ちびっ子リスは頑張り屋さん

ちびっ子リスは頑張り屋さん【98話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ちびっ子リスは頑張り屋さん」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【ちびっ子リスは頑張り屋さん】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ちびっ子リスは頑張り屋さん」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 




 

98話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 奇妙な夢⑤

その日、夫婦がその光景を目撃したのは偶然だった。

「そろそろ戻らなければならないんじゃない?」

「そうだね。最近は日が短くなったし。」

城門の外、裏山で薬草や食料になりそうなものを探すのは、暮らしが苦しくなった兄夫婦の生計を助けるために始めた副業だった。

もともとは村で仕事を請け負って生活していたが、仕事が徐々に減っていくにつれ、仕方なく人通りの少ない城外の森の中で生活の糧を探し回るようになった。

「それでも今日は城で少しは受け取れるものがあるだろう。」

「薬草を見つけられてよかったですね。」

「そうね。あの医者の先生は目が鋭いから。」

「このバジルは厨房でも買うかもしれませんね。」

薬草や料理の材料を買い求めるのは、主に城で働く人々だったため、夫婦は街の住人だけでなく城の中の様々な人の顔も知っていた。

もしかすると、それが災いを招いたのかもしれない。

「え? あなた、あそこを見て。」

「あれは……。」

その日、運良くたくさんの収穫物を手に入れ、満足げに籠を持って城へ向かっていた夫婦の目に、異様な光景が映ったのはその時だった。

最初は遠くからでも鼻を突くような臭いが伝わってきたが、それが腐敗した死体の匂いだと気づくと、夫は驚いて目を覆った。

「なんでそんな不吉そうに目を背けるの。大したことでもないのに。」

「いや。群衆がいるっていうんじゃなくて、あそこ上だよ。赤い光が回っているのが私の目にだけ見えてるの?」

「赤い光?」

なぜか顔が青ざめているようだ。

最近、村に広まっている噂を聞いて不安になったのだろう。

「まったく。あなたはそんなデマを信じてるの? あんなの作り話よ、みんな平気で生きてるんだから気にするな……。ちょっと待って。」

「え? 急にどうしたの——」

「シッ。」

それは「人」だった。

遠くの時計塔近くでゆっくりと動く人影を目撃した彼女は、すぐに夫を引き寄せ、木の後ろに身を隠した。

まだ森を抜ける前だったのは幸運だった。

こういう人里離れた場所では、人間が一番恐ろしいものなのだから。

「なんだ?このあたりは死体の毒がひどいから、うかつに近づくなって王城からも命令が出てたはずだが。」

「うーん……とりあえず、こいつらが何者かもわからないし、しばらく隠れて様子を見て、みんながいなくなったら戻ろう。」

「だが、山崩れが起こって、死体の山をひっくり返すことになるかもしれないぞ。」

がさつな者や、みすぼらしい人々が裏道のような場所で屍に手を伸ばしながら、何やらぶつぶつと呟いている。夫の声が後ろで響いていたが、彼女はそれを気に留めず、静かに死体の一部を見つめていた。

「おい!あれを見ろ!お前、見えるか?俺が言ってた赤い光!」

「!?」

本当なのかと驚き、震えながら出た声が静寂を破った。

それほどまでに、目の前の光景は衝撃的だったのだ。

『なんてこと……』

見てはいけないもの。

それが目に入ってはいけない、不吉なものだということを全身の感覚が知らせてきた。

口を開くことさえできなかったのは、それが自分たちに気づいてしまったら、振り返ることさえ許されずに命を奪われるだろうと思ったから。

群衆を避ける何かが、怪談の中の「死の鳥」のように、遺体の間で血のような赤い光を拾っていた。

得体の知れない何かが死者を冒涜し、魂を捕食していたのだ。

「あ、あれ何?」

遺体から漏れ出ていた赤い光が消えた途端、全身をゾッとさせていた不吉な感覚もなくなった。

ようやく再び息を吸った夫婦は、自分たちがいつの間にか固まって震えていたことに気づいた。

止まらない震えを押さえながら、無意識に異様な光景を再び見た妻が、慌てて彼女は息を殺した。

「隠れなきゃ!」

「え?もう隠れてるけど—」

「ここじゃダメ!あいつら、こっちに向かってきてる!」

「ひっ!」

死体のそばで不審に身構えていた群れが動き出していた。

しかもよりによって、彼らが隠れている方向へと向かってくる!

彼女は慌てて周囲を見渡した。

『こんな木の後ろじゃダメ、どこかもっと気づかれにくい場所…!』

その時、目に飛び込んできたものがあった。

「あそこに行こう!」

焦って足を動かした二人は、薄暗い小さな空間に身を押し込んだ。

「はぁ……。」

「わぁ……。ここ、前に空き部屋だった時はがっかりしたけど、まさかこうやって役に立つなんてね。」

不安定に身を寄せ合い、身を隠したままもはや緊迫した状況ではなく、まるで幼い頃にしたかくれんぼのようだった。

夫の囁くような話し声に、心臓が高鳴る緊張感の中でも思わず口元に小さな微笑みが浮かんだ。

古い木の根元に空いた穴。

中にはいくらかの空間があり、獣が隠れるのにちょうど良い洞窟のようだった。

かつて、罠として罠を仕掛けて興奮したが、結局、狩人に怯えて逃げ込んだ獲物は何も捕まらなかった場所だった。

当時は餌だけ取られ、無駄に終わったと不満に思った場所が、今では切実に必要な避難所となるとは。

上を覆うように生い茂った草が入り口を隠し、ぱっと見ただけではただの木の根元の影にしか見えなかった。

木の根の下に身を寄せた夫婦は、しばらくの間、息を潜めながら安堵のため息をついたが、それでも完全には安心できなかった。

運が悪いことに、怪しい集団がこの道を通って森へ入ろうとしているのが見えた。

さらに、彼らの会話がかすかに聞こえてきたためだった。

「とにかく、無事に終わってよかったですね。」

「……。」

「何の仕組みかは知りませんが、ご希望の品は確かに受け取られましたよね?私は上からの指示通り、きちんと案内しましたので。」

声が次第に近づいてきた。

外から聞こえる得体の知れない会話に、異様な雰囲気を察した夫婦は息を潜めた。

背の高い草に隠れながら、数歩離れた場所に立つ集団が見えた。

その時、距離はあるものの、妻の目が大きく見開かれた。

見覚えのある顔がそこにあったからだ。

『あの人……。王城の管理人じゃない?』

直接話したことはなかったが、王城の出入りの際に何度か姿を見たことがある人物だった。

この土地、ストゥム領の王城で、管理人をしている者だ。

王室直轄領であるストム領地の主は国王陛下だ。

城にいる国王陛下が日々領地をすべて管理することはできないため、かつての王の臣下が他の領地の領主のようにストム領地を管理しているのだと、幼い頃に「管理人」について説明を受けたことがあった。

「でも、領主城にいるはずの管理人がここにいるのはなぜ……?」

ふとした思いつきで考えていた中、群衆の中に紛れている高貴な人物の姿に、彼女は奇妙な違和感を覚えた。

そのとき、大きな咳払いの音が響いた。

「ゴホン!答えはちゃんと聞いていたのかな?」

「……」

特異なことに、管理人は大きな鳥を見ながらそう言った。

「そろそろお引き取りになるのではありませんか?」

「……。」

「頷くのではなく、言葉で答えてください。お互いに確認すべきことがいくつかあるのでは?」

『なんで平民の自分に話しかけてくるの?』

そう不審に思った彼女だったが、次の瞬間、驚くべき光景が目の前に広がった。

「その状態では、私が理解するのは難しいでしょう……。」

パシッ!

不機嫌そうにしていた管理人の口が固く閉じられた。

それと同時に、鋭い鳥の爪のようなものが床を叩き、男の足元が血に染まった。

初めて見る光景に、彼女の目が限界まで見開かれた。

『……貴族!?』

貴族の中の貴族。

高位貴族の中でも特に敬われるという、特別な血筋を持つ者。

自分のような庶民には、一生関わることのない存在だと思っていた……。

初めて目撃した光景に心臓がどきどきと鳴った。

巨大な鳥が人間に変わるという驚くべき光景に興奮していた頭の中で、次の瞬間には疑問が浮かび、自然と顎に手を当てた。

「あれ?でも、うちの国に鳥の守護者って……いたっけ?」

とりあえず、うちの領地の主君である王家には、コウモリの守護者とドラゴンの守護者がいる。

有名な黄金獅子公爵家の家門であるアスラン家には獅子の守護者がいる。

「それに、ツベロサの食用法を広めたり、飢饉のときに各地へ救援物資を送ったアスラン家のお嬢様がその獅子の守護者だったっけ。」

過去数年間で有名になったアスラン家のお嬢様が独特な守護者であることは確実に記憶していた。

だが、記憶を遡ってみても、うちの王国に鳥の守護者など存在しなかった。

「うちの王国じゃない……?過去の大戦の遺児!敵国のやつらが、明らかに戦場で壊滅したはずなのに……。」

『スリ国王が使者を送ったって!?』

突如襲ってきた危機感により、記憶の奥底に埋もれていた大戦時の新聞記事が鮮明に蘇った。

『新聖国の連中か!』

彼女の中に一瞬よぎった貴族に対する警戒心は、一瞬でかき消され、代わりに敵国の要人に対する警戒心が一気に高まった。

人間の姿に変わった貴族に満足げに頷いた管理人が口を開いた。

「いいですね。こうして顔を突き合わせて話をするのは生産的ではありませんか?」

「一部の代価は受け取りました。」

「ふむ……。しかし、それが一部なのかどうか、私には判断できません。」

「他に話すことはありますか?」

「代価を渡したのですから、当然こちらにも何かしらの見返りがあるはずでは?」

「それはお前の主が知っていることだ。」

「いやはや、もちろん貴重なものを新聖国から手に入れることができたのですから。」

「しかし、この件が円滑に進むためには、我々のような者たちも互いに距離を取らなければならないのだ。万事が穏便に……」

「廃位?!」

管理者はその後も思考を巡らせながら長々と話を続けたが、彼女の記憶に残ったのは衝撃的なその単語だけだった。

特に重要な話ではないと判断したのか、鳥の守護者も同様に、たった一言だけ残して再び鳥の姿に戻った。

「これ以上用がないなら、私は行くぞ。」

「いや、だから……」

バサバサッ!

巨大な鷹へと戻った男は何度か羽ばたいたかと思うと、あっという間に遥か彼方の空の一点へと変わっていった。

彼の姿が遠ざかるのを見つめながら、落ち着かない様子で管理者は身をよじらせた。

「まったく、あんな融通の利かない使者を寄越すなんて、大騒ぎだよ。全くもって忌々しい帝国の連中め。」

遠ざかる一団の足音を聞きながら、彼女はさらに息を潜めた。

『おかしい。何かがとてもおかしい。』

思考が混乱する。

突然、村に現れた敵国の使者とは何者なのか?

なぜ管理人が彼と行動を共にしているのか?

それに、管理人が敵国の要人と話しながら口にした「廃する」という言葉……。

巡り巡る考えに、頭が痛くなってきた。

その時、隣で夫が小さく息を吐いた。

「ふう。もう出てもいいかな? あぁ、もう足が痺れてきた。」

「いや、もう少し待とう。」

「ええ……。」

足音が聞こえなくなってしばらく経つが、まだ「安全だ」という確信は持てなかった。

そっと囁く夫に、もう少し隠れていようと話しかけたが、なんだか彼の表情が妙だった。

「ねえ、でも俺が……」

とても小さな声だった。

「大きな身体を縮めて隠れるのが余計に辛かったのか、夫がほんの少しだけ動いただけなのに、地面に落ちていた枯れ枝が砕けた。」

パキッ。

小さな音だったが、今は雷鳴のように響いた。

その直後、鋭い叫び声が響いた。

「そこにいるのは誰だ!」

 



 

 

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