こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は232話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
232話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 破滅させる出発点
エレナはしばらく貴賓たちと挨拶を交わし、ささやかな談話を交わした。
それだけでもサロンの中には以前とは比べ物にならない生気が漂っている。
少なくない時間を過ごしたエレナは貴賓たちに了解を得てホールを出た。
まもなく今日のハイライトである別館を貴賓たちに公開し、オペラ劇場で偉大な音楽家チェントニオの新曲を発表する日程を消化するためには点検しなければならないことが残っているからだ。
関係者以外は出入りが不可能な最上階に着くと、メイが付き添うために出迎えた。
「レン?」
そんな彼女の後ろにオオカミの仮面をかぶった男が立っていた。
「大丈夫?」
「今、私のことを心配しているのですか?」
レンは真剣な顔でうなずく。
「大丈夫じゃない理由があるのでしょうか?」
「強いふりをしないで」
「私は本当に大丈夫です。狂った相手を手懐けるには、これくらいは甘受しなければならないのでは?」
「え?手懐けるの?」
一瞬レンが呆然とする。
実は今日は静かにお祝いだけして帰ろうとした。
そうするうちにベロニカが乱暴を働くのを目撃し、エレナが心配になって上がってきたのだ。
ところが、レンの心配が恥ずかしくなるほどエレナは淡々としている。
いいや、傷どころか余裕のある姿まで見せていた。
レンは思ったより安定した目つきと話し方にニッコリ笑って安堵する。
「それでいいよ」
「レン」
エレナは低い声でレンを呼ぶ。
口元に浮かんだ微かな笑みが、この上なく意味慎重だった。
「何?」
「レンとあまりにも長く一緒にいたようで、伝染したようですね」
「私は寄生虫かな?そして、私の基準では君と過ごした時間はとても足りないね」
エレナはじっとレンを見つめながら口を開く。
「あえて奪おうと思います」
「奪うと言うと・・・、もしかして?」
「ええ、今日ベロニカが連れて行った貴族たちです」
エレナの意味深長な言葉の意味を一気に理解して、レンは拍手をした。
この短い瞬間にどうしてこんな考えができるのか驚愕に値する。
「それはムカつくと思うよ?あいつは奪って踏みつけるのは慣れていても、奪われるのは免疫がないからね。それが復讐?」
「その程度では足りませんね」
エレナは単に報復だけで終わらせるつもりはない。
今回のことはきっかけだ。
ベロニカを引き摺り出して、彼女を破滅させる出発点になるだろう。
(ベロニカ。あなたがサロンに触れたから、私も大公家を壊してあげるわ)
今日のことはエレナにも大いに役立った。
単純に狂った女と規定されていたベロニカを知っただけでも莫大な収益だ。
残っているのは、どこからベロニカを刺激して破滅に追い込むかだけ。
「レンに手伝ってもらうことがあります」
「言って。楽しいことにハマったら寂しくなくなるから」
「今日ベロニカについて行った貴族たちを調べてください。特に、よく時間をかけて付き合う周りの貴族たちを重点的に」
一人を壊すためには周りをまず攻略しなければならない。
リアブリックまでやられるほど枯渇したエレナの計略が光を放つ時だった。
「それは難しくないよ。次は?」
「差別しようと思います」
時には単純なことが最も明確なものだ。
まず、ベロニカについて行った令嬢たちと親交のある周辺の人たちに、これ見よがしに多くの恩恵を与える要領だ。
まもなくサロンで新しく始まるファッションショーに招待し、その日の装身具や衣装、靴などを優先的に購入できる権限も与えるつもりだ。
「サロンと交流しない自分がどれほど流行に遅れているかを悟らせてあげなければなりません」
「焦らすということだね?」
エレナは頷いた。
誰が何と言おうと、首都で文化の中心地はサロンだ。
ベロニカを追いかけながらサロンを遠ざけただけに流行に遅れを取っているという認識を植え付ける。
ファッションに敏感にならざるを得ない貴族たちに同じお金を払って購入したにもかかわらず、遅れを取る印象を受けるほど恥辱的なことはないだろう。
「ベロニカについて行った令嬢たちがヤキモキして足をバタバタさせた時、招待状を送ろうと思います。偶然の一致でベロニカがティータイムを開いたり、パーティーを開いた日にです。令嬢たちはどんな選択をするのでしょうか?」
「ベロニカの顔が見ごたえがありそうだよね?」
レンとエレナは、すでにその日を楽しみにしていた。
流行に遅れを取って淘汰され、焦った人々が自分の足でサロンに歩いて入り、捨てられたベロニカがどんな表情をするのかを。
レンと別れたエレナは新しいドレスに着替えて別館に移動する。
貴賓たちは雄大さを誇るオペラ劇場の規模に唖然とした。
これからここで演奏会やオペラ、ミュージカルなどが見られるという考えだけでもワクワクする。
そしてチェントニオの新曲「冬鳥」が貴賓の耳と心を盗んだ。
演奏が終わると同時に、起立拍手が5分以上終わることはなかった。
エレナとレン。
お互いにベロニカを嫌っているので息ピッタリですね。
二人が微笑み合っている姿を見たメイは寒気を感じたのではないでしょうか?
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