こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は84話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
84話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 決勝戦スタート!!
剣術祭の人気は、3大祭りの中で最も人気だ。
熾烈な剣術を競う勝負であるだけに、見どころが多いから。
特にシアンの決勝進出は、人々の間で大きな話題を呼んでいる。
在学中下位圏だった彼が、決勝戦に上がったことだけでも賛辞を受けるべきだろう。
しかし決勝戦の相手は、剣術学部1位の「天才レン」
二人の決勝戦は努力と才能の対決構図に映っていた。
貴族たちは当然ながらレンを応援している。
皇太子シアンが敗北し絶望する姿を楽しみたいという考えがあるから。
反対に、シアンは平民から圧倒的な支持を得ている。
彼がエレナの話を聞いて、平民に近づこうと努力した結果だ。
後で知ったことだが、シアンは平民の討論にしばしば参加したと聞く。
その他にも、皇太子の身分に縛られず、学術院の近くの商店や食堂を訪れ、彼らの人生を理解しようと努力していたのだ。
平民たちは奇跡のような物語を進むシアンに熱狂していた。
平民という身分とは関係なく、シアンが努力を結果に変える姿を見て、希望を得ていたのだった。
(思いもよらなかったわ。民衆がここまで殿下の勝利を望むなんて)
ベロニカではなくルシアに変装したエレナが会場を訪れる。
制服ではなく野外用のドレスを着て、ベラドナのイメージを潰そうとしていたのだ。
(勝敗を問わず、民衆が殿下の側に立った)
エレナは目を輝かせる。
全ての変化は些細なことから始まるのだ。
「お〜い!」
手を振るカリフの横には、ラファエルとセシリアの姿も。
「あれ?ラファエル先輩とセシリア先輩と一緒にいるのですか?」
この二人が決勝戦を観戦に来ているのが信じられなかった。
「決勝戦を逃したら一生後悔すると言われて・・・」
「それにつられて、私も連れてこられたのよ」
セシリアが困っているようにため息をつく。
カリフを紹介した立場から道義的な責任を感じたエレナが代わりに謝罪する。
「すみません、お二方」
「え?ああ・・・、私は大丈夫よ」
皇后のときと同様に、セシリアは明るく笑いながら手を振る。
いつも感じているが、自分自身の気持ちより、他人を先に考え、配慮する奥深い女性だ。
試合会場に入ろうとすると、何故か騎士が近づいてくる。
「失礼します。考古学部のルシア御令嬢様でしょうか?」
「はい、そうですが?」
「分からなかったらどうしようかと思っていたのですが、一目で分かりました。肖像画とそっくりだという殿下のお話は事実だったのですね」
身分を確認した騎士が頭を下げる。
「殿下から御令嬢様を特別席に迎えるようにとのお話がありました」
「私をですか?」
「はい、後ろの方は知り合いのようですね。同行者がいらっしゃれば一緒にお迎えするよう言われております。どうぞ、私についてきてください」
「・・・」
前を歩く騎士を見て、エレナと一行は戸惑った顔で後についていった。
案内を受けた特別席は、ベロニカの身分で準決勝を観覧した特別席の隣の部屋。
「試合が終わりましたら、殿下がルシア様にお会いしたいと申しておりました。私は外で待機しておりますので」
貴族を扱うように頭を下げた騎士が退出する。
大いに浮かれているカリフと、苦笑いをするラファエル。
セシリアは熱を浮かべていた。
彼女の微笑みには、シアンに対する後悔は全くない。
政略婚は破棄されたが、互いへの感情はなかったからだ。
彼女はむしろ、シアンの感情に気づいて応援していたくらいだ。
「・・・・」
今この瞬間、最も混乱したのは当事者のエレナ。
過分なシアンの配慮をどう受け止めるべきか分からない。
そんな事を考えていると、外からレンの声が聞こえてくる。
彼は騎士の静止を振り切って、強引に部屋に入ってきた。
「元気が良いですね。試合前にここで暴れるつもりですか?」
「もうちょっと優しくしてくれる?友達じゃないか」
エレナの反応に、レンがニヤニヤ笑っている。
「気持ち悪く笑わないでください。なぜ来たのですか?」
「今日優勝したら外食しないか?」
決勝戦を控えた人間がここまで来て言うことではないので、エレナは呆れた顔をする。
「なんで私が先輩と外食をするのですか?」
「私がしたいから」
「嫌です」
「それは駄目だよ。君との食事のために、こんなつまらない決勝をするのだから」
レンが鼻で笑う。
彼は自分の言いたいことだけを言って、遠くへ走っていく。
「ちょっと待ってください!誰も承諾していません!」
「レストランは君が予約しておいてくれ。勘定は私がするから」
何がそんなに楽しいのか、レンはニッコリ笑って消えていく。
「・・・」
突然のレンの提案で不安に襲われる。
(この前のように、また何かに気づいたのかしら?)
エレナが知っているレンはそういう人間だ。
相手の弱点を探せば、それに必死に食い下がるハイエナのような部類。
そのため、出来るだけレンとは関わりたくない。
ラファエルが心配そうに聞いた。
「大丈夫ですか?」
「今日優勝したら外食しようと言われました」
「二人きりですか?」
「そうみたいです・・・」
嫌がらせの延長に過ぎないと感じているエレナと違って、ラファエルの考えは違っていた。
「まさか」
これまでレンが見せた悪意的な行動を見ると、どうしても嫌な予感が拭いきれないのだ。
エレナは気持ちを落ち着かせて、試合に集中することにした。
視線をシアンに固定する。
一瞬だったが、視線を逸らしたシアンの視線とエレナの視線が合わさる。
「・・・!」
遠く離れていたにもかかわらず、彼がじっと見つめているような気分になる。
やがてシアンは視線をレンに向ける。
そして二人が剣を構えた後、審判が勢いよく手を振った。
「決勝戦スタート!」
エレナの意見を聞いて平民に近づこと努力するシアン。
これだけでも過去の結果とは異なる気がしますね♪
そして、是非とも彼には優勝して欲しいです。
そうでないと、エレナの正体を暴露される危険もありますから・・・。
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