こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は160話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
160話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- それぞれの動き
フアン男爵は首都南部一帯の大規模な塩田を耕していた商人出身だ。
破産した領地を買収し、皇室から男爵の爵位を下賜され、貴族になった。
しかし、生まれつきの身分の限界のため、貴族社会で仲間外れにされ、無視された。
我慢できなかった彼は、大公家に莫大な上納金を捧げて大公家の認定を受け、ようやく貴族社会に足を踏み入れることができるように。
彼さえ引き入れることができれば、東部と西部、そして南部貴族の世論を主務することが可能だ。
エレナが接触した3人の貴族は首都を中心に東部、西部、南部で影響力を持つ有力貴族。
彼らが乗り出して貴族を扇動しリアブリックの失脚を要求すれば、いくら大公家だとしても無視することはできないだろう。
エレナはフアン男爵に近づいた。
根本は欺くことができないという話があるように、商人出身のフアン男爵は計算的であり、堂々と利益を追求した。
欲張りなだけにエレナが食い込む隙も多い。
先の2人の貴族よりもフアン男爵は、より積極的にエレナに同調した。
あえて次の出会いが必要かと思うほど意欲的な態度で。
「焦らないでください、男爵様。私がそちらに望むことがあるように、男爵様も多くのことを得られるということだけ肝に銘じてください」
これに先立ち、2人と同様に次の出会いを約束したエレナは、フアン男爵と別れた。
貴族たち接触を終えたエレナの緊張が少し緩む。
まだまだ先は遠いが、初期の成果は順調だろう。
(これくらいで十分ね)
初期の目的を十分に果たしたエレナは、引き続き入ってくるダンスの申し込みを断った。
既に多くの人とダンスを踊っており、貴族たちと十分に私語を交わしただけに、エレナの退場を引き止める人は一人もいない。
首を回して遠くから自分の退場を注視しているリアブリックを見つめた。
エレナはいつにも増して明るい笑みを浮かべる。
(もうすぐです、リブ。すぐその場から引き下ろしてあげますから)
背を向けたエレナはホールから退場した。
リアブリックは長い間、彼女の後ろ姿から目を離せなかった。
人通りの少ない路地。
月の光さえ映らず、漆黒のように真っ暗な路地をローブの男が歩いていた。
路地の一番端に迫った男は、粗末でいつ折れてもおかしくないように見える木の板を開けて地下に降りていく。
角を曲がると円形のテーブルに座っているシアンとザカリンの姿が見えた。
「遅くなってすみません」
ローブを脱いだ男はリンドン伯爵だった。
最近、ピネツィア栽培地の消失によって熱が上がった大公家が騎士団まで動員したという上納を得た後、彼らは最大限活動を自制しながら身を惜しんだ。
全面的に対立しては大きな被害は避けられないから。
「君がザカリンだね。悟った知識人だと殿下から話は聞いている」
「褒めすぎです。伯爵様こそ公明正大で皇室に対する忠誠が凄いと聞きました」
「私が?しっかり分かっているみたいだね」
リンドン伯爵は悪戯っぽく微笑んだが、誰も彼の覚悟を軽く思わなかった。
シアンが口を開く。
「最近の状況は?」
「最悪です。大公家が私たちを探そうと血眼になっています」
「随分とお怒りのようだ」
隠れている時間が長くなるほど、残念な気持ちも大きくなっていく。
アヘン事業が崩壊した今こそ、外部から大公家を揺るがす適期だと思ったからだ。
しかし、意欲だけで動くには危険負担が大きすぎる。
(この瞬間にも彼女は・・・)
エレナを思い浮かべると口の中がカッと燃え上がった。
大公家を倒すために孤軍奮闘する彼女を考えれば、こうしてじっとしているのが正しいことなのか疑問に思えてしまう。
「殿下、もう少し我慢してください」
「分かっている」
シアンがぐっと堪えた。
意欲だけでは現実を変えることはできない。
うずくまるしかないなら、他の方法で彼女を助ける方法を探せばいいのだ。
理性を取り戻したシアンが背を向けた。
「学校で子供たちを教えているとか?」
「はい、殿下。彼らを教えることこそ、私の人生の楽しみであり、全てですから」
Lを通じてシアンを紹介されたザカリンは帝国を変えることに参加した。
初めはあまり期待せずにシアンに会ったが、話をするほど彼の考えと思想に大きな感銘を受けた。
帝国の中央集権化を放棄し、昔の神聖帝国時代に回帰し、皇族と貴族、そして市民に繋がる3つの集団が協力して牽制する政治制度こそ、ザカリンの思想と正確に一致したのだ。
このような政治制度が定着するためには、市民が学び悟らなければならない。
市民代表を選出して皇室を貴族を牽制するには、それだけの知識が必要なのだから。
Lの助けを借りて建てた学校は、そのような市民を輩出するための道だった。
「殿下、一つお聞きしたいことがあります」
「申せ」
シアンが許すとザカリンが口を開く。
「殿下とLはどのような関係なのでしょうか?」
各有力貴族を仲間にすればリアブリックも無事では済まないでしょう。
リアブリックも何か計画しているのでしょうか?
一方でシアンは現在身を潜めている最中です。
ザカリンが協力関係にあるのは大きいですね。
そんな彼からの質問に、シアンはどう答えるのでしょうか?
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