こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は256話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
256話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 治療④
「続けて」
「放火も失敗しました。サロンの中に火災に備えた装置があったそうです。天井から水が噴射される装置です」
アルディールは報告中ずっと頭を上げなかった。
建物の中に散水装置が存在するという話は生まれて初めて経験した。
「Lの狙撃も第三者の突然の介入で失敗しました」
「介入?」
「バスタージュ家のレン公子が身を投げて、Lの代わりに矢に当たったそうです」
フランツェ大公の目つきが細くなる。
ここでレンの名前が飛び出したのも驚きだが、Lを守るために身を投げたという事がさらに衝撃的だったのだ。
「レンがLを?身まで投げて守るほどの仲だったのか?」
「そのようです」
最初に報告されたアルディールも驚いた。
社交界の異端児として扱われるレンは、どことも混ざり合わない部類の人間だ。
そんなレンがLと親しい間柄だったなんて。
甚だしくは自分の命まで手放すほど近い間柄であることにフランツェ大公は驚愕した。
「レンだけじゃない。皇太子もLに爵位を下したよね?」
「そうです」
「とんでもないな・・・。サロンの放火も失敗、Lの狙撃も失敗。シュタインは死んで・・・、最悪だな」
「申し訳ありません」
フランツェ大公の冷笑的な反応にアルディールはうつむく。
たとえ口が10個あったとしても何も言えないだろう。
「Lという女、知れば知るほど凄い」
「・・・」
「オオカミを飼い慣らし、その氷を溶かすとは。ベロニカを侮辱し、シュタインを制圧するほどの実力者も連れている。ああ!リアブリックの失脚も彼女の仕業と見るべきかな?」
フランツェ大公は侍女が再び満たしておいたワイングラスを持ってぐるぐる回した。
いつも倦怠感に濡れていた彼の目つきがますます深まっていく。
その気になればいつでも片付けることができる女だと思っていたが、それは誤算だった。
大公家に向けた不穏な動きの中心には彼女が立っていると推測される。
「ちっ、帝国を支配する大公家にこんなに人材がいないとは」
フランツェ大公は面前でアルディールの無能さを指摘した。
言及しなかったが、サロンの火災を計画したアセラスも含まれている。
アルディールはギュッと噛んでいた唇から力を抜いて言った。
「もう少し時間をくだされば対策を立てて___」
「放っておけ」
フランツェ大公は他人事のように話して喉を潤す。
「た、大公殿下。もうすぐノブレス通りの早期開場です。このままだと被害が甚大です」
「それで?」
問い返すフランツェ大公の言い方は冷ややかだ。
「今さら何ができる?こちらの意図までバレたところをLが手放していると思うか?」
「しかし・・・」
「風の方向が変わっている。風がまた私たちの方に吹くまで待つんだ」
フランツェ大公の言葉にもかかわらず、アルディールは簡単に納得できなかった。
今の大公家の事情は肉眼で見える以上に良くない。
ノブレス通りの事業が失敗すれば、累積した副作用が一気に爆発するところだった。
「理解できないという表情だね。そうだと思う。頭を使う奴らはみんなそうだ」
「・・・」
「警告するけど、独自の行動は許さない」
フランツェ大公は手足を縛ってしまう。
最初から自分の命令が出るまで、いかなる措置も取るなと脅かしたようなものだった。
(分からない。どういう考えでこうされているのか)
大公家の事情を知らないのか?
突然そんな気がしたが、それは違うだろう。
業務に手をこまねいて一任しているように見えるが、フランツェ大公は全ての事項を一々報告させてくる。
「ベロニカも伝えて。軽挙妄動はするなと」
「分かりました」
アルディールは渋々服従sた。
「そういえば、うちの甥っ子の傷はどのくらいか把握しているか?」
「背中に二発撃たれたそうです。腹心の言葉では生きにくいと・・・」
フランツェ大公がワインを一口飲んで悩んだ末、すぐ決断を下したかのように話した。
「シュタインの弓に当たって生き返った人は珍しい。卿に別れを告げよう」
エレナの措置は迅速だった。
ギルドと接触してヒュレルバードが直接選出した頼もしい傭兵を雇用して、サロンとバシリカ一帯に配置し交代で警備させた。
まもなくノブレス通りの早期開場を控えた大公街で、どのような狭小な手段で妨害工作を展開するか分からないからだ。
同時に火災で焼失したサロンの本館復元作業に全力を注いだ。
別館が遥かに大きく雄大だとしても、本館が持つ象徴性も無視できない。
鼓舞的なことは、憂慮したより復元作業がはるかに早く進展するということだった。
石材が主となった建物の骨子より、主に飾り付けや断熱材に機材が多く使われた。
そのため、交換作業が容易になったのだ。
もちろん、焼けた大理石や炎で歪んだ造形物など、手を出すものが1、2カ所ではない。
それを挽回するため、ランドールはカリフの斡旋の下、バシリカを設計したディアスと協力した。
建築工法的な面でも異なり、追求する理想も異なっていたが、ランドールと比べて建築スピードの速いディアスの工法は焼失した本館の再建に適していたのだ。
そんな二人の努力が光を見たのだろうか?
本館の復元に弾みがついた。
フランツェ大公がエレナを無視するように言った本心は?
どこか不気味ですね・・・。
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