こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は179話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
179話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ロクサナ・アグリチェの存在
白のフィペリオン家所属のデュランは廊下を歩いている途中、誰かを見つけて足を緩めた。
「そんな格好をしてどこに行く?宴会の時間が早まったという知らせは聞いていないが」
デュランの視界に触れたのは、彼の兄弟ジェロームだ。
なぜか彼は宴会にでも出席するかのように、精一杯身なりに気を遣ったままどこかに向かっっていた。
「花園に行ってみようと思って」
花園なら今頃お茶会が開かれている場所だ。
「なんで?さっきは面倒臭くて行かないって言ってたのに」
「今ロクサナ・アグリチェが来ていると聞いて」
鼓膜に食い込む名前にデュランは思わず耳をピンと立てた。
「一緒に行く?」
ジェロームが素早く勧める言葉にデュランは訳もなくしばらく悩んでいるふりをして、すぐに仕方がないように受諾する。
「まあ、どうせ今はやることもないからな」
しかし、実は彼もやはり惑う気持ちがあった。
それもそうだろう、他でもないロクサナ・アグリチェなのだから。
デュランが初めて彼女を見たのは一昨年の和合会のとき。
アグリチェは5家門の中でも性向が閉鎖的なので、成年に達していない人はこのような会に出席しなかった。
だからデュランはロクサナ・アグリチェを初めて見た時、彼女が成人したばかりの年だと思ったのだ。
その当時の記憶は、まさに昨日のことであるかのように、いまだに鮮明に彼の頭の中に刻まれていた。
シャンデリアの明かりが煌めく宴会場の中、弟の手を握って入ってきたロクサナ・アグリチェの存在はまさに衝撃的だと言える。
世の中の全ての美しさに対する常識を一気に打ち砕いてしまうような、その驚くべき美貌・・・。
当時、その場にいた人々全員が同じ感想を感じたとデュランは確信することができた。
「ところで何をこんなに力を入れて飾ったんだ?まさか近づいて声でもかけてみるつもりなのか?」
「もちろん歩いてみたいよ。目が合うとすぐ口が固まってしまうのが問題だけど」
彼らだけでなく、ロクサナ・アグリチェに話しかけられず、周りだけをうろつき、ヤキモキする男は大勢いる。
見る人の魂をおのずと抜く非現実的に美しい美貌のためでもあったが、彼女には何となく近寄り難い妙な雰囲気があった。
そうするうちにふとデュランの頭の中に昨夜のことが思い浮かんだ。
宴会場の中で手を取り合って一緒にホールを横切っていたカシス・ペデリアンとロクサナ・アグリチェを。
ユグドラシルに初めて姿を現して以来、ロクサナ・アグリチェが誰かに先に近づいて手を差し伸べたのは今回が初めてのこと。
よりによってアグリチェとペデリアンの組み合わせなので、ややもするとアグリチェが先に屈んで入った姿のように見えることもできたが、昨日の場面を見てそのように考える人は誰もいなかった。
デュランは前回の和合会の時、ロクサナ・アグリチェの唇に一度でもキスできれば喜んで彼女の前に跪けそうだと何人かの男が冗談と本音を交えて話すのを聞いたことがある。
その時は眉を顰めて席を移したが、内心はそれに同意する自信があった。
「出席率が低いと思ったのに、どうしてこんなに騒がしいのかな?」
ジェロームが言ったように、バラの花園に近づくほど、その内側から活気に満ちた騒音が押し寄せてくるのが感じられた。
「君のように消息を聞いて、訳もなく来た奴が増えたのかもしれないな」
そして、ふとデュランが独り言のように付け加える。
「青の貴公子もいるだろうか」
「なければいいんだけど。率直に言って私たちみたいな奴らが隣に並んでいると訳もなく比較されるようであまり同じ空間にいたくない・・・」
その時、花園の入り口に入ったデュランの肩に何かがぶつかった。
「何?」
デュランは眉間を縮めながら首を傾げる。
ぶつかった相手は背がとても高くて顔を確認するためには首を折って見上げなければならなかった。
まずそこからデュランは気分が悪くなるのを感じる。
その上、顔を上げて確認した男が黒髪なので、さらに神経質になった。
またアグリチェなのか。
ユグドラシルに入る時から、言葉が分からず道を塞いで気になっていたのに。
「おい。人にぶつかったなら謝らなければならないことが・・・」
しかし、デュランは次の瞬間、音もなく滑って彼の顔に刺さった鮮烈な視線に言葉が続かなかった。
やっぱりロクサナの美貌は圧倒的なのですね。
ロクサナとシルビアが並んだ姿は圧巻でしょう。
デュランがぶつかった相手は?
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