こんにちは、ピッコです。
「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。
今回は48話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
48話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 代理復讐
ミハイルはその日のパーティーで帰りの馬車に乗るまで私の手をぎゅっと握っていた。
まるで幼い私が心身安定剤にでもなるように。
(心身の安定は復讐にするんだよ、ミハイル)
私は心からそう思った。
しかし、だからといって領地に行く日程が遅れることを望んでもいない。
(首都の生活がとても疲れたよ、変な子が多くて)
実際、国王が今年はずっと首都にいるように要請したにもかかわらず、母親が強く断ることさえした。
『二人の殿下の体面のために、ラウレンシアは6歳の誕生日をここで行いました。そして・・・」
「そ、そして?」
「今、アナスタシアの2回目の誕生日を一緒に祝う機会を、公爵領の領地民から奪うつもりですか?
私が思うには些細な理由だったのに。
母親が言ったせいか、国王はこれ以上引き留めずにうなずくしかなかった。
(しかし、そうだとしても子供の心を傷つけた大人をそのまま置いていくことはできない)
それで私は乳母と王妃がミハイルを傷つけたことの2倍程度に返すことにした。
2倍しか返してくれないなんて、私はあまりにも優しいんだから。
(精神を攻撃したから、同じように返さないと)
私はその2人が次の社交界シーズンまで長い悪夢をいくつか与えてあげた。
(よほど聖力の高い人間が浄化してくれない限り、絶対に解けないよ?)
少なくとも私ぐらい?
解決法も残しておいたからどれだけ優しいか。
私はミハイルと短い別れの挨拶をし、魔法をかける。
「末っ子のお姫様」
ミハイルは残念そうに私の手を放したら身を下げて目を合わせた。
「君の誕生日には合わせてぜひ行きたいんだけど、招待してくれる?」
ミハイルの要請に家族と、レベンティス大公の視線が集まるのが感じられた。
決まった私の返事をそれとなく期待しているような反応だ。
普段なら無反応だったり、首をさっと回すのが普通だったからだ。
するとお母さんがミハイルをなだめるようにしてやると言ったのだ。
しかし今日だけは、私はこいつにとても親切な人になりたかった。
「うん」
「・・・本当に?」
「うん」
今日、酷いことをたくさん経験した少年は、そのすべてがなかったように明るく笑う。
「じゃあ、きっと行くよ。赤ちゃんが招待してくれるから。プレゼントもぜひ楽しみにしてね」
それで私はもっと心が痛くなった。
やはり強度を2倍に高めなければならない。
私の心が痛いのも返してあげないと。
二人への代理復讐はすぐに始まった。
私は強度を2倍に高め、特別なオプションを追加しておいた。
(暑さをもっと感じる魔法をプレゼントしたよ)
ただでさえ暑い首都だったので、とても効果的だ。
「とても、とても、とても暑い・・・!とても暑いって!」
まず、限界を露呈したのは王妃ドロリス。
彼女は、シュミーズ姿だけでも到底我慢できないというように、下女と侍女たちを催促した。
「うちわをもっと涼しくして!氷ももっと持ってきて!」
がりがりと音がするように氷を噛み砕くのにも、到底体が冷たくなることを考えていないようだった。
それで王妃は一日に冷水で入浴を3回ずつした。
唇は真っ青に変わるのに暑さは消えない。
夜は睡眠で、昼は暑さで。
二重苦は経験してみなければならないんじゃない?
乳母は最初の3日間は王妃とは違うかのように孤高に振る舞った。
「王妃殿下、体面を保たなけれはなりません。シャルロッテ王女様が何を見て学びますか」
彼女もまた暑くて顔が赤くなったが、偉そうに王妃に注意を与えた。
しかし、そんな彼女も3日目が過ぎた日には、ついに我慢できなかった。
いつもきちんと着飾っていたドレスが簡素になり、それから2日後には王妃と同じようにシュミーズ姿になる。
そして一週間目になった時。
「お、王妃殿下と乳母様が熱中症で倒れました!」
二人は共に寝込んでしまった。
国王は非常に心配しており、温度調節の魔法道具を使って来ようとした。
「殿下、とても暑いです。暑すぎて死にそうです」
「あまり心配しないで、ドロリス。私が魔法の道具をまた入れろと言ったから」
しかし、乳母は熱中症に苦しむ中でも、どうしてもそれを引き止めた。
「いいえ、大丈夫です!」
暑さの前で屈服しないその姿勢だけは私が褒めてあげよう。
ただ、彼らを苦しめるのは暑さだけではない。
ただでさえ暑くてまともに眠れないのに、少しずつ気絶するとその度にひどい悪夢が彼らを歓迎したから。
乳母には主神が激怒して罰する夢も色々なバージョンで入れてあげた。
当然、王宮は大騒ぎとなり、国王は医師と神官を呼ぶ。
しかし、彼らのうち誰も理由を突き止めることができなかった。
大神官さえも。
「本当にがっかりしたぞ、大神官」
その席に上がるほどで、魔法がかかっていることに気づかないの?
確かに、ある程度の聖力では読み出すことさえ難しいよね。
それでも、それは私くらいの聖力が必要なわけではなかったのに。
ミハイルを苦しめた王妃と乳母に主人公が復讐を。
常に暑さに苦しむのはキツいですね・・・。
主人公の呪い?を解除することはできるのでしょうか?
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