ジャンル、変えさせて頂きます!

ジャンル、変えさせて頂きます!【90話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。

今回は90をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【ジャンル、変えさせて頂きます!】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

90話 ネタバレ

 

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 王族会議

すぐに分かるというルカの言葉は、まさにこれを意味するものだったのか。

私は目の前に広がる状況を迎え、ぎこちなく目だけをゴロゴロと転がす。

この上なく棘の座布団。

部屋で座り込みをするふりをしていた私が強制的に連れ出された所は、まさに王宮の会議室の大きなテーブルの前だった。

そして私が座っているテーブルは見慣れた顔でいっぱいだ。

ルカはもちろん、ビクトリア、サミュエル、ジョゼフィーヌ、マリナ、国王、先王・・・そしてシャルロットまで。

一言で言って、王族の総出動だった。

そして先王が厳粛に口を開く。

「今から2361回目の王族会議を始めるぞ」

先王の言葉が落ちるやいなや、史官として参加した臣下が先王の言葉を書き取る。

閣議でもあるかのように、品揃えが面白かった。

もちろん、一番面白いのは会議のテーマだが。

「ユディットにプロポーズした腹立たしいヴィンターヴァルト・ノームに対する処分について、加減なく意見を出しなさい」

リュディガーのプロポーズについての議論ではなく、処分だなんて。

いや、こんな余計なことで王族会議を開くなんてあり得る?

何の家族会議なの?

これまであった2360回の王族会議は、果たしてどうだったのか気になるほどだ。

私はこのことが自分とは関係ないかのように、すべすべと笑っているルカを睨みつける。

(少しは言及してもいいじゃない!)

私はぎくしゃくして顔色をうかがう。

皆が口をつぐんでいるので、沈黙がさらに重く感じられた。

先王がわなわなとテーブルを手の平でたたきつける。

「どうしてこんなに返事がない?みんな私のことじゃないと知らんぷりをしているのか?王族としての人間性が足りないのではないのか!」

この場で一番人柄が足りないと推測される先王が言った。

先王は元からああだったのか、それとも年を取って自分自身に対する客観性が落ちたのか。

良心の呵責が感じられるような言葉を何の罪悪感もなく持ち出すのが驚くほどだった。

「本当にあのヴィンターヴァルトにユディットを渡すつもりか?プロポーズを取り消すに値する適当な名分を考えてみなさい!」

もちろん先王がリュディガーを嫌うということは、これまで露骨に表わしてきたが、少なくともこのような討論は私がいないところでしなければならないのでは?

私はあくまでもプロポーズ賛成派、リュディガーの味方だけど?

もしかして、これは先王のデモなのかな?

ここまでリュディガーに反対するというデモの意味なの?

私が呆然としている間、ビクトリアとジョセフィーヌにわき腹を剌されて押されたサミュエルが先頭に立る。

「・・・方法がありません。証人が多すぎます。プロボーズとヴィンターヴァルト大佐に対する世論も好意的ですし」

「好意?私の知っている好意の意味が、もう変わったのか?」

「それは違います・・・」

「あんな奴に好意的だなんて、世の中が末世だな!」

先王は心から嘆いていた。

サミュエルは途方に暮れて先王の怒りを鎮めようと努力する。

「・・・今、世論の中の大佐は、悪竜に拉致された姫を助けようとする騎士に他なりません。頑としてプロポーズをしても王家の威信だけ・・・」

「あいつが騎士なら、私が悪竜にでもなるというのか?」

「・・・」

サミュエルの口がふさがった。

サミュエルは自分をライオンの口ですくったまま、一歩後ろで見守っている2人の妹を恨めしそうな目で見つめる。

サミュエルとビクトリアが王権をめぐって競争していると聞いたが、思ったより兄妹の関係が悪くないように見えた。

(確かに、だから兄妹が王権をめぐっていちゃいちゃしているのに王様が放っておくのでしょう・・・)

しかし、今重要なのは私の6親等の仲が良いかどうかではない。

重要なのはまさに指輪まで行き来した、確定した私のプロポーズの行方だった。

 



 

「なんとか手を出せ!そうでなければ、本当にヴィンターヴァルトと戦争でもしてこそすっきりするつもりなのか?」

「先王殿下!」

「そうすると、ランガートが大変なことになります。怒りを鎮めてください」

戦争という言葉にびっくりしたサミュエルとビクトリアが先王を止める。

次期王国の後継者として、他国でもなく王国内の戦争が決して喜ばれるはずがなかった。

私はため息をつく。

いくら王室会議が家族会議のようだと言ってもそうだが、ルカと十歳の小さな王女シャルロットまでいる席でこんな言葉が行き交うなんて・・・。

ルカは、この騒ぎに一役買っている主体だからそうだろうが、シャルロットを見るのが本当に恥ずかしかった。

ただ両手を離して見守ることができなかった私は、かろうじて口を開く。

「私はすでにプロポーズに対する答えをしたんですが。あえてそれを取り消さなければならない理由は・・・」

「それは無効だ!いい子が、あのいじめっ子の策略に引っかかっただけだよ。強制的に指に指輪をはめたあの乱暴な行為をどうしてプロポーズを受け入れたと認めることができるだろうか!?」

先王は依然として私がリュディガーに振り回されて無理矢理プロポーズを受け入れた信じて疑わずにいる。

その確固たる信念には、自分が認めたことだけを事実として受け入れる我執も混ざっていた。

瞬間、私を見つめるジョセフィーヌの視線に出会う。

無敵の同情的な視線だった。

そして、それは私がジョゼフィーヌから受けた初めての好意的な反応だ。

(ただ視線だけの同情を好意と言うのも本当に恥ずかしいけど・・・)

その時、ルカが口を開いた。

「こうなったことをプロポーズするのは仕方ないですね。婚約させてしまいましょう」

思いもよらない言葉に私はびっくりする。

自分はリュディガーに絶対反対すると強く主張した姿がまさに数日前だった。

もしかして私に説得されたのだろうか?

私がぶつぶつと泣訴した言葉の一節がルカの心を揺さぶったかもしれないことだ。

せめてルカさえ私の味方になってくれれば千軍万馬を得たも同然なのに。

私は期待に満ちた目でルカを見つめる。

反面、裏切りの視線もルカに向かった。

「ルカ、どうしてそんなことを!お前だけは私の味方だと信じて疑わなかったのに!」

先王の顔が歪んだ。

一緒に戦っていた戦友が一晩で敵軍に買収され、自分に銃口を突きつけられたようだった。

先王がルカを自分の味方と呼ぶのも非常にぎこちなかった。

二人がいつそんな仲になったのか分からない。

宴会場で.先王と一緒に興奮して、長々と暴れたのが嘘のように、ルカは落ち着きを維持したまま静かに先王の言葉を受けた。

「婚約させるのであって、結婚させるのではないですから」

 



 

「・・・」

先王が悟りを得た表情をする。

そして逆に、私は裏切られた思いだった。

本当に私に説得されたのではないかと少しでも期待したのに・・・。

帰る状況を見ると全然違った。

先王は震える声で詳細を問い詰めた。

「ということは、ヴィンターヴァルト大佐が諦めるまで結婚を放置しようということか?」

「いいえ、そんなことで諦めるようなことをする人ではありません。しつこいのはオオカミ顔負けですから。婚約の許可は、ただ今の騒ぎを鎮めるための手段に過ぎません。元々愛というのは反対すればするほどもっと燃え上がるんじゃないですか?」

皆さんは、10歳の子供が語る愛の一般論について聞いています。

早熟で大人っぽいという表現をつけるには、話し方が自然すぎて慣れていた。

私の前になって、お互いに変なところにー通り気づいたので、十歳の子供とは思えない変なところを、隠さずにさらけ出すものだと思っていたが、そもそも自分が平凡な十歳の子供ではないということを隠す気がないようだ。

そして先王はそのような点を全く気にせず。

とても息が合う、よく合う。

「それでは?」

「私たちが狙っているのは叔母さんです」

「ユディットを?」

「世の中は広くてハンサムな男は多いじゃないですか。おじさんよりハンサムで、体も良く、声も良い男がどこかには一人ぐらいいるのではないですか?」

あの、私は今聞いているのですが・・・少なくとも本人の前で話すような話ではないんじゃないですか?

もっとハンサムな男だけ現れれば心を変えるなんて・・・一体私のこと何だと思うの?

それに、私の理想のタイプをどうしてそんなによく把握しているの?

その時、ふと思い出す記憶があった。

リュディガーがプロポーズしながら外見のことを言った言葉だ。

そのため、完全に「外見至上主義者」という烙印を押されたようだった。

このままでいいのかな、私のイメージ・・・。

どうせ公開プロポーズを受けながらイメージと言えるほどのものが残っていなかったが、それでもそれを10オの甥の口から聞くのは波及力が違う。

呆れた私が言葉を失っている間、先王が手を叩いてルカの言葉を歓迎する。

「おお、もっともらしいね」

もっともらしいって何がもっともらしいんだよ!

先王、あなたこの前私に「うちのユディットは外見を見ないから」とか言わなかった?

どうしてそんなに手のひらを返すように言葉を変えるのか、唇に唾を塗るのを越えて舌に油を塗ったようだった。

私はできるだけ落ち着いて彼らを説得しようとし,怒りを抑えようとした。

「今二人とも・・・自分が話にならないことを言っていると思いますか?」

「話にならないことはまた何だ?」

「いや、孫娘なんですって!孫娘が婚約者を置いて浮気して婚約破棄を促すおじいさんがどこにいますか!?」

 



 

2361回目の王族会議・・・。

おそらく主催者の大半は先王でしょうね。

ルカも先王の味方ですが、結果はどうなるのでしょうか?

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