こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は95話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
95話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 兄の質問②
私が目元を拭うふりをしている間、チェシアレは黙々と私を注視しながら腹心と視線を交換しているのかと思ったら、やがて口を開いた。
「大司教の娘?そんなものを消して私たちに何の利益がある?」
「それは私は・・・、知らない、知らないわ。お父様もお兄様も、いつも私に何も言ってくれないから」
「ピエトロ、知っていることを話せ」
やっぱり、彼の正体はピエトロだった。
それよりも兄が本当にあの毒殺事件と何の関係もないように見えて混乱する。
そうするうちに突然、フレイヤと持った奇怪な遭遇が、ふと脳裏の片隅を掠めていった。
あの時、フレイヤは大胆にも私に野望を漏らした。
彼女は北部の母后になりたいと思っている。
もしフレイヤだけでなく、フレイヤの叔父である大司教もまた純粋にシスティーナの城壁の中に入ることだけが目標でなければ・・・。
「一生懸命尻尾を振りながらも、別の茶碗を置きたがっているようでした。貪欲な老犬です」
新しく悟った情報に酔っている暇もない。
ゆっくりと杯を見たしたチェシアレが、目玉を混乱させている私の向かって再び吐き出したから。
「そう、怖かったかもしれないね。可哀想に。それにしてもあんな衝動的な行動だなんて、君らしくない」
「あの時は私が正気じゃなかったから。考えが短慮だったのは知ってるし、ずっと反省してる・・・」
「夫に抱かれた時も正気じゃなかったのかな?」
早速本論に突っ込んできたね。
思わず視線が暖炉の上についた十字架飾りの方に向けられた。
前世も現世も、私の十字架は長兄に違いない。
「お父様、すごく怒ってる?」
「それを質問だと言うのかと思うが、父はここにいないからどうしたのか率直に言ってみろ。今日あなたの夫が接している姿を見ると、無理やりに君を押しつけたようには見えないけど」
微かな嘲笑さえすっかり消えた。
落ち着いた声とは対照的に、瞳は青い炎のように灼熱している。
袖まで捲り上げたシャツの袖の下に現れた銅色の腕に血筋が蛇のようにうごめている。
心臓を蝕むような恐怖と同時に、なぜか原因不明の奇妙な疑問が浮かんだ。
このような方法で代価を払うことになるとは予想できなかったため。
彼が怒る理由は、ただ私が自分の計画を台無しにしただけではないような気がしたからだ。
何であれ、どんなことがあっても私の本心はバレてはいけない。
少なくとも今は。
私はしょんぼりして頭を下げながら口を開いた。
「このままだと死にそうだったから・・・」
「・・・」
「お兄様は私の夫が元々どんな人なのか見てないじゃない。今は急に優しくしてくれるけど、今まで経験した人たちとは全然違う。そうでなくても私のことが大嫌いだったのに、その死ぬところだった令嬢もよりによって昔からの友達だから・・・」
「君を探すために何日もエレンディルを捜索したと聞いたが?」
「それが私のことが心配だったからだと思う?私は本当に怖かったわ。私がこのまま、ここで邪悪な悪女扱いされながら死ぬことになってしまったら・・・」
「あいつが君を殴ったのか?」
ふーっと息を吸いながら濡れた視線を持ち上げる。
「ルビ」
「・・・一生懸命笑いながら機嫌を取ったら急に荒くなくなったわ。だから分かる気がしたの。私がこういう状況で唯一できることは何なのか・・・」
「・・・」
「生きて家に帰ることさえできれば、何をしても構わないって」
しばらく沈黙が流れる。
焦って不気味な静寂が流れている間、皮肉なことに、今頃宮にいるイースケになぜか罪深い感情が起きた。
私が今言ったセリフの殆どが事実に基づいたにもかかわらず。
ロマーニャに戻る気は当然、目やにほどもないけど・・・。
「そう、君も一人で大変だっただろう」
ようやく口を開いたチェシアレの声は、少し前に比べて柔らかくなっていた。
まさにそうだと思ったという言い方だ。
彼らしい態度だったが、同時に緩んだ彼の満面の笑みが過ぎるほど滑らかで、私はむしろ心の準備をした。
「こんなことになるかと思って私もあれほど反対したのだけど、今回だけは父の自業自得と見るしかない。そもそも君一人で手に負えない場所だった」
「お兄様・・・」
「でも、いくらそうだとしてもね、ルビ。欲しいものを得るために肉欲を利用するのは酷く不敬なことだ。システィーナの天使である君がそんなことをするなんて信じられないよ」
チェシアレはグラスをピエトロに渡し、立ち上がる。
「なんでこんなに変わったのかな?」
「私はただ・・・」
「もちろん君のせいにするわけにはいかないだろう。どう見ても、この悪魔の巣窟のような土地が君を汚く汚してしまったようだから」
どの国の人から見ても、悪魔の巣窟はブリタニアではなくロマーニャだろう。
呆れたが当然口に出さなかった。
チェシアレが怒っているのは、ルビがイースケと肉体関係を持ったからでしょうね。
女性に興味がないと思っていたイースケが関係を持ったのですから、チェシアレとしては怒り心頭だと思います。
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