こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は177話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
177話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side カシス・ペデリアン
シルビアが悩んでいる間、ロクサナは彼女の後ろに視線をそらした。
先日から彼女が新たに関心を持っている人物が遠くから視野に入れられる。
別のテーブルでジャンヌと話をしている赤の首長、バドリサ・ガストロ。
この前の和合会の時も短く挨拶を交わしたことがある赤の首長は、竹のような感じを漂わせる女性だった。
外見はリュザーク・ガストロの女性化バージョンだとすれば、大体合っているだろうか。
今ここに集まっている人たちをざっと見てみると、やはり今日もガストロの人々はほとんど外に出ていなかった。
それでも一人や二人の人たちも表情が微妙に硬直していたり、顔色が暗い。
少しでも気の利いた人なら、ガストロ家に何らかの憂患があるという事実に簡単に気づくことができることは明らかだ。
ロクサナはユグドラシルに来る前にすでに調査を終えていた。
そして、今彼らが隠していることがアグリチェ家で利用できるガストロ家の致命的な弱点になるという事実を知る。
その時、短い気運を込めたバドリサの目がロクサナとジェレミーのいる方に動く。
ロクサナはバドリサに触れた視線を自然にそらし、手に持っていたティーカップを口元に傾けた。
「あ、そういえば、ユグドラシルに入ってくる時、フィペリオンとアグリチェの間に雑音があったと聞きましたが、どうしたのですか?」
「ああ、それは・・・」
やはりバドリサが今、お茶会に出てきた理由もアグリチェの動態を確認するためであることは明らかだ。
ロクサナはジェレミーとシルビアの会話を聞きながら静かにお茶を飲んだ。
side カシス・ペデリアン
バラの花園を出たカシスは、ニックスが閉じ込められている部屋に向かった。
「しばらく大人しくしていたのに、どうしてまた騒いでいる?」
やがて向き合ったニックスの前で、カシスは冷ややかな声を流す。
人形に血色というものがあるとは知らなかったが、こう見ると顔色が前よりハッキリと青白く見えるような気もした。
カシスが来る前に、すでに何度も同じ問答を交わしたニックスが、もどかしそうに顔を歪める。
「何回言わせるつもり?私が理由もなく騒いだからではなく、今”あの男”がこの中に入ってきたからだ・・・!」
カシスの視線が戸口に立っている部下に移った。
するとカシスの視線を受けた部下はキッパリと首を横に振る。
「私が警備している間、中に出入りした者はいません」
「やはり幻を見たようだね」
カシスの冷静な反応に、ニックスは悔しさを感じながら部下に向かって叫んだ。
「お前、正直に言え!そこに立っている間、他のことをしてたんじゃないのか?だから誰かが中に入ってくるのも知らなかったんじゃないのか!」
「言葉に気をつけろ、人形。ペデリアンの家臣として、その名に恥をかかせるようなことをしたことはない」
侮辱感を感じた部下から冷たい目つきを受けたニックスが一瞬動揺する。
彼も内心、自分が見たのは幻だという可能性が高い事実を分かっていたのだ。
「あのろくでなしの女が、昨日あんなうわ言を言ったから・・・」
ニックスは昨日見たロクサナが余計なことを言ったせいだと考える。
「この中にデオン・アグリチェが入ってきたと、昨日彼女があなたに話したのか?」
その時、ニックスの小さな呟きを気いたカシスが尋ねた。
「そうだね。最初はありきたりな嘘だと思ってたけど、何だか段々お世辞じゃない気がして・・・」
「なるほど」
カシスはニックスの言葉を切り、しばらく部屋の中を見回す。
肉眼で現れる異質感はない。
この中にいると推定されるロクサナの毒蝶も目立たなかった。
ただ、カシスに馴染みのないロクサナの気運だけが微かに感じられるだけ。
黙って何かを考えていたカシスが再びニックスに固定した。
「望むなら部屋を移してあげよう」
「本当?」
「ずっとこんな風に幻を見て暴れられても面倒になるだろうから」
付け加えられたカシスの皮肉さえ聞いていないかのようにニックスは喜んだ。
カシスは本当にニックスを別の部屋に連れて行く。
デオン・アグリチェが侵入したかもしれない部屋から抜け出すと、ニックスの不安も少しは静まった。
一緒に来たペデリアンの部下が足枷に繋がった鎖を部屋の中に固定する間、ニックスはさっきよりハッキリと明るい顔で周辺を見回している。
それを確認した後、カシスは目の前にいる人形に視線を落とした。
仕事を終えたペデリアンの部下がカシスに目を向けられ、先に部屋を出る。
背後からドアが閉まる音が聞こえた。
ロクサナがガストロ家に興味を示す理由は?
ガストロ家の致命的な弱点も気になります。
カシスがニックスを部屋から出した理由は、ロクサナの気運が残っているからでしょうか?
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