影の皇妃

影の皇妃【112話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は112をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...

 



 

フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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112話 ネタバレ

影の皇妃【111話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は111話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 魅惑的な花の香り

エレナは驚いていた。

本来の顔を見せたことはあるが、カツラまでつけている自分に気づくとは思っていなかったから。

「・・・」

殿下がなぜここに?という疑問が生まれる。

すると、ヒュレルバードが行く手を阻んだ。

大体誰かは見当ついたものの、万が一の事態に備えて警戒を緩めていないようだ。

「卿、知り合いです」

そう告げると、ヒュレルバードは後ろに下がる。

「ちょっと話をしよう」

「え?」

周辺の視線を意識したシアンは、手を伸ばしてすぐ隣の部屋のドアを開けた。

それから、素早くエレナの手を取って、部屋に連れて行く。

ヒュレルバードはエレナの目配せを受けて、部屋の外で待機することに。

(私の見当が合っていれば、彼は皇太子殿下。お嬢様に危害を加える理由はない)

 



 

部屋のドアが閉まり、エレナとシアンの二人だけに。

「君がなぜここに?」

シアンの質問に、エレナは中々答えられなかった。

どこから話をしなければならないのか、整理が出来ていなかったからだ。

「答えにくい質問か。それでは問わない」

「・・・」

「誤解はしていない。君にも事情があるのだろう」

エレナは一歩遅れて。彼がなぜそんな事を言ったのかを察してニッコリ笑う。

深夜の仮面舞踏会は貴族たちの密かな宴会。

表では孤高を装い、裏では乱れた生活を楽しむ場所。

仮面舞踏会に出入りするということは、誤解を招く余地が十分にあるということ。

それにもかかわらず、シアンはそれについて一言も問わないと言った。

「勝手に疑い誤解を招くことはなく、それだけの事情があると考えてやり過ごす」と述べたのだ。

過去とはあまりにも違う姿であるため、時には面食らうこともある。

「君のことは問わないが、私が舞踏会に来た理由については弁解させてほしい。アヘンを追っている」

「・・・!」

思いがけないシアンの告白に、エレナの瞳孔が大きく広がる。

「アヘンだなんて・・・」

シアンの歩みは、エレナの予想を遥かに超えるほど破格だった。

「君は言っただろう。民衆の側に立って共に歩みなさいと。その言葉を刻んで目線を下げた。皇太子の目線ではなく、民衆の目線で帝国を見たかったのだ」

「・・・簡単ではなかったと思います」

誰が何と言おうが、シアンは帝国の皇位を継ぐ皇太子。

生まれながらの高貴な血統を持って生まれた人物。

権威と特権を捨てて民衆に目線を合わせることは決して容易なことではない。

その難しいことをシアンは成し遂げたのだ。

「君の話だったからな」

「殿下・・・」

エレナは何も言えなかった。

どうして彼は自分をここまで信頼してくれるのか?

この男は自分の何を見て、これほど盲目的なのか知りたい気持ちだった。

「民衆の目線で帝国を見て分かった。貴族がどれほど腐敗しているのかを。大貴族という俗物たちは露骨に奴隷を売買していた」

「帝国で奴隷売買だなんて・・・」

「法の上の貴族という言葉を聞いたことは?貴族たちに法は何の効力もなかった」

シアンは感情を殺そうとしていたが、貴族の行為を口にするたびに出てくる怒りを完全に抑えることは出来なかった。

「しかし罪を問うには皇室はあまりにも弱い。追及したとしても巧妙に掻い潜る可能性が高かった」

シアンの悲観にもかかわらず、エレナは肯定も否定もできない。

それが事実なのだから。

「現実に気づいて考えを変えた。もし法律で彼らを断罪できないなら、私が法律の代わりになると」

「・・・!」

シアンの言葉に衝撃を受ける。

リンドン伯爵と手を組んだシアンは、貴族の不正と不法行為を根絶することに焦点を合わせたという。

非合法的に彼らの行為を断罪し、それに見合う処罰をすることにしたのだ。

 



 

(殿下がここまで変わるなんて)

「アヘンは存在してはいけないものだ。そのアヘンを栽培し、流通することは決して許されない罪。私は私益を得るために帝国を病ませた彼らを決して許すことは出来ない」

「彼ら?」

誰かを指すシアンの発言を聞いて、彼が何かを知っていることを直感した。

「それでは、殿下はアヘンの背後が誰なのかご存知なのですか?」

「ああ」

「もしかして大公家でしょうか?」

案の定、獅子の仮面の向こうのシアンの瞳が揺れる。

「君がどうして知っている?」

(私の予想は当たっていた)

これほどの規模のアヘンを流通させながらも、法の制裁を受けなかったということは、権力の庇護を受けなければ不可能だろう。

「私もアヘンを追跡中でした。今日、舞踏会に来た理由もそのためです」

「君がアヘンを追跡していたと?どうして?はぁ・・・、君の行動はまったく見当がつかないな」

驚きの一方で、シアンは認めてもいた。

彼女は最初の出会いから今まで、予測できる女性ではなかった。

そのためだろうか、シアンはエレナという魅惑的な花の香りに酔いしれていたのだ。

 



 

エレナはどのタイミングでシアンに正体を打ち明けるのでしょうか?

ここまで全幅の信頼を寄せられていれば、シアンも受け入れてくれるでしょう。

問題はエレナの気持ちですよね。

過去では夫婦としての関係だったのですから、打ち明けるには勇気がいるはず。

それでも、この二人が手を組むことを願っています♪

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