こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は122話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
122話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 演説家兼思想家ザカリン
シアンが去った後、エレナは秘密通路を利用して応接間に戻る。
席を外している間に、ヒュレルバードは小説でしか見ることのできないエレナのサクセスストーリーをカリフを通じて聞いたのか、主への羨望と尊敬心で目を輝かせていた。
離れようとしない視線に負担を感じたエレナは、ソファに座って休んでいるカリフを追求する。
「一体、ヒュレルバード卿に何を話したのですか?」
「私?ありのままを話しただけだよ?」
カリフの最もらしい返事に、エレナはため息をついて目を逸らす。
「メイ」
「本当ですよ。私も傍で聞いていましたが、特に誇張された部分はありません」
メイまでカリフを助けるとなると、エレナは更にため息をついた。
「卿、そんな目でずっと私を見るつもりですか?」
「・・・申し訳ありません」
口ではしないと言うが、ヒュレルバードの目には自負心が溢れていた。
このような主人に仕えていることを誇らしげに感じて胸を張っている。
エレナは首を横に振りながら話題を変えることに。
「先輩、クリスティーナ様に連絡して、ドレスと靴を持ってくるように伝えてください」
「あれ?宴会に出席するの?早く帰らないといけないんじゃ?」
「遅く帰宅しなければならない理由ができましたから」
エレナはサロンの女主人としての役割を果たすつもりだった。
カリフとエミリオは問題なく経営しているだろうが、サロンの精神的支えはエレナが。
サロンがより有名になるためには、Lの役割が絶対的に必要だったのだ。
「そうこなくちゃ!君に会いに来た人がどれだけ多いことか。言い訳をして帰らせるのも疲れたよ」
エレナは目をぱちぱちさせる。
カリフの言葉は、大げさというより、むしろ泣き言に近かったから。
「そんなにですか?」
「当たり前じゃないか!君は神秘主義者だって思われてるよ」
サロンを訪れる顧客のうち、「L」を一目見ようと訪れる人は半分を超えていた。
隠すほどに想像力を刺激するように、「仮面越しの女性」の美貌が気になって訪ねてきた人々もおり、討論会で見せたエレナの知的な魅力に魅了された知識人もサロンの入り口を超えた。
見えないLの存在感が、サロンに大きな影響を与えているのだ。
「悪くないわね。理由はともかく、私の不在とは別にLの影響力がさらに大きくなったわけですから」
「そのせいで過労死してしまいそうになる私に感謝の言葉は?」
エレナは何も言わずに微笑む。
どうして分からないのだろうか?
生活の責任を持つエミリオと対外的活動を引き受けたカリフがいなかったら、短時間でサロンがこれほど定着することはできなかっただろう。
それを理解しているから、エレナはいつも感謝の気持ちを持っていた。
ただし、カリフをからかいたい気持ちを表に出さずに。
「今日は、公開討論会もあるじゃないですか」
「もう少しで始めるよ。参観するのかい?」
「参加者名簿を見ることはできますか?」
カリフは引き出しの中から討論会の参加者名簿をエレナに手渡す。
名簿に書かれた「ザカリン」という名前を確認したエレナが目を輝かせた。
「クリスティーナ様をお迎えするのに時間はかかりますか?」
「ブティックにいれば、すぐに来れると思うけど・・・」
「いつ頃到着するのか、確認してください。できれば公開討論会を参観したいですから」
(悲劇の演説家兼思想家ザカリン)
彼もエレナが後援していた時代の巨匠の一人。
後援と言うが、時々飢え死にしないようにメイが食料を用意してくれたのが全て。
そのため、恩恵と言えるものがなく、関係がさらに発展できず接点を見出すことに失敗したのだ。
(近いうちにザカリンが何をしていて、どう過ごしているのか調べようと思ってたけど、向こうから現れてくれるなんてね・・・)
ザカリンは啓蒙主義を主張した新しい時代の軸だ。
「統治論」の著者であり、古代神聖帝国に回帰し、市民に主権を与え、市民代表を選出すべきだと主張した人物でもある。
当然ではあるが、エレナも彼の思想に影響を受けた一人。
彼の啓蒙思想の主体は、平民が学び悟らなければならないということにあった。
そうしてこそ、市民代表が皇室と貴族の一方的な政策と横暴を抑制し、それに対抗できると考えたのだ。
(ザカリンの啓蒙思想は、ラファエルの作品を見て悟りを開いたと聞いたけど、その考えは変わっていないわよね?)
エレナはそのことを軽く心配していた。
平民出身のザカリンは学術院に在学していたが、貴族の特権意識に嫌気が差して退学した後、偶然ラファエルの作品を見て衝撃を受けたと聞く。
その日がターニングポイントになって、ザカリンは考えを変えたそうだ。
貴族中心の社会から脱皮しなければならないと。
(後悔討論会に参加するのを見ると、特に問題はないと思うのだけれど・・・、確認はしないといけないわね)
エレナがラファエルの作品に影響を与えて、元の歴史と他のラファエルの作品を見て、ザカリンがどのような影響を受けたのか分からなかった。
その点を明確にしたかったのだ。
ヒュレルバードの冷静な表情が崩れるのは見たいですね(笑)
確かに、カリフとエミリオがいなかったら、エレナの計画も崩れていたかもしれません。
二人の存在は、本人が思っている以上に大きいのですね!
そして新たな人物のザカリン。
彼はどんな人物なのでしょうか?
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