こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は206話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
206話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 秘密の会談②
沈黙が濃い霧のように立ち込めた。
果たしてそれは首長であるバドリサの人生に、そしてガストロの歴史に二度とない苦い恥部であり汚点だった。
さっきからじっと噛んでいたリュザークの顎がさらに固く締め付けられる。
ジェレミーはそんな彼をチラリと見た後、再びバドリサに向かって言った。
「昨冬、その取引の責任を負っていたのは私の兄弟たちでした。調べてみたら、ガストロで徹底的に仮名と代理人を使っていたそうですが」
バドリサの目つきが細くなる。
「ラント・アグリチェも知っていたのか?」
その質問にジェレミーは首を横に振った。
「ガストロと直接契約した兄弟は中立地域の賭博場で会ったある男と偶然取引することになったと言いました。彼もやはり相手がガストロだとは知らなかったそうです」
昨冬の和合会が開かれる前のこと。
その時、ポンタインが麻薬と関連した大きな取引を成功させた。
それを感心したラントが彼に統率を任せたことがある。
その任務にはデオンも一緒だった。
「確かに。知っていたらラント・アグリチェがじっとしていたはずがない」
バドリサの冷ややかな発言の通りだ。
彼女が言ったように、もし生前ラントがこの事実を知っていたら、ガストロの首輪を握る機会を逃したはずがない。
麻薬産業はアグリチェで以前からかなり力を入れていたもので、特にガストロに入れていたのはわざと中毒性を数倍は強化させる方向に改良したものだった。
何よりも、それはアグリチェでのみ生産可能だったため、他のどの麻薬よりも致命的だと言える。
「ところで、あなたはどうやって知り合ったの?」
「ガストロでかなり周到に仕事を進められました。取引する経路をかなり複雑に捻っていたので、尻尾を握ることも難しいですね」
しかし、どこにでも隙間はあるもので、ロクサナはその隙間を十分に掴むことができる人だった。
「ただ、去年の冬、両家が接触した時、途中である妨害者が現れて麻薬を盗もうとしたことがありました。その当時は麻薬を盗もうとするネズミかと思っていたのですが」
結局そのネズミたちはデオンの手で全て処理された。
ラントは大きな損失を防いだデオンを称賛する。
そのことで、ポンタインは自分の功績がすべてデオンに渡ったと憤慨したのだ。
しかし、その時、デオンは違和感を感じ、彼に詳しい経緯を聞いたロクサナも同感だった。
「しかし、その侵入者の動きが取引物品を盗んで持って行こうとするのではなく、必ずその場からなくそうとしているようで何か変だったそうです」
バドリサの顔をじっと見つめていたが、彼女の感情の変化はない。
「実は彼らもガストロだったのでしょう?」
「・・・」
「そして私の意見では・・・」
それでもジェレミーは屈せずに言葉を続けた。
「ガストロ内の麻薬密売に手を出した者と、それを防ごうとする者が両立していたのではないかと思うのですが」
それなら、バドリサは麻薬の搬入を阻止しようとしていたに違いない。
バドリサ・ガストロの性格はジェレミーもよく知っている。
もちろん前回の和合会の時、リュザークがちょっと縁起が悪いと思ったこともあり、ガストロ特有の硬い騎士も同じものと生理的に合わないと感じたこともあるが・・・。
それでも基本的に彼らは道義を知り、特に今回の代の首長であるバドリサはリセル・ペデリアンを女性化したような性格だ。
そんなバドリサが私欲のために麻薬を密売しようとするわけがなかった。
「とにかく、ガストロで購入した量を見ると、薬に触れた人の数がかなり多いようですが、心配が大きいことでしょう」
「何か手違いがあるみたいだが、黒の首長」
その時、今まで静かに彼らの会話を聞いていたリュザークが口を開いた。
「言っておくが、薬に手を出したのは数人だけだ。だからガストロ全体をまとめて考えないでほしい」
しかし、ジェレミーはそれに納得せず、バドリサに反問する。
「本当にそうですか、首長?」
リュザークの眉毛が否定的な感情に勝てず、山を描きながら曲がった。
しかし、ついにバドリサがしばらく閉じていた唇を離した瞬間、リュザークは耳を疑うしかなかった。
「あなたの言葉は全部正しい」
「お母さん?」
そして続く衝撃的な言葉に彼は驚愕する。
「現在、ガストロの約半分がアグリチェで作られたあの忌まわしい麻薬に中毒されている状態だ」
ガストロの半分が麻薬中毒・・・。
リュザークもショックを受けたのではないでしょうか?
そして、ロクサナとジェレミーは、ガストロに対してどのような交渉を持ちかけるのでしょうか?
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