こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は123話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
123話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 反乱
「そろそろ始まったかな?」
グリセルダは透視するかのように城壁の向こうをじっと眺めた。
ロクサナの予想通り、彼女はベルティウムの城門のすぐ近くにいる。
しかし目の前に垂れ下がった暑い壁のせいで視野に映るものは何もない。
「面白そうだったから来てみたけど、私が入れる場所はあるのかしら?」
グリセルダは呪術を使って身を隠していた。
中にいるロクサナからは特に便りがない。
そんな中、ふと彼女の目にある男の姿が。
彼は非常に敏速に動いていた。
周辺にある岩場に身を隠したまま音もなく動くその姿を見れば、老練な暗殺者と言われてもおかしくない。
ラント・アグリチェが生きていたら、欲しがる人材だっただろう。
グリセルダは彼の様子を注意深く観察していた。
男は周りを観察しながら何かを探しているようだ。
しかし、これといった成果がないのか、しばらく足を止めて眉間を狭めていた男がついに口を開く。
「・・・近くにグリセルダ・アグリチェ様はいらっしゃいますか?」
グリセルダは見知らぬ男の口から飛び出した自分の名前に肩を震わせた。
彼女は遠くの男性の顔を注意深く観察する。
よく見ると、片目にアイマスクをした男は、アグリチェでの最終日、邸宅を抜け出す直前にチラッと遠くから見たことのある人物だった。
「ペデリアンの人ね」
男の正体を見抜いたグリセルダが、ついに彼女の姿を隠していた呪術陣の外に足を踏み出す。
「あなた、カシス・ペデリアンが送った人?」
異変に真っ先に気付いたのはダンテだ。
「何だって?」
応接室の外でニックスの信号を待ちながら待機していると、人形に呼ばれて急いで動いた。
まもなく遠くから聞こえてくる騒音を捉える。
ダンテは急いで廊下の窓の外を眺めた。
そして驚くべき光景を目撃した。
「ニックスはどこにいる!」
「すぐにニックスを連れて来い!」
いつの間にか後園側から押し寄せた人々が、目の前に見える人形たちを手当たり次第に壊していた。
「お前はすぐにノエル様に知らせろ!」
「はい」
人形に命令を下したダンテは、慌てて階段を駆け降り始める。
命令を受けた人形も小走りに移動してノエルの元を訪ねた。
「ノエル様」
「おかえり!」
ノエルがいた場所は、応接室の近くに位置した空き部屋の一つ。
「ニックスが君を送ったの?」
彼は同じ場所にじっと出来ず、部屋の中を行ったり来たりして、人形が入ってくるや否や飛びかかった。
しかし、人形は首を横に振る。
「いいえ、ダンテ様が私を送りました」
「え?なんで?」
「後園から来たノエル様の親戚たちが、先ほどからニックスを訪ねながら私たちを攻撃しています」
「何だって?」
人形の綺麗な唇から出る落ち着いた声とは違って、その中に入っている内容は殺伐としていた。
「ニックスをどうして探しているんだ?」
反射的に問い返したが、実は心当たりがないわけではない。
昨日まで、離れに滞在する人たちがニックスについて話があると言い、彼を苦しめていたからだ。
ニックスが彼らに毒を飲ませたとい事実もダンテから既に聞いている。
しかし、それは解毒剤を渡して解決した話じゃないか。
「そこまでは分かりません。ただ、ものすごく怒った顔をしていました」
ノエルはソワソワしながら、再び人形に尋ねる。
「ダンテは?」
「先に向かっております」
「壊れた子たちは何人いるの?」
「最後に確認したところ、おおよそ50体程度のようです」
「も、もうそんなに!?」
ノエルの目が大きく広がる。
「あいつら!非戦闘型の人形たちを相手に一方的に暴力を振るうなんて!」
3日前にロクサナの世話をしていた人形を自分の手で壊したことは既に忘れているようだ。
ノエルの鼻から熱い鼻息が吹き出た。
「お前、2番倉庫に行ってそこにいる子たちを全部取り出してこい!」
2番倉庫にいる人形はすべて戦闘型だ。
ただし、普段は使うことがない上、補修作業をしなくなって久しいため、性能は確信できない。
それでも、このままじっとしてはいられなかった。
その上、ロクサナがこの事実を知る前に、早くこの騒動を解決しなければならない。
もし彼女にこの事が漏れれば、美しいベルティウムを誤解するかもしれない。
それだけは絶対にあってはならないことだ。
ノエルは部屋を飛び出す。
気のせいか、声がそこまで聞こえる気がする。
その時、今度は別の人形が彼を訪ねてきた。
ノエルはその人形の無味乾燥な声に仰天することに。
グリセルダが出会った人物とは?
ベルティウムの人間の反乱に対抗するノエル。
人形からの報告はどんな内容だったのでしょうか?
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