こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は242話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
242話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 巨大な嵐⑧
口クサナが意識を失ったことを確信した後、オルカは席を離れた。
やっと毒蝶の主人が完全に自分の胸に落ちた。
高揚感が高まったが、今はそれを満喫する時ではない。
人なのか人形なのかは分からないが、とにかく何かがこちらに向かって速いスピードで近づいているのが感じられたからだ。
魔物は目につくので、ひとまず今は再び姿を消すようにした方がよさそうだった。
そのつもりでオルカは彼女に近づき、ロクサナを魔物から受け入れようとする。
十歩。
九歩。
八歩。
一歩ずつ縮まった距離がついに完全に縮まった。
オルカはまだ手首を縛られているロクサナを慎重に抱き上げる。
固く閉ざされていた金色のまつげが上にひらめいたのはまさにその時だった。
冷ややかに輝く赤い瞳と視線がぶつかり合った瞬間、オルカは彼女に睡眠毒が全く効かないなかったことに気づく。
「どうやって・・・!カッ!」
口クサナは目の前にあるオルカの胸ぐらを手にしっかりとつかみ、力を入れて強く引っ張る。
オルカは油断している間に首を絞められ、頭を下げるしかなかった。
ロクサナはオルカが対応する前に行動する。
続いて起こったことに、オルカは少し前とは違う意味で息が詰まるのを感じた。
か弱い肌に触れた唇は、彼の首を絞めている乱暴な手とは違って、溶け落ちるように柔らかかった。
しかし、それは決してキスと呼べる行為ではない。
ロクサナはオルカの唇を荒々しく感じるほど、容赦なく噛みちぎったのだ。
「うぅ!うぅ・・・!」
ロクサナの体の中に溜まっていた毒気が触れ合った唇に乗って流れ込み、オルカの息の根を締め始める。
オルカは予期せぬことに戸惑って魂が抜けていたが、すぐに自分の体に現れた異常兆候に気づいた。
じゃらじゃら!
彼はすぐに魔物を利用してロクサナを剥がそうとしたが、彼を握った手がどれほど強いのか、結局はオルカも胸ぐらをつかまれたままロクサナと一緒に引きずられてしまう。
「おお、ウプ・・・!」
オルカはよろめきながらロクサナを押しのける。
しかし、彼をしっかりとひねった手から動かすことができなかった。
彼の体にはすでに麻痺の症状が急速に現れている。
そうするうちに、突然ロクサナは舌に引っかかる何かを発見した。
一瞬、赤い瞳に異彩が通り過ぎる。
それを荒々しく噛みちぎると、手首と腰を包んでいた魔物の幹が緩んだ。
これ以上オルカに用事がなくなったロクサナが触れ合った体を容赦なく押し出した。
「うぅ、うぅ・・・」
やがてオルカは固い手を上げて口を塞ぎ、たじたじと後ずさりする。
そんな彼の前に赤い血が影のように溜まっていた。
口を塞いだ彼の手は、すでに降り注ぐ血のせいで真っ赤になっている。
オルカの前に立ったロクサナの唇も血で赤く濡れていた。
彼女は揺れるオルカを氷雪のような目で凝視し、あごを伝って流れる血筋を手の甲で拭う。
オルカの陰で魔物が咆晦した。
しかし、今や彼は魔物に何の命令も下すことができなかった。
ロクサナは口にくわえていたものを取り出す。
それはピアスの形で作られた小さな宝石。
少し前まではオルカの舌に刺さっていたものでもあった。
ロクサナがあまりにも事情を許さず乱暴に切り取ったために肉も一部ついている。
彼女がベルティウムに行った時、目に見えないところに呪術が刻まれた宝石を隠したように、オルカも魔物との契約を刻んだ宝石を口の中に隠していたのだ。
「本当に・・・」
ロクサナは首を回して、まだ口の中に溜まっている血と唾液を吐き出した。
「思ったよりたいしたことない人間ね」
そして、しつこく血を吐き出しているオルカを敷いてみた。
「こんな汚い小細工しかないのに、私を強制的に何とかしようとするなんて:
彼は震える体を壁にもたれてロクサナを見る。
オルカの目がかつてないほど怒りに満ちていた。
オルカは毒中毒でよろめきながらもロクサナに手を伸ばす。
それを避けることはできたが、近づいてくる足音が聞こえたので彼女はただ素直にやられてくれた。
「お前・・・」
ロクサナは少し前に彼女がオルカにしたように胸ぐらをつかまれ壁に押し込まれる。
「このまま無事だとは・・・」
オルカのうなる声が前から聞こえてきたが、舌を噛まれたせいで発音がかなり崩れていた。
「姉ちゃん!」
ジェレミーが廊下の曲がり角から現れる。
蝶の導きを受けて、途中で迷わずに、すぐにまさに彼女の居場所を見つけたようだった。
「アグリチェさん!」
ジェレミーの後ろにはパンドラと他の3、4人も一緒にいた。
最後に毒蝶で確認した通りだ。
「ちょっと!」
「魔物・・・!」
彼らはすぐにオルカの隣にある魔物を見て驚愕し叫んだ。
ただジェレミーだけが魔物を見ても速度を落とさずにオルカに捕まっているロクサナに向かって走ってくる。
「貴様!」
ジェレミーは恐ろしいスピードで近づいてオルカを殴りつけた。
ただでさえ出血が大きかったうえに、毒のために気絶直前のようだったオルカは、そのまま倒れ意識を失う。
誰が見ても最後の状況はオルカが加害者、そしてロクサナが被害者に見えた。
オルカは魔物まで取り出して、ロクサナを壁に押し付けて脅していたのだから。
しかもロクサナの口元には血がついているうえに、今倒れたばかりのオルカも何かに噛まれたように口から血を流しているところだった。
ロクサナの上着の襟も少し開き、乱れている。
オルカが強制的にロクサナをどうにかしようとしてやられたことが確実に見える
姿だった。
「この野郎!あえて誰に触れていると!」
ジェレミーは激怒し、彼を殺す勢いで蹴飛ばして暴れる。
人々も破廉恥なのを見るように、床に倒れたオルカを見下ろしていた。
「オルカ!一体どうしてこんなことを・・・!それに、この魔物はどうして・・・!」
パンドラもオルカと彼の魔物を見て、どのような反応を先に見せるべきか分からないかのように言葉を続けることができなかった。
表情を見たところ、おそらくパンドラはユグドラシルの中で魔物の使用を自由にする呪術があるという事実を知らなかったようだ。
同じ家門に、同じ魔手師なのにそんなことを見れば、オルカは後継者であるため、この宝石を持っていた可能性が大きい。
「ちょっと借ります」
ロクサナはパンドラが持っていた武器を取り出した。
パンドラは一瞬、彼女がオルカに血の復讐をしようとしていると思って慌てた。
ロクサナの気持ちを理解しながらもオルカは一応彼女の従弟だったので、もし今目の前で彼を殺そうとしたら止めるべきかどうか、理性と感性の間で・・・。
「ジェレミー、行きましょう」
しかし、ロクサナはそのままオルカの横を通り過ぎる。
ジェレミーも当たり前のように後に続いた。
さっきロクサナはカシスに彼女のところに来るなという手信号を送った。
それと共に同行する人としてジェレミーを選択した理由は、彼がアグリチェ所属で
あるためだ。
ロクサナは再び毒蝶に注意を集中する。
ナビが見せてくれる光景の中で、ニックスは彼女が知っている2人の男を目の前に置いていた。
それはノエルとデオンだった。
オルカ撃退ですね!
最後の状況を意図的に作り出したことで、誰もがロクサナを哀れに思うことでしょう。
ニックス、ノエルとデオン。
この3人の組み合わせは何を生み出すのでしょうか?
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