こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は130話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
130話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 非常事態⑥
ちょうど2回目だった。
今日一日で2回目。
一つ目は競技場のアンデッドで、もう二つ目はドラゴンに全く同じ姿で押さえつけられていること。
巨大な金色の瞳に純粋な殺気が炎のように輝いていた。
その目を見合わせて敷かれた赤い瞳の騎士がゴロゴロしながら濃い鮮血を吐く。
「痛いな・・・」
「・・・グゥうう・・・」
「一体どうして俺の妻がお前を・・・、くそ!ムカつく奴だ」
次の瞬間、じっとイースケを睨んでいたドラゴンがゆっくりと口を開きはじめた。
死ぬ。
ひらめく戦慄にアイバンは体を跳ね上がらせようとした。
しかし、どういうわけか、ルーブが彼を押し退けて出てくる。
「あいつが何を考えているのか理解できるが、私はこのまま放ってはおけない」
「いや、それは私も・・・」
「ピョオォォォォ」
頭の上からまた別の轟音が聞こえてきたのはその時だった。
全く予期せぬ、時ならぬ巨大な猛禽類が現れ、泣き叫ぶような音。
それに気を使う暇などなかった。
アイバンとルーブをはじめとするパラディンたちが一瞬で一斉に顔を上げて上を見たのは、純粋に殺気に満ちたドラゴンが突然イースケから視線を逸らし、上に首を折ったためだ。
偶然、心を一つにして並んで空を見上げた彼らは、やがて非現実的になり、荒唐無稽そのものの風景を見ることになる。
鳴き声のせいでグリフィンや、そのような類の魔獣だとは当然思っていた。
だから雪が降り注ぐ天空を裂きながら降臨する聖霊のように力強く飛行している謹厳なグリフィンの姿は、それほど新鮮でも注意を引くものでもなかった。
だが、そのグリフィンの足を短い両腕でギュッと握ったまま悠々とぶら下がっているふっくらとしたポリーの姿は、荒唐無稽さを越えて奇怪な滑稽ささえ醸し出していた。
まさに今までのドラゴンの大騒ぎが一瞬忘れ去られるほど魂が抜けた風景だと言える。
「聖人君子よ、あれは一体何の組み合わせだ・・・・」
誰がか吐き出した愚かな囁きが皆の心情を代弁した。
開いたあごを閉じようと努力していたアイバンの目が、ルーブの呆然とした目と合う。
カミュとエスゲルも同じだ。
あの日、霜の森での記憶が少数精鋭の頭の中に一斉に掠めていた。
見たところ、ドラゴンは突然登場した二つの球面の登場に人間と同じくらい魂が抜けたようだ。
そして、何かに取り憑かれてじっとしていたが、硬直はすぐに解けた。
ゆっくり下降し、ドラゴンのすぐ近くまで迫ってきた二つの奇怪な組み合わせがいきなり喧嘩をし始めたから。
「ポ、ポ、ポ!」
「・・・クルクル・・・」
「ポポポ、ポ、ポ、ポ!ポ、ポ!」
「クルルルルル」
「ポポ、ポ、ポ、ポ!ポ、ポ!」
「クワアアアアアア・・・!」
会話をしているのだと思った。
多分、自分たち同士で何かについて争っているのだろう、どんな内容なのかは神だけが知っていることだ。
とにかくその隙を狙ってアイバンはイースケを救うために、こっそり動いた。
もちろんタイミングが悪かった。
「クルクル・・・!」
アイバンがそっと近づくやいなや、ドラゴンが再び視線を向けてきたのだ。
それこそ全身を凍りつかせる目でアイバンを睨みながら、打ち下ろした前足に力を入れる。
アイバンの顔から血の気がすっかり抜けた。
「この狂ったトカゲめ!」
「ポポポポ、ポ、ポ!」
「クルルルル、クルルルルルァアアアアア!」
「やめて!」
野獣たちの叫びごを破り、突然聞こえてきた叫び声は細くて小さかったが、鮮やかに耳に差し掛かった。
少なくとも口を大きく開けてイースケを倒す勢いだったドラゴンを、そのまま停滞させるには十分な。
そして、魔獣の子も人間の子も関係なく、全員が振り向かせるようにするにも。
四方が崩れ落ち、ごちゃごちゃに絡み合って凍りついた大騒ぎで接近しにくかった。
前がまともに見えなかったのでもっと大変だったが、グリフィンとポリーが見えたおかげで、そちらの方向に沿って氷の山をよじ登る。
ない力を全て絞り出して氷の山を登り、その上に壊れて打ち込まれたのか、そびえ立ったのか分からない凍りついた建物の外壁階段をしばらくついて回ると、初めて風景画まともに見えた。
あの真下でうずくまっている巨大なドラゴンの子と、その足元に敷かれているイースケが。
何となくさっきの競技場での場面とあまりにも似ている。
私の全身から血の気が失っていく。
「やめて!」
全力を尽くして叫んだ。
声があまりにも小さく鳴ったかのように思えたが、神様が今回だけは私を助けたのか、それとも主人公のためなのか、ドラゴンが口を開けずに止まった。
「この・・・」
息が切れて力いっぱい吸い込むと、突然、頭痛がしてきた。
このろくでなし、本当に悪い奴らめ。
「ポ、ポ、ポ!」
ぼんやりとした視界の間から、ポポリが両腕をピタピタさせながら、私の方に向かってポンと跳ね上がってくる。
満身創痍の格好をしてポポリに抱かれて修羅場に向かって飛び降りる私の姿が、これらの人々の目にどのように映るかはそれほど重要ではなかった。
まさかのグリフィンとポポリの救助!
ルビも到着して、ドラゴンの暴走を止めることはできるのでしょうか?
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