ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【188話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は188をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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188話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 賭けゲーム

ちょうどその時、前兆もなく突然ドアが開いた。

開いたドアの隙間から姿を現したのはフィペリオンの人々だ。

「何だこれ?」

「ここはなんでこんなに真っ暗なんだ?」

暗闇に埋もれていた十数組の瞳が同時に滑った。

それに直面した人々の息が止まる。

まるで危険な野生動物、あるいは魔物の生息地に誤って身を投じたような緊張感が瞬間的に全身を巻き込んだ。

その時、奥からゆっくりとした声が響く。

「誰?」

「フィペリオン」

「ああ・・・」

彼らだけで問答する声を聞いてフィペリオンの人々が気がついた。

今見ると、微かな光に映った顔が、彼らの目に慣れてくる。

「何だ、全部アグリチェか?」

「誰がこんなにうるさくしてると思ったら」

彼らは許可もなく部屋に入ってきた。

それから騒ぎながら喧嘩腰で話を吐き出してくる。

和やかな時間を過ごしていたアグリチェの人々も、一緒に表情を冷やした。

「今からこの部屋は私たちが使うので、どいてもらおおうか」

「私たちがなぜ?先に休憩室を使っていたのはアグリチェなのに」

「アグリチェが来る前に先にここを定着したのはフィペリオンだ」

「私たちが来た時はもう部屋が空いていた」

「用事が少しできて外に行ってきただけなのに、その間にサッと部屋を横取りするなんて。やっぱり卑劣で弱虫なアグリチェらしいね」

兄弟たちがしばらく視線を交わした。

現在、ここにいるのはフィペリオンの小細工たち。

ジェレミーの命令があったので、ここで暴力的な方法を使って騒ぎを起こすことはできない。

それなら・・・。

「ふむ。それならカードで決めるのはどう?」

少しだけ遊んでみようか。

妙に似た目つきの中に、熟した悪意が染み込んだ。

 



 

「何を言って・・・。ちょっと待て、そういえばそのカードも私たちのものじゃない?全部置いて出ていけ!」

当然、フィペリオンの人々は顔を顰めながら拒否感を示した。

まさにその瞬間、視界に鮮やかな嘲笑が突き刺さる。

「負けるのが怖いと早口になるんだな。これだから、口だけで生きてきた弱虫たちは」

「は?」

「こうなると思ったよ。もともと虚勢ばかり吐く連中だから」

待っていたかのようにフィペリオンに向けた露骨な嘲弄と揶揄が続いた。

幼稚な挑発だったが、元々このようなことが効果がある時もある。

「お前ら・・・!今何を言った!?」

「わぁ・・・、また強いふりをする」

ひどく憤慨して険悪な動きで近づく人々に向かってアグリチェ兄弟たちがまた揶揄した。

「自信があれば、一度座ってみてよ」

「そうだね、そこに席を空けてくれ」

当初、彼らが提案したカード遊びなどに入ろうと近づいたわけではなかったが、フィペリオンの人々は突然用意された席に思わず座ってしまう。

「私たちはくだらない賭けはしないけど、どうする?まあ、こういう場でお金を賭けるのも情がないから、勝った方が負けた方に望むことを一つ要求することにしようか?」

思いがけず進行する話に他のフィペリオンたちは躊躇した。

しかし、最も多血質な上に、もう2度もアグリチェと摩擦があったデュランは挑発に乗って額に青筋を立てながら叫んだ。

「その言葉後悔させてやる!私たちが勝てば、今この場にいるお前たち全員が生意気な口で揶揄ったことを跪いて謝らせてやる!」

「そう?本当にそれでいい?」

「そうだ!なんだ?今さら心配になったのか?」

「いや」

それとなく渡した問いに確答が返ってきた瞬間、アグリチェの兄弟たちが一斉に唇を裂いて笑う。

その鳥肌が立つ光景に、それに向き合ったフィペリオンたちは思わず震えてしまった。

しかし、続いて耳元に刺さった閑散とした音声ほど背筋をゾッとさせることはない。

 



 

「じゃあ、あなたたちは爪を賭けて」

「な、何だって・・・?」

「私たちが勝ったら、お前たちの爪を一つずつ抜いていくんだよ」

その言葉が冗談ではないことを立証するかのように、テーブルにナイフが刺さった。

「本当は指を持っていきたいけど、それはバレると思うから。でも爪なら目立たないだろうし」

「ここには使えそうな器具がないから、ナイフで掘り出さないと。作業は私に任せて。最大限の苦痛を味わうように、とてもゆっくり抜かないと」

目の前にあるのは確かに封筒を切るときに使うペーパーナイフだったが、煌めく刃物の表面がなぜか危険なほど鋭く見えた。

「爪って、そんな面白くもない低級な冗談を・・・」

「冗談?これが冗談に見えるのか?」

想像もできなかった発想に底意を疑ったが、アグリチェの兄弟たちは恐ろしいほど真顔だ。

魂の抜けた獲物たちに向かって悪魔たちが冷たく目を輝かせた。

「私たちが卑劣で邪悪なアグリチェであることを誰よりもよく知っているのはフィペリオンじゃなかったのか」

そうして最初から勝者が決まっていたゲームが始まる。

 



 

アグリチェの本性がよく分かる話。

ゲームでフィペリオンが勝てるとは思えませんので、本当に爪を剥がされてしまうのでしょうか?

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