影の皇妃

影の皇妃【216話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は216をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...

 



 

フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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216話 ネタバレ

影の皇妃【215話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は215話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ベロニカの性格

(断定的すぎる。もう少し把握しないと)

ベロニカが残酷な性格だということは分かった。

しかし、それ以上の把握が難しい。

性格がどうで、考え方はどうなのか。

そのような役に立つ情報を得たかったが、レンは「狂人」という言葉で一貫した。

「あの女のことを把握しようとも、理解しようともしないで。そのまま受け入れて」

「それはどういう意味ですか?」

「狂った女を、君がどう理解するつもり?」

「・・・」

「帝国、いや、大陸を通じてもあんな狂人はいないだろうね。常識で定義できる女ではないから」

エレナの表情が固まった。

これまで悪戯だと片付けていたレンの言葉が真心を込めて響き始めたからだ。

(本当に狂った人ってこと?)

エレナは記憶からベロニカを取り出した。

監獄で死んでいくエレナを見ていたベロニカの姿が浮かぶ。

イアンの手を振りながら残酷に笑う姿は悪魔に他ならなかった。

「あの女はね、世の中が自分中心に回ると信じているんだよ」

「傲慢ですね」

「ミスも許さない。もし自分の頼みや要求を断ったとしら?殺すよ。罪悪感もなく、当然のように」

(ちょっと待って)

エレナの頭の中に見過ごして倒れそうになったことが思い浮かんだ。

(もしかして3人を懐柔するように頼んだはベロニカじゃないわよね?)

ラファエル、クリスティーナ、チェントニオ。

エレナは当然、後継者のアセラスの仕業だと予想した。

しかし、レンを会話をしてみると、違うかもしれないという気が強くなる。

 



 

「レン、もし・・・。もしもベロニカが誰かを連れてくるように命じたとして」

「命じたとして?」

「行かないと断りました。その場合、ベロニカがどのように行動するのでしょうか?」

「さっき言ったじゃん、狂人だって」

「じゃあ・・・」

「殺すよ」

一瞬の躊躇いもなく飛び出すレンの返事に、エレナの顔色が深刻になった。

(油断した)

エレナは唇を噛んだ。

ベロニカに関する情報を疎かにしすぎた。

レンがいなかったら、取り返しのつかないミスで大切な人たちを失うところだった。

今からでも守ることができて何よりだ。

それにしてもベロニカの存在は厄介だった。

常識で相手にできるタイプの人間ではない。

むしろリアブリックの方が相手にしやすかったかもしれない。

以前の人生と現生を合わせてリアブリックを過ごした時間は少なくない。

また、エレナが持つ心計はリアブリックから学んだと言っても過言ではなかった。

リアブリックを失脚させることができた背景には、エレナが彼女の考えを読んで一歩早く動いたためだ。

「ありがとう、レン」

「これくらいの事でお礼を言わないでよ」

レンは肩をすくめる。

エレナの役に立ったという事実に微笑みが口元から離れなかった。

エレナは考え込んだ。

そんな彼女からレンは目を離さずニコニコ笑っている。

深い思考に陥ったエレナは、そんなレンの視線を意識できなかった。

(3人の身辺を保護しないと)

第一に安全、第二に安全、第三に安全だ。

誰か一人でも怪我をしたり死んだら、エレナはその罪悪感で生きていけないだろう。

ヒュレルバード卿が一人で三人を守るのは無理だ。

彼がどれだけ強くても、動線と生活方式が異なる三人を同時に守るのはできない。

 



 

「表情が暗いね。何か気になってるの?」

考えから覚めたエレナは、レンの言葉に頭を上げて目を合わせた。

「ベロニカが戻ってきたので、対策を立てなければなりません」

「対策?」

レンは鼻を鳴らし、この上なく真剣な表情を浮かべる。

「そんなことを立てたら負けだよ」

「どういうことですか?」

「私はね、一度も対策というものを立てたことがないんだよ」

レンの言葉に、エレナは苦笑いした。

「無対策が対策のように聞こえるのは錯覚でしょうか?」

「君は私を何だと思ってるんだ。私はいつも先制攻撃をするだけ。私が望む状況を作ってね。君も同じだよ」

「どういう意味ですか?」

「君が有利な状況を先に作る。そうしてこそ勝てる」

「・・・!」

エレナは頭を強く殴られるようなショックを受けた。

(レンの言う通りだよ。受動的に引きずられる必要はない)

敵陣同然の太鼓受けとは違って、何の監視や制裁もないのだから、エレナは自由に動くことができたのだ。

大公家を出た今なら、自らを制約する必要はない。

「少し考えが開きました。先制攻撃という表現はアレですが」

エレナの肯定に気分が良くなったのか、レンはニヤリと笑う。

「どうせ助けることにしたのだから、最善を尽くして手伝うよ。君も顔色を伺わずに言ってね」

エレナは黙って笑い、考え直した。

(私たちの危険負担は低くし、大公家には打撃が及ぶように計略を組まなければならない)

主導的に動くことを決めた以上、計略を組むのはそれほど難しくない。

エレナは頭の中に大きな絵を描き始めた。

鐘を鳴らしてメイを呼ぶ。

急用なので、明日の午前中にラファエル、クリスティーナ、ツェントニオの三人に入ってきてほしいという話を伝えた。

またエミリオには、まだ答えていないラファエルを除いたクリスティーナ、ツェントニオに実力の優れた傭兵を護衛として付けるようにという言葉も付け加えて。

とりあえずの臨時措置だ。

 



 

レンの言葉がなかったら、ラフファエルたちも危なかったですね。

これまでは受け身だったエレナが攻めの姿勢に入りました。

ここからの反撃が楽しみです。

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