こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は174話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
174話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ジェレミーとシルビア
シルビアとジェレミーは、とてもよく似合うペアだった。
さらにジェレミーの衣装は彼の瞳の色と合わせて青色で装飾されており、青の家門であるシルビアとより絵画のように似合って見えたのだ。
「ところで・・・、ロクサナ様は一緒に来なかったのですね?今日のお茶会には参加しないのですか?」
「はい。姉さんは今日部屋で休むと仰っていました」
ジェレミーの言葉にシルビアはとても残念そうに見える。
それを目にしてジェレミーは少しだけ眉をひそめた。
残念なのはジェレミーも同じだったが、なぜシルビアがこのような反応を見せるのかについては疑問だ。
彼はまだ二人の間に先んじて交流があったことを知らなかったので当然のことだろう。
そういえば、昨日の夕方の宴会の時もシルビアはジェレミーの前で密かにロクサナに対する質問をたくさんした。
(まあ、サナ姉ちゃんに惚れない人が世の中にいるはずがないから当然か)
ジェレミーは一人でそのように納得した後、口元を緩める。
重症の姉への愛を誇るジェレミーは、ロクサナを頭の中に思い浮かべるだけでも気分が一層良くなったことを感じた。
「黒の首長はロクサナさんと一番近い姉弟ですよね?」
そうするうちに耳元をくすぐったシルビアの問いにジェレミーは一瞬止まった。
問いとはいえ、シルビアの口調は、ただすでに知っている事実を確認しようとしている感じに近い。
これまでイライラしていたシルビア・ペデリアンがそれなりによく感じ始めた。
ジェレミーは上に上がる口元を動かしながら答える。
「ああ、やっぱり目立つみたいですね。その通りです。姉さんがこの世で唯一大事にしている弟がまさに私です」
自尊心が溢れ、どこか偉そうな発言。
特に「唯一」の部分には強気まで置いて。
当然、ジェレミーは自分がロクサナにとってこのように大切な存在だという事実を四方八方で自慢したい気持ちだった。
特に、今回再会したとき、ロクサナが彼の手を握って話してくれた内容は、何度振り返ってもいつも新たに胸を熱くさせる。
多分その甘い瞬間を独り占めしたい気持ちさえなかったら、通りすがりに出くわした知らない相手であっても、彼のこの感動的な心情を伝えていただろう。
しかし、まさにその瞬間、シルビアはジェレミーの心情に同化するのではなく、思わず眉をひそめてしまった。
え、何・・・?
なんか今ちょっとムカついたんだけど。
それに思わず嫉妬もした。
年が同じでもあり、またロクサナと仲が良い弟のようで、シルビアも今回の親睦会の時、ジェレミー・アグリチェと少し親しくなってみようかという気持ちがあった。
実際、昨日の夕方の宴会で一緒に話をしてみると、ジェレミーは言葉に対してかなり良い方だった。
それに何よりも、彼はシルビアがネタを投げるたびに、ロクサナについてペラペラと話をしてくれたのだ。
その姿が面白かったり、またそれなりに可愛く見えたりして好感が少しあったのだが・・・。
ところが突然そのような気持ちが半分ほど消えた。
(私もロクサナ様がお姉様と呼んでいいって言ったのに!)
その上、シルビアはユグドラシルに来て以来機会がなく、ロクサナとまだ挨拶を交わせていない。
それでなくても残念なところに、ジェレミーがこのように自慢まですると腹が立つしかなかった。
しかし、シルビアはそのような気持ちを隠して微笑む。
「昨日、宴会場でお二人が一緒に手を繋いで入ってきた時からそうだと思っていました」
その言葉を聞いて、ジェレミーのシルビアへの好感度は急上昇する。
この女、結構気が利くじゃないか?
もう一度見てみると、カシス・ペデリアンとそれほど似ていないかもしれない。
ジェレミーはシルビアの評価を上方修正した。
しかし、続く彼女の言葉に垂直曲線を描いていた好感度は、あっという間に再び底に落ちることに。
「ところで、黒の首長はどれだけ見てもロクサナさんとあまり似ていませんよね」
シルビアは全く悪気のない顔で微笑んで言った。
「よく見ると姉弟に見えないのかもしれませんね。そういう話をよく聞きませんか?」
その瞬間、ジェレミーの額にかすかに青筋が立つ。
突然、ロクサナと驚くほど似ていたアシルの人形が目の前にちらつき、さらに不愉快な気分になった。
正直、シルビアの言葉通り、ジェレミーの見た目はロクサナとそれほど似た外見ではない。
二人ともラント・アグリチェより母親に似ているためだ。
ジェレミーは苛立ちを堪え、痛ましい口調で言い放つ。
「違います。アグリチェだけでなく、この世の全ての人をひっくるめて、私が姉さんに最もよく似ているんですけどね」
「あら、それは本当に勘違いだと思うのですが」
シルビアはジェレミーの言葉を否定した。
ジェレミーはテーブルをひっくり返したい衝動に駆られ、辛抱強く我慢する。
それでもしばらく性格をグッと抑えて生きてきた甲斐があるのか、かなり早く平静を取り戻すことができた。
「まあ、それでも私が姉さんが唯一大事にしている弟であることは変わりませんからね」
そう、外見なんて関係ない。
自分はロクサナが直接認めた彼女の弟なのだから。
ジェレミーとシルビアの会話が面白いです笑
シルビアがロクサナのことを「お姉様」と呼んでいることを知ったら、ジェレミーがどんな反応をするのか気になります。
ロクサナもこの会話に参加してくれないでしょうか?
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