こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は104話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
104話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ガラスの庭②
静寂が流れる。
私は文字通り言葉に詰まった。
何か適当な反応をしなければならないのに、妙に頭の中が白く染まってしまう感覚。
一体どうしてこんなにも似合わないことを言うのだろうか?
一体何を企んでいるの?
いいや、それが原因じゃない。
私が口を閉ざしてしまった理由は、純粋にチェシアレが今本気だという事実を知っているからだ。
呆れるし良心はどこに置いたのか本当に気になる狂った話ではあるが・・・、こいつが狂ったと言う事実を知らなかったわけでもないのに、後頭部を激しく殴られたようなこの気持ちは何だろう?
私がそのように一瞬凍りついてしまった間、チェシアレは噴水台から体を回して、煌めく日差しが降り注ぐガラスドームの壁を一周する。
その姿を見ると徐々に奇異な異質感というか、自分の境遇と合わない席に来ている人を見るような変な気分になった。
「中途半端なことはさておき、確かに素晴らしい作品だね。私がこんなことに動揺するとは思わなかったが、侮れないやつだ」
これはまたどういうこと?
私は素早く気がつく。
何が何でも明日まで無事に耐えさえすればいい。
そう心を固めながら、彼の手を再び握って入口の方にゆっくりと足を向けた。
「正直、そこまでじゃないわ。ロマーニャの家の庭の方が遥かに華やかじゃない」
「華やかだからといって全てではない。あなたはここでとても幸せだろうね」
「そんな・・・」
「そうじゃない?」
「え?」
「ここで幸せなんだろ?ルビ」
あなたの辞書に書かれた幸福の本当の意味を知ろう。
幸福なのか分からないが、お前らとロマーニャにいる時よりはずっとマシだ。
死ぬ心配もなくなったし。
お前に私の本音がバレるのは、死んでも駄目だけど。
「お兄様がどうしてそんな質問をするのか分からないわ」
「そうかな・・・?」
「そうかななんて!昔から私はあなたの花嫁になりたいって言ってたじゃない」
チェシアレが私の目をじっと見つめる。
私の言葉が本気かどうか確認しているようだ。
「ルビ、あなたは修道院の壁の中で何が起こっているのか知らない」
また幼い頃の話かな?
あなたが少年時代、修道院で虐待される妹を英雄のように救ってきた話をまた切り出したいの?
「知らないなんて、私も幼い頃修道院にいたんだけど」
「それとはまた違う。それに君は幼かった。本当に修道女になったらどうやって生きていくのか、君は多分想像もできないだろう」
まったく、意外な返事だね。
一瞬、あなたが心から私のことを心配して防いだと勘違いするほどだ。
ああ、本当に優しいね。
「変な質問をするのね、お兄様」
「変かな・・・?」
「変よ」
「じゃあ、さっき私が言ったこともおかしいのかな?」
「どういうこと?」
「全部捨てて君とどこかの島に逃げたいと言ったこと」
こいつ、本当にどうしたんだ?
私が努めて表情管理をしながら適切な言葉を選ぶ瞬間、チェシアレが再び言った。
今度だけは、とても彼らしく。
「父はこうなったついでに北部を食べるのはどうかと言ったよ。君が予想外の一手を取ってくれたから」
自分の体が強張っているのが感じられた。
今、何だって・・・?
私の反応を予想したのかどうか、チェシアレは淡々とした目つきで私を見下ろしながら極めて乾燥した口調で話を続ける。
「君がブリターニャの公妃を越えて王妃になるなら、鼻の高い北部もこれ以上仕方ないだろうから」
「・・・」
「お父さんらしい発想だよ。オメルタの方では王女の存在のために露骨に表に出せないが、私たちが押してあげれば可能だ」
はぁ、そうだね。
なるほど、あなたたちボルヒアらしい発想だ。
法王が認めない限り、どの国の王も勝手に王座につくことはできない。
それは非常に長い歴史をかけて受け継がれてきた強力な聖権。
もちろん、いくら教権が絶対権力だとしても、法王庁で適当な名分もなく、勝手に他国王室の後継権に干渉したりすると、死滅が起こりがちだったので、それが大きな影響を及ぼしたケースは意外と少なかった。
現在では王位継承者が法王に忠誠を誓い、法王庁側では承認の意味で戴冠式を参観する人を送るのが一般的な慣習だ。
しかし、現ブリタニアの情勢なら・・・。
法王が「異教徒の血が混じった王はあり得ない」と宣言したなら、名分に不足はなかった。
むしろ満ち溢れていた。
ブリタニア内部でも歓迎する人は少なくないだろう。
いいや、とても多いだろう。
それにオメルタまで同調すれば、結果はすでに決まったわけだ。
じゃあ、まさかさっきのお義父さんとの奇怪な組み合わせはそういう理由から?
フェノール王は事がこうなると思い込んでいたのだろうか?
「王妃になりたい?ルビ」
その質問を聞きたい人は、いざ別にいるのに。
とんでもない爆弾発言をするチェシアレ。
自国ではない場所で話をするなんて、誰かに聞かれたら不味いのでは?
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