幼馴染が私を殺そうとしてきます

幼馴染が私を殺そうとしてきます【114話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【幼馴染が私を殺そうとしてきます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

114話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 欲情②

洗ってから服を着ようとしたところ、クローゼットを開けた瞬間、目を疑った。

見ただけでも息をのむほど華やかな服がかかっている様子だった。

レリアは控えめに隅の方にかかっている服を探し出した。

領地から直接持ってきた服だ。

昨日片付けてあげると言っていた侍女たちがここにかけておいたようだった。

「………」

レリアはこの場所で侍女たちの助けを受けることが、なぜか落ち着かなかった。

行動の一つひとつが皇帝に報告されるような気がしたのだ。

だからすべての助けを断り、すべてを一人でやることにした。

いつも通り楽な服に着替えた後、グリピスを探すためにそのまま部屋を出た。

しかし、扉を開けた途端、待ち構えていたかのようにこちらを見つめる侍女たちがいた。

「皇女様。」

「皇女様。」

二人の侍女は見覚えのある顔だった。

そんな侍女たちの肩越しに、列をなす人々が見えた。

なんだ?

「皇女様が目を覚まされたら知らせるようにと、皇后様からのお達しです。少し入ってもよろしいですか?」

レリアは落ち着いた表情で待っている人々の顔を見て、心の中でため息をつく。

許可されたと思った彼らはすぐに部屋の中に物を運び始めた。

『仕方ないわね……』

さまざまな豪華なドレスや宝石が部屋の中にあふれていった。

そんな中、一人の侍女がそっと近づいて丁寧に話しかけた。

「皇女様、皇后様が今夜ご一緒に夕食をとりたいと仰っておられますが、よろしいでしょうか?」

「……まだが毒が抜けきっておらず疲れているので、部屋で一人で食べるとお伝えして。」

「……はい、皇女様。」

レリアのそっけない返事に、侍女の一人は困惑したような表情で扉を閉めた。

「……」

レリアはその二人の侍女と荷物を運ぶ人々を見つめた後、ただ部屋を出た。

そして怒りのこもった足取りでバタバタとグリピスの部屋へと向かった。

その部屋の前には使用人の姿が見えなかった。

レリアはそのままドアを何度かドンドンと叩き、ドアノブをつかんで回した。

まるでカーリクスになったような妙な気がしたが、気にしなかった。

「……」

部屋の中はがらんとしていた。

ぞっとするように割れた居間の窓ガラスを見て、昨日の出来事が再びよみがえった。

ガラスはすべて取り替えられたようだが……。

『部屋を移した?どこに移ったの?』

レリアは再び部屋を出た。

ちょうど遠くの廊下の端を通り過ぎる召使いの姿が見えた。

 



 

召使いからグリピスの部屋が変わったという話を聞き、別の部屋の前にやって来た。

レリアはさっきよりは少し落ち着いた様子で、コンコンとノックした。

「……」

中からは何の音も聞こえてこなかった。

レリアは結局、またカーリクスのように思うままに扉を開けた。

すると、まるで待っていたかのように、窓辺にもたれかかっていたグリピスが見えた。

「グリピス、あなた…!」

レリアは早足で彼に近づき、いきなり襟首をつかんだ。

グリピスは聞いているのかいないのかわからない表情で彼女を見下ろした。

彼女を見るその目つきは冷ややかだった。

まるで怒っているかのように。

『怒ってるの?怒るのは誰なのよ?』

赤い下着もオイルの染みも、言葉も出なかった。

「真心こめていたずらしたのは君だろ?」

「…まあ、否定はしないよ。」

グリピスはそっけなく答えた。

すると顎を少し傾けてレリアの唇をちらっと見た。

「お前……!」

「昨日、オスカーと何かあったのか?」

「な、何?」

突然の質問にレリアは戸惑った。

思わず顔が赤くなった。

グリピスは動揺する彼女を見て、あきれたように鼻で笑った。

「…人生って本当になんだろうな。なあ?誰かが努力もせずに王冠を手に入れるんだ。」

「それってどういう意味?」

「どういう意味って?お前を手に入れるために準備したすべてだよ。」

「……」

レリアは眉間にしわを寄せた。

理解できなかった。

グリピスはまるで仮面を投げ捨てたかのように、いつもとは違って見えた。

「なぜ、なぜ私にあんなことをしたの?どういう意図であんな薬を飲ませようとしたの?」

「……本当にわからないの?レリア?」

グリピスは深くため息をつきながら、彼女の髪を撫でた。

「……」

「その薬を飲んでオスカーを見たとき、どんな気分だった?」

「…あなた….」

「キスしたくて、恋しくて、抱きしめたくて…そんな気持ちにならなかった?」

核心を突かれて、言い返す言葉がなかった。

彼の言葉はすべて事実だった。

いや、だから一体なぜそんなことをしたのか?

再び問いただそうとしたときだった。

グリピスが独り言のように言った。

「僕が君に抱いている感情を、君にも感じてほしかった。」

「…グリピス、あなた狂ってるの?」

「狂ってるさ、完全に。」

レリアはなぜかゾクっとするような感覚に襲われて、グリピスの襟元を放し、一歩後ずさった。

頭の中がくらくらし、警報のような不安が鳴り響いた。

レリアは戸惑いがちに尋ねた。

「……あなた、私のことが好きなの?」

その問いに、グリピスは「ぷっ」と小さく笑ったかと思うと、すぐに大きな声で笑い出した。

その目はあまりに穏やかで冷ややかで……まるで狂人のようだった。

「ははは、本当に狂いそうだ……」

「……」

「レリア、本当に……ああ、ごめん、ごめん。そんな純粋な質問をされるとは思ってなかったからさ。ほんと、面白いね。」

レリアはグリピスを見つめた。

その様子はあまりに異質で、グリピスの普段とは違う姿に、彼女は裏切られたような気持ちすら抱いた。

「本当に長い間準備してたんだ……。実は、奇妙なことが多すぎて、把握するのにかなり時間がかかったんだ。」

「……」

「初めて見る変な言語まで勉強してさ……でも、あれって一体なんなの?魔法ではなさそうなんだけど。」

ああ……。

レリアは先ほどよりもさらに警戒した表情でグリピスを見つめた。

錬金復権のシステムはすべて“前世の言語”で書かれているのだ。

だから、この世界の誰が見ても絶対に理解できないだろうと思っていた。

でも、あれを見ながら勉強までしたって?それって可能なの?

どういうわけか、錬金の口調がどこかおかしかったのも……今になってようやく理由が分かった。

レリアは初めてグリピスが怖くなった。

すべてを聞かれてしまったようで、ぞっとした。

だがグリピスは、こんな事態を望んでいたわけではないとでも言いたげに、ため息をついてこう言った。

「レリア……そんな目で見ないでくれ。」

「君、どうして急にそんな風に変わったの?あの朝のことは一体……。」

「変わったって?僕はずっとこのままだよ。ただ、君の言う通り、君が好きなだけ。」

「……」

レリアは「好きだ」という意味が、単なる友達同士の好意ではないことを理解した。

それは恋人同士が抱くような、特別な感情を指していたのだ。

レリアは混乱していた。

これまでグリピスはそんなそぶりを一切見せたことがなかったからだ。

オスカーならともかく

——彼女の目に宿る裏切りの色を見て、グリピスの心臓は激しく脈打った。

あれでも狂っていると自負していたのに……まさかそんな目で見られるとは。

グリピスは苛立った声で言った。

「僕だけだと思ってるの?他の三人もみんな同じ気持ちだよ。」

「……何ですって?」

「考えてみてよ。僕たち、戦争に参加して生き延びて……ずっと君のために生きてきたんだ。君の復讐のために。」

「……」

「でも、君が生きてるって分かって。」

「……」

「君が女だってことまで分かった。」

グリピスはそっと肩をすくめた。

レリアの表情はぐにゃりと歪んだ。

(それが……それが理由だって?)

理解が追いつかない彼女を見ながら、グリピスはまるで簡単な数式でも説明するように、あっけらかんと続けた——

「それで、どんな気持ちだったと思う?当然……」

「……」

「前とは違う意味で、君を手に入れたくなかったとでも?」

「はぁ……」

「一生、君のために生きてきたんだ。それは当然のことだよ、レリア。ある程度は純粋でいないと。」

「……」

「まあ、こうなってしまったけど……僕は我慢できるよ。君を他の連中と共有することも。」

続く衝撃的な言葉に、レリアは口を開けたまま絶句した。

「君には私たちの責任があるんだよ、レリア。」

「……」

グリピスはショックを受けたようなレリアの反応を理解できなかった。

今まであれほど匂わせていたのに、気づかなかったなら、レリアが鈍いだけだと思った。

もちろん、「他のやつらとレリアを共有する」なんて言葉は本心ではない。

時間をかけてちゃんと準備しようと思っていた。

まずはレリアを安心させようとしただけだったのに……表情を見れば、まったく効果がなかった。

グリピスは残念そうな顔で言った。

「落ち込んでる私を慰めに来てくれたなら、嬉しかったのに……全然そんな顔じゃないんだね。」

「……」

慰める?慰めるって??

レリアには理解できない思考回路だった。

彼女は呆然とした表情でグリピスを見つめ、それからすぐに背を向けた。

そして逃げるように自分の部屋へと駆け出そうとした……部屋の中に侍女たちと荷物を運ぶ人々でいっぱいだったのを思い出したのだ。

「……」

彼女が足を向けたのは、小さな庭園へと続く小道だった。

混乱に陥ったまま無意識に歩いていたその時、不意に目の前に大きな影が差し込んできた。

ルートだった。

「……お久しぶりですね。」

彼はレリアを認識したようだった。

驚いた目つきで見つめつつも、喜んで挨拶を交わすほどに。

レリアは怒りが込み上げるのを感じた。

前回、皇城に滞在中に逃げ出して以来、領地に戻る途中でも度々悪夢にうなされた原因がルートだった。

彼は夢の中で野獣のようにレリアを執拗に捕らえて喰らったのだった。

それほどまでに、レリアにとって城で過ごした日々は忌々しい記憶の連続だった。

もちろん、友人たちを思えば悪くはなかったが、ルートを思い出すとゾッとする出来事だった。

だからなのか、ルートに対して嬉しそうに挨拶する気にはなれなかった。

ぎこちなく作り笑いを浮かべて視線をそらすと、ルートは少し戸惑ったように咳ばらいをした。

困惑した様子だった。

「なぜ私にあんなことをしたのか、問い詰めたりはしません。ただ、ひとつだけ聞いておきたいのです。」

「……」

「なぜ供物をすり替えたのですか?」

しかし、ルートの立場も理解できないわけではなかった。

『騙されたと思っただろうな。』

少しは申し訳ない気持ちもあった。

だが、それとは別に、今のレリアにはルートに向き合う余裕は残っていなかった。

「必要だったからです。」

「……じゃあ、私と築いた友情も全部嘘だったんですか?」

「……」

レリアは心の中で深くため息をつきながら視線を外した。

なぜだか分からないが、眩しいほどに視線を注いでくるルートと目が合った瞬間……突然、息苦しさを覚えた。

友情だなんて……自分の都合のいいように押しつけて、そんな話をするルートがとても傲慢に感じられた。

「友情というより……私は普通の興味本位に近かったんです。」

「なんですって?それって……!」

「申し訳ありませんが、ルート卿とは話すことがありません。言いたいこともありません。ですから、これでお引き取り願えますか?」

庭へ向かう細い小道を塞いでいたので、そのまま通り過ぎるわけにもいかなかった。

ルートは言葉を失ったように、冷ややかな表情で彼女を見つめた。

「……お引き取りください。」

「……」

気だるさのこもったレリアの言葉に、彼は傷ついた表情で身をよけた。

レリアはそんな彼をすり抜けるように、足早に歩き出した。

『わざわざ皇城に戻って来たのに。』

一日でも早くペルセウス皇帝との関係を築き、平和に暮らそうと決めていたのに……グリピスが自分にあんなことをするなんて想像もしていなかった。

『あんな風に、まるで何の罪もないかのように、しれっと……』

彼女とは思考そのものがまったく異なる人間のようだった。

『グリピスに、別にお願いしたいことがあったのに。』

レリアは祖母の認知症症状を治療した薬を広めたいと考えていた。

固定の材料さえあれば、ほぼ無限に薬を製造できる状況だった。

同じ症状で苦しむ多くの人々を助けたいという気持ちだった。

患者やその家族は一生「神罰」を受けたとされ、肩身の狭い思いをして生きなければならない世の中なのだから。

だからグリピスに頼もうと思っていた。

彼が神の力を通じて病を治す薬を作ったという噂が広まれば、神殿も何も干渉できないだろうと考えたのだ。

しかもこの場所の人々は大半が宗教を持っていた。

信仰心の厚いグリピスが作った薬だと言えば、人々は信じて喜んで服用するはず。

そうするのが良いと判断した。

しかし今の彼女には、グリピスと再び向き合い、まったく変わらずに接する自信はなかった。

 



 

 

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