幼馴染が私を殺そうとしてきます

幼馴染が私を殺そうとしてきます【117話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【幼馴染が私を殺そうとしてきます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

117話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 血の涙

友人たちが席を外した後、セドリックはメイドが持ってきたお茶を飲みながら、レリアをじっと見つめた。

その視線は静かにレリアの顔に注がれていた。

肖像画で見た母とそっくりな顔が目の前にあるのが、不思議な光景だった。

レリアは何の感情も込めずに冷たい声で尋ねた。

「話って何ですか。」

「……」

セドリックは簡単には口を開けなかった。

目の前の女性が自分の実の妹だという事実は簡単に信じられた。

母にそっくりだったから。

しかしこの女性が……先日見たあの「レイモンド卿」だなんて。

その事実だけは信じ難かった。

いや、信じたくなかった。

レイモンド卿に彼がどう接したかを、すべてはっきり覚えていたからだ。

そのせいか、なかなか言葉が出なかった。

謝りたい気持ちはあるのに……。

「…君が僕の妹だなんて、知らなかった。」

「………」

「君が…そのまま皇城に行ったか、いや、辺境で暮らしてると思ってたんだが……」

「言いたいことは何ですか?」

「………」

「長く話すつもりはありません。」

「…ごめん、謝りたいって……言いたかったんだが……」

セドリックは口ごもった。

レリアは軽く疲れた表情で彼に答えた。

「謝る必要はありません。誤解だと思っていたのなら、最初からそんな態度は取らなかったはずです。」

「……え?」

正直、謝罪すら聞きたくなかった。

ただすべてが面倒だった。

レリアは皇城に直接行くと話していたが、しばらく前の自分が哀れに感じた。

苦しむだろうとは思っていたが……こんなに不快になるとは想像していなかった。

「どうせこれから会うこともないでしょうし。」

「……それは、今の話は何だ?君はこれからずっと皇城で暮らすつもりじゃないのか?」

「…私が?そんなわけないでしょ。もうすぐ再びシュペリオン領地に戻ります。」

「…どうして?」

「そこが私の家ですから。」

「ありえない!廃妃さまが君のお母さまで、僕の父が君のおじなんだぞ…!どうしてそこが君の家になるんだ?もちろん祖父はあちらにいるけど…それでも僕たちが君の本当の家族じゃ…!」

レリアはセドリックの話をすべて聞かずに席から勢いよく立ち上がる。

セドリックは驚いた目で彼女を見つめた。

「何か勘違いしているようだけど…私はあなたの家族じゃないの、セドリック皇子。」

「……なに?」

「同じ血が流れてるからって、みんなが家族ってわけじゃないわ……。バカげてる。」

「………」

「あなたみたいに、私の顔に拳を振るった相手を家族だと思える?」

「それは……!!」

「出てって。」

「………」

「今さら私に何をしようと、もう意味ありません。これまで通り、これからも他人のように生きてください。」

セドリックは、レリアの口から出た言葉に信じられないといった表情を浮かべた。

レリアは彼に向かってもう一度出ていくよう言おうとしたが、代わりに自分で足を踏み出した。

この際、皇帝のもとへ行ってはっきり伝えるべきだと思った。

それに、解決すべき問題もあった。

『なに?誰と誰を結婚させるって?』

彼女には、自分の未来を他人が決めることを許すつもりはなかった。

レリアはそのまま歩いてドアを開け、出ていく。

セドリックは呆然とした表情で閉じられたドアを見つめるしかなかった。

 



 

「へ、陛下… 今、門の前にレリア皇女殿下が……」

慌てた侍従が皇帝に話し終える前に、バタンと扉が開いた。

慌てふためく侍従や騎士たちの間をすり抜けて、レリアが中にスッと入ってきた。

レリアは書類を見ていた皇帝と、その前でおろおろしている侍従をじっと見つめる。

皇帝は戸惑っている様子の侍従を外に下がらせた。

彼は許可も得ずに入ってきたレリアに、何の指摘もせず席を勧めた。

怒りに任せた行動だったが、何ともなかったように見えて滑稽だった。

とはいえ、ユリアナ皇女やセドリック、デミアン皇子までがバタンバタン扉を開けて入ってくるのだから、仕方がないのかもしれない。

レリアは席にもつかずに言った。

「明日すぐに皇城を離れるつもりです。」

「なに?ダメだ!」

大きな声が飛んだ。

皇帝は怒った表情で彼女を見つめた。

「ルート卿と私を結婚させたいようですね?」

「それはどういう意味だ?」

「ユリアナ皇女が私を訪ねてきて騒ぎ立てたんです。まるで野獣のように、自分の婚約者を奪われるわけにはいかないって。」

「………」

皇帝の眉間にしわが寄った。

誤解だった。

彼は明らかに宮廷宰相を呼び出して叱責したようだった。

ちょうど似たような時刻にカストリル伯爵家の令息が名簿を持って入ってきたせいで……変な噂が立ったようだ。

「陛下は私の結婚に関与する資格があるとお考えですか?」

動揺したのも束の間、ペルセウス皇帝は非常に穏やかな表情で答えた。

「……私はお前の親なのだ。当然あるさ。」

無遠慮な返答に、レリアの眉間がひそめられた。

このまま皇城に居続ければ、内面が腐ってしまいそうだ。

どうして皆そろってこんなに一方的な理解だけを押し付けるのだろうか……。

そのとき、皇帝が目を細めて尋ねた。

「まさか、お前の友人たちの中の誰かと結婚するつもりなのか?」

「……なんですって?」

「お前はアウラリアの皇女だぞ!絶対に許さん!」

「…はぁ。」

「どうして辺境の他国の皇族たちと仲良くなったんだ?まったくもって…!」

レリアの目が大きく見開かれた。

はは…という、どうしようもない乾いた笑いが漏れた。

「まさか、まだ気づいていらっしゃらないんですか?」

「…なに?」

レリアはゆっくりと目を瞬かせながら言った。

「私がレオ皇太子の代わりに中立地域へ行ったことを、まだご存じなかったなんて……」

「……」

その言葉に、ペルセウスの顔が一瞬強ばった。

衝撃で思考が止まったようだった。

どこへ、どこへ行ったって?どこへ行ったんだって?

ずっと昔、神殿で戦争を口実に幼い皇族たちを中立地域に集めたという事実は知っていた

しかしレオ皇太子の代わりにレリアがそこへ行ったとは……?

初めは極少数だけが知っていた事実だったが、関係者たちは口を開く前に皆死んでおり、それはそのまま埋もれた真実だった。

「なぜ、なぜ?いったい…お前がなぜそこに…なぜ、なぜ?」

ペルセウス皇帝は理解できないというように尋ねた。

彼の目がピクピクと震えていた。

レリアは揺るがぬ穏やかな声で答えた。

「ライディオス前皇帝が、食べ物を与えてくださったんですよ。」

「なに?」

「泥水をすすって生き延びていた私に……食べ物をくださいました。これからは決して飢えさせないと仰ってくださって、私は感謝して泣きながら頭を下げました。」

驚いた表情のペルセウスを見ると、なぜか胸の内がスッとした気分だった。

だが、それだけではなかった。

胸の奥が熱く痛んだのも事実だった。

レリアはペルセウス皇帝の傷を庇おうとするほど、自分自身も傷つくのだと気づいた。

それでもレリアは止まれなかった。

「ライディオス前皇帝は、レオ皇太子が暗殺されるのではないかと常に恐れていました。だから、代わりに送る人形が必要だったんです。そうして選ばれたのが、私でした。」

「…ば、馬鹿な…。」

「レオ皇太子が執拗に訪れては暴力を振るい、苦しめても、食べ物をくれることに感謝するしかなかったんです。普通の食事を食べられることが、どれだけありがたかったか、ご存知ですか?」

レリアは取り留めなく、過去の傷を語り続けた。

ペルセウス皇帝は、炎の矢が心臓を貫いたような、苦悩に満ちた表情だった。

レリアは何かに気づいたように「ああ」と言って続けた。

「今思えば……ある意味、ライディオス前皇帝は私の命の恩人ですね。あの方がいなければ、私はこの広い皇城で飢えて死んでいたでしょう。」

「…ああ…」

ペルセウス皇帝はその場に座り込んだ。

膝を抱えて胸を震わせた。息がまともにできないかのように、苦しそうに息を吐いた。

まるで血の涙を流すかのように両目は赤くなっていた。

ぽたぽたと落ちる涙はまるで血のしずくのようだった。

「そのときは、それが私の足首をつかむ夢だと思いました。ライディオス前皇帝が、私に禁言の魔法をかけたんです。」

「う…うぅ….」

「でも、もうその禁言の魔法も解けて…生涯で最も大切なご縁である友達にも出会うことができました。」

「…うぅぅ….」

「あの方は私にとって恩人なんです。レオ皇太子の身代わりとして中立区域で過ごしたあの時期が、私の人生で一番幸せだったんです。」

ペルセウス皇帝は今、床にひざまずきかけていた。

ある帝国の皇帝がひざまずこうとしていたのだ。

うずくまったまま頭を伏せて、切実に泣いていた。

「だから、廃妃さまに会ったときも……あんなふうにひざまずいてお願いしたんです。空腹が嫌で。飢えるのが怖くて。また泥水をすすって生きるのはあまりにも惨めで……皇城から逃げ出した理由もまさにそれなんです。」

「やめてくれ、もうやめて…!うっ……」

「だから私にとっては、ここは地獄にしか思えません。こんな場所に、私がどうしてずっといられると思うんですか?」

ペルセウスは嗚咽するような声を漏らして泣いた。

胸を何度も叩きながら体を震わせるその姿は、痛々しいほどだった。

レリアの目からも、とうとう涙が流れた。

すっきりするかと思ったのに、口に出して全部吐き出してみたら… 自分の体にナイフを突き立てたような気分だった。

むしろ傷ついたのは自分自身だった。

レリアは心がズタズタになったまま、そうしてペルセウス皇帝を見つめていた。

 



 

ユリアナ皇女は、遅れて自分が聞いた話が誤解だったと気づいた。

しかし後悔するにはすでに遅かった。

それでも遅れてでも誤解を解こうと皇帝を訪ねて行ったが…。

「レリア皇女が先に訪ねて来ていると…?」

「はい、皇女様……」

取り乱した侍従と騎士たちを押しのけて執務室に入ると、床にひざまずいて号泣している父の姿が見えた。

そしてその姿を切なげに見つめている、レリアの後ろ姿も。

ユリアナはまるで打ちのめされたようにふらつきながら、執務室を出ていった。

「私の、私のせいだよ……」

脚から力が抜け、その場にへたり込んだ。

世界で一番強く、山のようだった父が崩れ落ちて泣いている姿に、胸が締め付けられた。

前にも、あんなにも苦しそうに泣いている姿を見て、どれほど心が痛んだことか……あの時よりもさらに苦しそうに見える姿に、涙がとめどなくあふれ出た。

『私が悪かったんだ。』

事実をきちんと調べもせず、ただレリアを責めるために会いに来ようとしたのではなかった。

レリアは今、父に復讐しようとしているのだ。

『私がレリア皇女にひどくあたったから…。』

だからレリアは父を苦しめるのだ。

「ダメ、だめよ…。」

ユリアナ皇女は涙をぽろぽろと流しながら、皇帝を遮った。

 



 

 

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