幼馴染が私を殺そうとしてきます

幼馴染が私を殺そうとしてきます【139話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【幼馴染が私を殺そうとしてきます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

139話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 所有欲

3日間眠れなくなるという薬の副作用は誇張ではなかった。

レリアは疲れ切って、ほとんど気絶するように眠りについた。

夜明けまで彼女を苦しめた熱い身体は、まだ彼女を覆っていた。

オスカーは彼女の背中にキスを落としながら、柔らかい肌を撫でていた。

理性が戻れば、後悔するのは明らかだった。

だが、もう取り返しはつかなかった。

後悔している自分に、もう一人の自分が笑った。

「いっそ、これでよかったと思ってるんだろ?これが君の望んでいたことではなかったのか?」

彼はその声を無視したまま、か細い腰を引き寄せて抱きしめた。

深く眠っているレリアの身体が従順に感じられた。

ふと、彼女が自分の背中に刻んだ爪痕の感覚がじんわりと広がった。

そのひりつく感触すら甘美だった。

赤い瞳に微かな輝きが差し込んだ。

そうだ、もう引き返せない。

疲れて眠るレリアの頬に短い口づけをして、髪を撫でながら越えていった。

「もう……」

彼は離れがたそうにしばらく唇を重ねたままいた。

そしてようやく、ゆっくりと身体を起こした。

レリアが望むとおりにするつもりだった。

永遠に奴隷のように足元にひれ伏すことになっても構わなかった。

他の欲望など、もはや意味を持たなかった。

罪人として罰を受けるように、彼女のそばにとどまるつもりだった。

レリアが彼を望むなら、他の理由は何も重要ではなかった。

けれども――

「すべての真実を知った後でも、君は僕を望んでくれるだろうか」

疑問が湧いたが、それでも彼は微笑んだ。

永遠に秘密にしておくことになってもかまわなかった。

すでに罪を犯したこの身体にとって、二度目は難しくなかった。

彼は神にひれ伏すように、レリアの足の甲にキスをしてベッドから下りた。

「それなら、僕も君を……君を受け入れられる気がする。だからもし……もし君が皇位を放棄できるのなら……シュペリオン領地から出てきて……」

整理を終えて戻ってくれば、その続きを聞くことができるだろう。

何を要求されても受け入れるつもりだった。

彼は深く眠っているレリアをじっと見つめた。

夜明けまで「もう一度だけ、もう一度だけ」と懇願し続ける彼女を受け入れながら、ようやく眠りに落ちた。

結局、彼はレリアを起こすことができず、周囲を片付けた。

黒いローブを再び羽織り、ベッドの枕元に短い手紙を残した。

 



 

真夜中にグリピスは眠れなかった。

このシュペリオン領地での生活は悪くなかった。

本当に。

わずかに陰りが見えることもあったが、幸せそうなレリアを見るたびに心が満たされた。

だが、いつまでもここに留めておくわけにはいかない。

一日でも早くレリアを神殿に連れて行き、聖女として仕立てなければ心が落ち着かない気がした。

レリアの気持ちが変わる前に、早く連れて行かなければならない。

グリピスは話をするために、彼は朝早く部屋を出た。

(トントン)

レリアの部屋の前に到着すると、ノックしてしばらく待った。

「……」

いくら待っても返事はなかった。

何度かノックしてみても同じだった。

レリアは敏感なほうだった。

たとえ深く眠っていても、ここまで音が聞こえないはずがない。

ふと、不安な考えがよぎった。

『まさか……』

あり得ない考えだった。

彼は苦笑した。

ここは皇城ではなかった。

レリアが永遠に留まりたいと思っている家だった。

だから、自らの足で逃げ出すはずがなかった。

グリピスは雑念を振り払い、静かにドアノブをつかんだ。

扉には鍵がかかっていなかった。

ゆっくり中に入ると、清潔な応接室に日差しが差し込んでいるのが見えた。

グリピスはゆっくりと歩を進め、寝室のほうへ向かった。

ベッドの上にぽこりと盛り上がった人影が見えた。

レリアは首元まで白い布団をかぶり、深い眠りに落ちていた。

ふっと笑みが漏れた。

本当に眠っているのだろうか。

白い布団の外に水のようにこぼれ落ちた銀色の髪が美しかった。

無垢な顔で眠るその姿は、まるで昔の彼女の姿を思い出させた。ただ懐かしく思えた。

「……」

もう少し冷静になろう。

再び足を踏み出そうとしたとき、彼は立ち止まった。

妙な違和感から視線を移すと、ベッドの横の机の上に置かれた小さな紙が目に入った。

彼は手を伸ばした。

「……」

短いメッセージを読んで顔から表情が消えた。

彼はしばらく目をぱちぱちさせながら、文字を何度も読み返した。

見覚えのある筆跡。

そして――グリピスは視線を動かし、レリアを見た。

柔らかな白い布団の下の状況を想像するのは難しくなかった。

「はは……」

乾いた笑いが漏れた。

あまりにも呆れて。

一瞬、頭が痺れるほどの怒りがこみ上げた。

目が裏返りそうになる神経が何かを察知した気がした。

先日とは比べものにならない憤怒だった。

これは… 本当に…。

短いメモがグリピスの手の中でくしゃりと握られた。

口元を引き結び、顎に力がこもった。

唇の間から血がにじんだ。

「………」

まさか金縛りのように抑え込まれて?

一瞬そんな考えがよぎったが、すぐに首を横に振った。

……そうだ。いや、そんなはずがない。

オスカーのあのクソ野郎がいくらイカれていても、そんなことをするはずがない。

それは俺を含めた他の奴らも同じだった。

レリアの憎しみを買うようなことをするわけがない。

だとしたら。

だとしたら――レリアが許したという意味だった。

「……レリア」

彼は眠っているレリアの名前を小さく呼びながら、しわの寄った額を指先でなぞった。

これは違うだろ、レリア。

「君がオスカーを手に入れたというなら――」

それは反則だろう。

グリピスは今すぐにでもその布団をめくり、レリアを起こしたくなった。

これはどういうことだと問い詰めたくなった。

あのクソ野郎に心を許したのか、認めたのかと叫びたくなった。

「………」

彼はこらえた。

自分がレリアを誰にも所有させず、共にしようとした理由がわかった気がした。

レリアの心が誰か一人のものであることを、本能的に理解していたのだ。

だからこそ、あんなにも切実に……背中越しに…。

そのとき、じっと眠っていたレリアの体から毛布がずれていた。

首元までかかっていた布団が滑り落ち、肩が少し見えていた。

ほんの少し見えただけでも、昨夜の情熱がうかがえた。

「……」

グリフィスはその場から離れた。

紅い目が冷ややかだった。

彼はこの部屋に入った痕跡さえ残さず、跡形もなく消えた。

 



 

閉じていたまぶたは、遅い朝になってようやくゆっくりと開いた。

レリアは空っぽの隣のスペースに気づき、ぱっと目を見開いた。

「オスカー…!」

かすれた声で名前を呼んだが、返ってくる返事はなかった。

周囲を見回しても、何の痕跡もなかった。

まるで昨夜の出来事が夢だったかのようだった。

窓はしっかり閉まっており、床に脱ぎ散らかした服もなかった。

肌にまとわりつくような違和感さえもなく、身体はすっきりとしていた。

レリアは自分の身体を見下ろした。

白い肌にくっきりと残ったキスマークだけが、それが夢ではなかったことを証明していた。

「……どこに、どこへ行ったの。」

レリアは髪をかき上げながら目をしばたいた。

明らかに昨夜、オスカーが……熱い吐息とともに彼女の耳元でささやいた。

何かを約束した。

意識が朦朧としていてはっきりとは覚えていなかったが、その言葉だけははっきり覚えていた。

「戻ってくるよ、君のそばへ……」

いつまでも君のそばにいるよ。

許してほしいかのような、哀願の混じった声。

レリアはその言葉を聞いたのが夢ではないかとぼんやりと思い出そうとした。

ぼやけていた記憶の中の声は、次第にはっきりしてきた。

確かに夢ではなかった。

だから……きっと戻ってくる。しばらく離れているだけで。

たとえそうでも、また戻ってくるのは明らかだった。

レリアは懸命に自分を落ち着かせた。

「……」

そうして不安を押さえ込みながら、体を起こした。

歩くのも辛いほど体中がしびれていたが、いつまでも横になっているわけにはいかなかった。

 



 

家族と朝食を終えた後、まるで晴天の霹靂のような言葉を聞いた。

「い、今 行かなきゃいけないって?」

グリフィスは困った顔で顧客のことを話し始めた。

「何か急ぎのことが起きたみたいだ。これ以上時間を取る余裕はなかったんだ。」

「はぁ、でも母さんが……」

「急ぎの用事だけ片づけたら、いつでも戻って来られるよ。それにロミオもいるでしょ?」

その言葉に、レリアは言おうとしていたことを飲み込んだ。

グリピスの言う通りだった。

どうせ中立区域に行くにしても、ロミオの助けがあればすぐに戻って来られるはずだった。

だが、家族を置いて出発するのが足取りを重くしていた。

グリピスは本当に急ぎの事態が起きたようだった。

レリアが今すぐにでも行かないといけないほどに。

レリアは結局、祖父のところへ行き、簡単に説明した。

「1~2日ほど行って、すぐに戻ってきます。」

「レリア、もう決めたのかい?でもそのことは……」

「まだです。まだ決まったことではないので、あまり心配しないでください。ただ急用ができて出かけるだけです。」

レリアは祖父を安心させようとしっかりと伝えた。

グリフィスもそう言っていたのだから、間違いないはずだった。

「……そうか、なら……」

「時間がなくて他の方々には挨拶もできずに行くことになりそうです。早ければ明日の夜には戻って来られるとも言っていたので… そんなに心配しないでください。」

「そうだな、お前の母さんのことは心配するな。うん?」

「はい、おじいさま……」

しわくちゃの手がレリアの頬を撫でた。

レリアはそうして祖父に挨拶したあと、グリピスの部屋を訪ねた。

グリピスの部屋には、そわそわしているカーリクスとロミオもいた。

「まったく、何がそんなに急な用事だってんだよ。」

ロミオが苛立ったように言った。

レリアはグリピスだけでなく、カーリクスとロミオも一緒であることに気づいた。

行くという点では安心した。

言葉の疑いはすぐに消え去った。

レリアは、少しでもグリフィスを疑ったという事実に対して申し訳なく思った。

「レリア、行こう。」

ロミオのうろたえを無視して、グリフィスがレリアの手を握った。

いつものように、温かなぬくもりが伝わってきた。

 



 

 

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