こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は117話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
117話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 闘技会③
トイレに寄って一度口の中を洗い流し、誰も来ない階段にしばらく座って冷たい外の空気を少し浴びてから再び客席に戻った時、いつの間にか競技場には選手が二人しか残っていなかった。
いつか見たデュラハンのように怪奇騎士の姿をした複数の魔物が入り混じっている。
人間の方で言えば、剣を抜いて立っていた騎士、レンブラントのビシェリに家門を象徴するバラの飾りが刻まれた甲冑を着た騎士が銀髪騎士の肩を叩いて、先に走っていく。
歓声が沸き起こった。
「大丈夫?」
「もちろん大丈夫よ。この次は何が出るのか気になるんだけど。期待していたよりずっとつまらないわ」
「お前がそんなことを言うなんて意外だな。本当につまらなかったら、もう4人も離れてはいないだろう」
「意外だなんて、ここで誰が死ぬかどうか誰も気にしないでしょ?お互い様よ。私が死んでも同じだし。改めて驚くこともないでしょう?」
この試合の結末を知っているおかげで、もう少し退屈だけどね。
「本気で言ってるんじゃないよね?」
案の定、また例のその見方だ。
終幕まで退屈だったし、また横でチェシアレがしきりに小言を言うのもイライラするので、私はむしろこの機会に目をつけた方がどうかと思った。
「そうね。でも全然つまらなくて眠いわ。うるさくてたまらないのに眠くなってきた」
「・・・眠いって?」
「昨夜寝そびれて。よく知ってると思うけど、私は楽に眠れない身の上だから」
適当に言って腕組みをして背もたれに寄りかかって目を閉じてしまう。
チェシアレが何か呟いたようだが、雷のような歓声に埋もれてよく聞こえなかった。
もちろん、ここで本当に眠れるはずがない。
ただ、チェシアレが話しかけてくるのを遮断するついでに、眼球を保護するつもりだ。
「きゃああああああ!」
歓声ではなく悲鳴。
大多数が叫ぶ声に、私はカッと瞼を持ち上げた。
一瞬、私がどこで何をしているのか認知できなかった。
瞬きをすると同時に抜け出した現実感覚がゆっくりと頭頂部の中に流れ込んでくる。
ふと首を回して横を見た。
上体を少し前に傾けたまま、どこか一箇所を猛烈に注視しているチェシアレの姿が。
周りを見回してみると、他の人たちもあまり変わらない様子だった。
何?何かすごいものが出てきて、皆こんなに仲良く魂が抜けているんだろう?
自然にみんなの視線に沿って正面を、競技場の方を眺める。
最初の瞬間、私はなんだか変な聖職者一人が競技場の中に落ちたんだと思った。
地面が地震でも起きたかのように大きく割れていて、巨大な骨の塊が転がっている中、ボーッと立っている。
そうするうちにすぐに気づいた。
緑色の眼光を放ち、口が耳の下まで裂けるほど笑っているアレは、おっちょこちょいな枢機卿ではなかった。
あいつはリッチだ。
こんなことが可能なのだろうか?
頭の中がひんやりと冷めてきた。
リッチが出るの?
今回の試合でリッチが出たって?
私の記憶に穴でも空いたのかな?
聖職者として決してしてはならない自決の罪を犯した者の遺体でリッチを作ることができるということは大体知っていた。
どうせ焼き物になって漂う魂だから。
しかし、そのようなことをするためには、法王庁の特別許可が必要だった。
すなわち、今回の試合にあれを出すことを法王が認可したという意味であり、チェシアレを含む枢機卿団全員だけでなく、今回の試合開催に関与した皆が知っていたという意味だ。
あれを承認したの?あれを?
巨大な黒い翼が目の前を掠めた。
それがワイバーンだということを悟るまでに少しかかる。
黒いワイバーンたちが空中で円を描きながら回り、その下のリッチ枢機卿の前には巨大な骨の塊が揺れていた。
いや、ただの骨の塊ではない。
まるで龍の化石のような形だったが、奇怪にも頭の部分から緑色の眼光を凶暴に光らせていた。
そして、骨だけの前足で何かを割れた地面に押さえつけている。
何かではなく誰かを。
この距離でも銀色の髪が煌めくのが鮮明に見えた。
彼の剣が無造作に投げ捨てられている。
変だ。
なんであの下でそうしているの?
あまり手強い相手でもないじゃない?
あなたなら十分に抜け出せるんじゃない?
まさか怪我したの?
もうあのゾンビ枢機卿にやられたの?
あり得ない、あなたは主人公でしょ?
それとも戦略に過ぎないの?
「ギャアアアアアア!!」
化石竜がまるで最後の一撃を準備するかのように頭を宙に上げて咆哮した。
同時に、四方からもう一度恐ろしい悲鳴が上がる。
原作と違う展開。
イースケが倒されているのは現実?
ルビが目を閉じている間に何が起きたのでしょうか?
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