影の皇妃

影の皇妃【246話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は246をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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246話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 炎上

「みんなお疲れ様でした」

エレナは仮面を外し、応接間に集まった側近たちを励ました。

「私たちがしたことは何かありますか?すべて恩人がされたことです」

「君こそ本当にお疲れ様。読書討論会だけでも疲れ果てているはずなのに、詩の朗読まで主管するのは疲れるだろう」

エミリオとカリフは手を降りながらエレナを称賛する。

自分たちがしたことはサロンの行事を補佐することに止まったが、エレナは主管者の立場になって把握しリードした。

どうしても責任の重さが違わざるを得ない。

エレナは疲れを後にして微笑んだ。

「お二人が助けてくれたおかげです。メイもお疲れ様。あなたがそばで面倒を見てくれたおかげで失敗しないことができたわ」

メイは黙って頭を下げることで返事を代わりにした。

いつもエレナのそばを影のように追いかけながら些細なこと一つ欠かさずチェックしてくれたおかげで、エレナが自分の役割に集中することができたのだ。

「今日一日無事に過ぎましたから、ゆっくり休みましょう。明日の午前にバシリカを視察して、午後にオペラ公演の準備をするには忙しないでしょうから」

「恩人も健康に気をつけてください。この上なく重要な時です」

「そうしようとしているのですが、上手くいきませんね。意欲は先んじてやるべきことは多いですし・・・」

疲れを感じる顔だったが、エレナは笑顔を失わなかった。

「サロンが大きくなっていく姿を見るだけでも幸せですから」

サロンの心臓はエレナだ。

彼女が前面に出てどれだけするかによってサロンの地位が変わる。

だからエレナはとても手放すことができなかった。

もう少し、もっと、もっと。

欲望は彼女を生きさせる原動力だった。

今は立派なサロンの主人Lとして生きるようにし、生きていると感じさせるようにした。

 



 

「そういう時こそ気をつけなければなりません。人間の体とは無理をしていると必ず問題になるものです」

「エミリオさんのお話を心に留めておきます」

エレナはエミリオの心からの助言を刻みながらヒュレルバードの方を振り返った。

「卿もお疲れ様でした」

「いいえ」

ヒュレルバードは断固として首を横に振る。

自分がしたことはエレナのそばから離れずに見守ったのが全てだ。

ヒュレルバードの目には、あのスミレのように小さな体で帝国文化を導くエレナが凄まじいほど尊敬されていた。

エレナは笑顔で今日一日を締めくくり、席を離れる。

「話が長くなりましたね。そろそろ休みましょう」

エレナはサロンの最上階にある寝室に戻った。

メイの助けを借りて浴槽に浸かって出てきた後、倒れるようにベッドに横になる。

「今になってやっと・・・、私らしく生きているような気がする」

疲れ果てたエレナの目が霞んでいく。

ベロニカの代役ではなく、完全に自分の人生を生きているようで胸がいっぱいで嬉しかった。

「守るわ、私の人生を」

そのためには大公家を没落させなければならない。

そう思いながらエレナの瞼が徐々に閉じていく。

疲れていたせいか考えが深く繋がらず眠ってしまった。

 



 

その時刻、サロンのメインホールを照らしていたシャンデリアの明かりが消える。

「すみません、すみません。L」

主語が抜けた謝罪を繰り返しながら小さく啜り泣く男の名前はショーン。

彼はサロンの開場当初期からサロン内部の清掃と管理を担当した。

彼が任命された理由は、ホコリ一粒さえ容認できない潔癖症のため。

そのような病的な執着が結局災い転じてサロンにはなくてはならない存在として認められたのだ。

「私がこうしてはいけないのに・・・。Lが与えた恩を思うと尚更こうしてはいけないのに・・・」

謝罪の涙が止まらない。

それもそのはず、彼は過度な執着によって仕事を探しても、すぐに追い出されるのが常だった。

そんな行き場のない彼を受け入れたくれた人がLだ。

「ごめんなさい、ごめんなさい」

ショーンは妻と娘を人質に取られていた。

彼は人生の理由に他ならない大切な家族を失うことはできなかった。

目に入れても痛くない娘は自分の命より大切な存在。

結局、家族の安危のためにサロンに火をつけることを選んだ。

「・・・死んで謝罪します」

ショーンは事前に指示された通り1階の応接間に入る。

隅にある本棚の下を見ると、誰かが持ってきたオイルタンクが見えた。

「許してくれとも言いません。いいえ、死んでも許さないでください、L」

ショーンはマッチを取り出し、火をつける。

今は爪ほど小さな火種に過ぎない。

しかし、ショーンの手を離れたマッチが油に触れると、火は一瞬で大きくなった。

彼は啜り泣きながら応接間を飛び出す。

正体不明の男は、少なくとも三ヶ所以上に火をつけなければならないと指示した。

サロンが大理石と石材で建てられ、火に強いからだ。

そうして火は抑えきれないほど大きくなり、サロンを財物にして燃え上がった。

 



 

これまでで一番のピンチなのでは?

最上階にいるエレナが心配ですが、サロンが全焼したら復讐もできないのでは?

このピンチを乗り切ることができるのでしょうか?

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