こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は107話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
107話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ガラスの庭⑤
「皆さん、何も言わないでください」
「・・・」
「明日兄さんが試合を終えるまで・・・。一言でも漏れたら私がただではおかないです」
エレニアの声はいつものように冷たく落ち着いていた。
先ほどの衝撃的な姿を見た人とは信じられないほどに。
ぼんやりと遠くの山を凝視しているようだったフレイヤが、青ざめた顔をゆっくりと回す。
「エレン、私は・・・、私は一体何が何だか分からないわ」
「・・・」
「本当に・・・、本当におかしくないの?まさかと思ったけど、あの噂は本当に・・・」
フレイヤの反応は無理もなかった。
とても自然で当たり前だ。
それでもエレニアは自制することができなかった。
怒りが込み上げてきて、今にも爆発しそうな。
さらに皮肉なことに、彼女は自分の怒りがボルヒア兄妹だけでなく、他のすべての人にも向けられているという事実を感じていた。
「フリ、あなた私が何も言わないでと言ったのを聞こえていなかったの?オメルタの名前がおかしい?」
身震いするほど肌寒い冷気が吹き荒れる。
紫色の目を丸くしたまま友人を凝視していたフレイヤが、すぐ開いていた口を閉じて頭を下げた。
謝る気もしないので、エレニアはフレイヤをそのまま放置する。
代わりに黙々とタバコに火をつけている二人の騎士に身を向けた。
「何か言ってみてください」
「しかし、公女が今何も言わないでと・・・」
「こうなると思ったより、どうしよう云々でなければいいのです。とにかく今はオメルタ家の人ですから」
厳然たる「オメルタ家の出来事」という意味。
無造作に騒ぐほどの問題ではないということ。
しかし同時にロンギヌス騎士団の仕事でもあった。
法王庁への忠誠を誓った聖騎士たちであり、北部の守護者たち。
「私は自分が今何を考えているのかさえ分かりません。いいえ、一体何を見たのかも分かりません。むしろ公子妃に片思いする魔獣の子供が入ってきて幻想を起こしたのだと信じたいくらいです」
アイバンが魂が抜けて呆れた顔で呟く。
彼らしい悪口さえ一言も言わないのを見ると、かなり衝撃が大きいようだった。
特有の気難しい表情は跡形もなく消えたまま、ほとんど似たような顔をしてタバコを吸っているカミュがアイバンの脇腹を突く。
エレニアが眉間に皺を寄せていたからだ。
彼女もアイバンの気持ちに非常に同意するところだったが、今は「魔獣」云々を言っている時ではない。
「明日、イースケが試合を終えるまで秘密にしなければならないことには同意しますが」
ゆっくりと話し始めるカミュの口調は、青白い顔とは対照的に乾燥していた。
「・・・その次はどうするつもりですか?」
「どういうことですか?」
「祭りは明日終わるじゃないですか、ご存知のように。その時まで私たちの口を封じるつもりですか?」
法王庁との衝突を考慮するかどうか。
エレニアは一足遅い頭痛が上がってくるのを感じた。
そうでなくても、イースケが今彼らが目撃したことを伝えれば、どう出るか断言できなかったのだ。
この状況でバレンティーの枢機卿がエレンディルを離れない状態なら、混乱は避けられないだろう。
法王庁の関係者だけでなく、各国の貴賓が集まっている時期。
ややもすると、オメルタの名誉失墜はもちろん、大陸の国際情勢が修羅場に覆されるかもしれない。
「公女が何を考えているのか知っています。その負担を一人で抱え込む理由もないでしょう。しかし、私は愚かな仲間に、この全てが終わるまで何も知らないまま、あの厚かましいボルヒアに好意を持たせるよう放っておくことはできません。その格好だけは絶対に見られないんですよ」
エレニアは瞬きをしてアイバンの方を向いた。
アイバンはタバコを吸うだけで、何も言ってこない。
要するにアイバンもカミュの言葉に同意するということだ。
無理もない。
そんな風にイースケを無知状態にしておくのはできないことだった。
残忍な行為だ。
後始末も問題だったが・・・。
どうしたらいいのか、この一件をどうすればいいのか。
ちくちくした頭痛で赤い目がそっと閉じる。
先ほど見たルードべキアの青白い顔が目の前に浮かんでいるようだった。
何か事情があるだろうと信じたかったが、今は怒りで正気ではない気分だ。
アイバンの言葉通り、むしろ幻覚を見ていたのだったらと思う。
それでも・・・。
「卿にできることをしてください。私は自分にできることをします」
ルビへの誤解が深まっていきます。
フレイヤが余計なことをしないでくれるといいのですが・・・。
イースケには何と伝えるのでしょうか?
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