こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は237話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
237話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 2枚の招待状
「これは・・・」
陳列された品物を見ていた令嬢たちの目つきに失望感が広がる。
(このネックレス、数ヶ月前にサロンで見た気がするんだけど?)
(サファイアはいいけど、細工がダサい)
(私の目が間違っているのかな?)
サロンで扱う北方の宝石はカストール商会を通じて持ち込む。
そのため、常に最高級だけを扱い、それらはサロンに属する最高の細工師たちの手を経る。
サロンで優先順位として扱って残った品目を外部で販売するだけに、水準がどうしても落ちるのは仕方がなかった。
(どうしよう?北方の商人だと大口を叩いたのに)
(当分ティータイムを持つべきではないわ)
努めて表情管理する令嬢たちの本音も知らないまま、ベロニカはニッコリ笑う。
「どうですか?」
「と、とても綺麗です。このネックレスのペンダントは、わあ、感嘆が自ずと出てしまいます。北方のルビーは、やはり最高だと思います」
「気に入ったら買ってください。価格面で気を使うように商人には伝えておきましたので」
「え?はい・・・、その・・・、少しだけ考えさせてください。気に入ったものが多すぎて・・・」
ある令嬢が慌てて言い張る。
既にもっと洗練されて貴重なネックレスをサロンで見たが、それより劣るものを大金をかけて買いたいという考えは微塵もなかったのだ。
結局、ベロニカの勧誘と義務感に勝てなかった何人かの令嬢が、仕方なく一番安い指輪やブレスレットなどを購入することで終えた。
ベロニカはティータイムを終え、次のことを約束する。
「近いうちに邸宅内の別館でピアニストのループスキーを招いて独奏会を開く予定です。貴族的な教養を持った皆さんは当然招待しますので」
「独奏会なんて、公女殿下はとても上品なのですね」
「ループスキーという名前は聞いたことがあります。素晴らしいピアニストなんですって?」
令嬢たちは両手を合わせて期待しているという反応を見せた。
しかし、表向きとは違って本音は違う。
退屈なピアノ独奏会は率直に言って関心外だったのだ。
ただ形式的な相槌に過ぎない。
「招待状を送りますから、またその日に会いましょう」
ベロニカは通報に等しい別れをして応接室を出た。
目上の人が目下の人を見送ることもないというが、ベロニカの権威的な姿に内心失望した人も少なくない。
馬車に乗って邸宅に帰るシュヴァルツの表情は暗かった。
このように息が詰まり、意味のないティータイムは初めて経験したためだ。
「はぁ・・・」
突然サロンを自由に出入りする令嬢たちが羨ましくなった。
深いため息が深まっていたある日、彼女の邸宅に2枚の招待状が届く。
「結局届いたのね」
ベロニカが送った招待状を開けてみたシュヴァルツの表情は無味乾燥だ。
期待もときめきもない招待状は生まれて初めてだった。
彼女は別の招待状に目を向ける。
「シ、シークレットサロンからの招待状!?」
Lの印章が刺さった招待状を見たシュヴァルツは呆気に取られた。
あの騒ぎにもかかわらず、自分に招待状を送ったLの広い心に驚いたのだ。
「ファ、ファッションショーに私を招待?」
驚いたのも束の間、浮きだったときめきが波のように押し寄せてくる。
先に招待したのはLだ。
名分も十分だが、どうせ仮面をかぶって行けば大丈夫なはず。
「え?あ!ちょっと待って・・・」
サロンに行くことに興奮していたシュヴァルツは、なぜか違和感を感じながら2枚の招待状を確認した。
やがて彼女の顔色が白くなっていく。
「日付が重なってる?」
「来るかな?」
カリフは焦りの表情で爪を噛む。
初めて開催するファッションショーに対する不安感より、ベロニカの追従者たちが今日サロンを訪れるかに対する関心が大きかった。
「来ますよ」
「それをどうやって確信するの?今日ベロニカが開くピアノ独奏会と重なるのに!」
「絶対に来ます。彼女たちが感じる欠乏を、ベロニカは絶対に満たすことができないのですから。先輩はファッションショーに集中してください。これからサロンを象徴する代表的なイベントになるのですから、最初のボタンが重要です」
エレナは今日開かれるクリスティーナのファッションショーに力を入れていた。
彼女のアイデアと努力で準備されたファッションショーは、これからサロンが進む道でもある。
(そして、ベロニカへの宣戦布告でもある)
今日のことは、きっとベロニカの耳に入るだろう。
追従者たちが約束でもしたかのように言い訳をしてピアノ独奏会に参加しなければ、おかしく思うだろうから。
2枚の招待状。
ベロニカの追従者たちは、どの程度傾くのでしょうか?
ファッションショーも楽しみです!
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