異なり、シメオンの聖力は強大だった。
そして、その過程でシメオンははっきりと目撃した。
ほんの一瞬ではあったが、アナスタシアがクッキー半族に「本当に」祝福を与えている様子を。
それは、聖女になったばかりの幼い子供がするには、あまりにも自然な仕草だった。
「聖力も一緒に覚醒したんじゃないか?」
つまり、あの子供は純粋な顔をしながら、最初から自分に特別な力があると知っていたということだ。
そうでなければ、魔物の森でどうやって無事に生き延びることができたのか。
「は、はは……!」
シメオンは心から喜んだ。
「よし、しっかり育てなければ!」
そして、しっかり育てた後は──。
「聖女様に私の仕事を代わりにやってもらわなければ!枢機卿の年寄りどもの小言にも、もううんざりだったのに!!腐敗の改革?そんなものどうでもいい!全部、聖女様にお願いしてしまえばいいんだ!」
本当に、もう一度主への信仰心が満ち溢れた。
私の第一の僕がこれほど働くのを嫌がっていることを見抜き、まさに素晴らしい聖女を遣わしてくださるとは!








