こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は255話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
255話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 治療③
(火事になったのは偶然じゃない)
火災の出発点はサロン本館の内部だった。
自然な発火の可能性よりは、誰かが内部で火をつけたという方向に考えざるを得ない。
(放火かもしれない)
これは陰謀だ。
火事が起きたサロンからエレナが抜け出すやいなや待っていたかのように狙撃を狙ったこと自体がそれを証明している。
そんな中、サロン本館ホールで倒れたショーンを発見した?
それはショーンが火事と関係があるか、火事と関連した手がかりを持っている可能性が高いということだ。
「L」
口をギュッと閉じたまま傾聴していたメルが口を開く。
「ショーンという男、私が調べてもいいですか?」
「ショーンを?」
「Lもご存知だと思いますが、そちらは私たちの専門です」
そちら。
裏調査と情報分析分野でマジェスティは帝国、いいや、大陸最高と言っても過言ではなかった。
レンを通じてそのような事実を伝え聞いていたのでエレナも納得する。
「お願いします」
「それでは公子をお願いします」
「はい、私が責任を持って面倒を見ます」
エレナの確答にメルは首を横に振り向いた。
心配だったのか出ていくその瞬間までレンから目を離さないまま。
(Lを助けないと。公子様もそれを願っているはず)
レンは死なない。
地獄からでも生き返る男だ。
そのような確固たる信頼があるから、メルは次の準備をしようとした。
復讐のため。
ヒュレルバードも送り出したエレナは、レンと二人きりで接待用寝室に残った。
意識がないにもかかわらず、レンの表情が繰り返し歪んで苦痛に苦しんだ。
「エレナ」
その時、人の気配もなく聞こえてきた声にエレナは驚いて首を傾げる。
覆面を脱いだシアンが窓枠を通じて部屋に入ってきたのだ。
「殿下」
エレナが椅子から立ち上がると、シアンは座っているようにと手を振った。
「レンはどうだ?」
「意識がまだ・・・」
シアンはゆっくり歩いてきてエレナの前に立つ。
エレナの目元は潤っていた。
「私を守ろうとしてレンが・・・」
「あなたのせいではない。だから自責するな。同じ状況だったら私もそうしていただろう」
シアンは顛末について全て知っているかのようにレンを苦々しく眺める。
そして言葉を付け加えた。
「目覚めることを疑うな」
シアンの慰めが、崩れそうなエレナを慰める。
エレナも涙を堪えた。
そして信じた。
大丈夫だって。
今も生きているし、だから泣かないって。
エレナが感情を整理しているように見えたので、シアンは慎重に話し始めた。
「あなたを狙った弓使いはシュタインだった」
「まさかフランツェ大公の護衛騎士であるシュタイン卿のことですか?」
「あなたも知っていたのだね。その通りだ」
しばらく衝撃に呆然としていたエレナの表情が恐ろしく変わる。
まだハッキリしていないが、放火と疑われる火災から狙撃まで。
大公家に仕業であることがほぼ確実視されると、エレナの目つきが爆発寸前の溶岩のように沸き起こった。
「追ったのだが生捕りに失敗した。自ら自害するとは思わなかった私の不注意だ」
「いいえ、殿下が適時に彼を制圧してくださったので、この程度で終わることができました。ありがとうございます」
エレナは遅くとも来てくれたシアンに心から感謝の意を表した。
シアンが適時に防げなかったら、シュタインの矢にレンだけでなく多数の命が失われていたかもしれない。
「あまりにも安逸でした。相手は大公家なのに、このような状況まで備えなければならなかったのに・・・。私の失策であり、不覚です」
「エレナ」
「もう余地さえ与えないつもりです」
エレナは考えを改めた。
先に打たなければやられる。
その言葉が身に沁みるほど肌に響いた。
朝一からステーキを切って肉食を楽しんでいたフランツェ大公のフォークが止まる。
彼は無感情で手に持っていたナイフとフォークを置いてナプキンで口を拭いた。
アルディールは顔を上げることができなかった。
「もう一度報告してみて」
敷かれたフランツェ大公の声が、いつにも増して冷たい。
アルディールは目を合わせずに這い込むような声で報告した。
「シュタイン卿が腕を切られたまま亡くなりました」
「は!」
フランツェ大公は呆れたかのように嘆声を上げる。
シュタイン卿。
自分が草原部族との戦争の時に治めたとき、20年近く自分のそばを守ってきた孤独な騎士だ。
大陸最高の弓士と呼ばれても遜色のない彼が死んだという報告が信じられなかった。
「誰の仕業だ?」
「把握中です」
「ワインを」
フランツェ大公が吐き出すと、食堂の一番端で待機していた侍女が赤ワインを出してきた。
「ワイン愛好家」という言葉が色褪せるほど、フランツェ大公は水のようにワインを飲み干していく。
ショーンが放火したことは許せませんが、彼の家族の安否が気になりますね。
作戦が失敗したことを聞いたフランツェ大公は何を思うのでしょうか?
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