シンデレラを大切に育てました

シンデレラを大切に育てました【185話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【シンデレラを大切に育てました】まとめ こんにちは、ピッコです。 「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

185話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 3人の候補者④

私はリリーを説得するため、さらに話を続けた。

「見たままを描くわけじゃないでしょ。物語を想像してみたり、自分の偏見だけで描くものでもない。それが城の庭園を描くことだったとしても、その庭園にまつわる話や人々の感情を知ることで、もっと深みが出るんじゃない?」

リリーの表情は真剣になった。

私はアナの手が止まっているのに気づき、リリーをじっと見つめながら続けた。

そして、もう一度彼女に話しかけた。

「昔、私が聞いた話なんだけどね。ある画家がいたんだ。」

有名な画家だったのかは覚えていない。

多分、私がもともと住んでいた場所で聞いた話だったと思う。

ただ、「画家」という言葉だけでリリーの目が輝きを帯びたのに気づき、私は微笑んだ。

「その画家は絵を描く以外に女性を見たことがなかったんだ。それで結婚して初夜に自分の寝室で妻を見たんだって……。」

リリーはもちろん、アナも目を丸くしていた。

「子どもたち、これは卑猥な話じゃないよ。」

そう言って、私はアナがリリーの髪を梳かす姿を忘れるくらい話に没頭しているのを見て、話を続けた。

「世の中、女性の体には毛があるのに!でもその絵の中の女性たちには毛が一本もなかったんだ!」

「えっ?」

アナが信じられないというように口を開いた瞬間、リリーも驚いたように同意していた。

私はくすくす笑いながら続けた。

「それでそのまま逃げたんだってさ。そして生涯一人で暮らしたらしいよ。」

「信じられない!」

「そんな人がいるなんて話、あり得る?」

リリーとアナはまるで同時に驚いたように声を上げた。

そして私はくすくすと笑い始めた。

二人を見て微笑んだ。

「本当にあり得ないと思わない?私もそう思うよ。」

二人が笑いを止めるのを待ってから尋ねた。

「リリー、そんな変わった人になりたい?」

「絶対に嫌です!」

大笑いのせいか、リリーは息を切らしながらはっきりと答えた。

それで十分だ。

私はアナに、リリーの髪を丁寧に梳かすよう目で合図し、リリーの部屋を後にした。

しかし、部屋を出た後も、リリーの部屋からは楽しそうな笑い声が絶え間なく響いていた。

「リリー、全部終わったの?」

笑い声を聞いていたアナとカトリーナが何事かと部屋から出てきて尋ねた。

「まだ全部終わってない。」

二人に微笑みながら答えた。

「ほとんど終わったよ。アシュリー、準備はできた?」

「はい。すぐに出発できます。」

「じゃあ、リリーが終わるまで少し座っていよう。私はバッグを取ってくるね。」

「大丈夫です。ここで待っています。」

脚が痛むのでは?と不思議に思いながらアシュリーの顔を覗き込むと、彼女の顔が赤くなっていた。

すぐにアナが私に近づき、小声で言った。

「背中を留めるピンのせいで肌が少し刺さったみたいです。」

「ああ。」

状況が分かった。

私はドレスを留めるためのピンが試着用のピンであることを思い出した。

この国ではなぜ試着用のピンがないんだろう?

今まで自分の服を試着用のピンで留めたことがなく、それに気付けなかった自分に責任を感じながら、アシュリーを気遣った。

「痛かったね。」

「大丈夫です。座るときに気をつければ問題ないですから。」

それではいけない。

不便なことがあれば直すべきだ。

私はカトリーナに帽子につけた小さな木のくぼみを持って来させた。

そしてそれを使ってアシュリーの背中を刺しているピンの先を一時的に刺さらないようにした。

「ずっと良くなりました。」

「一時的なものだよ。あまり激しく動くと外れてしまうからね。」

だから、早急に服用のピンを作らなければならない。

私の記憶では、終端部分に丸みを帯びたキャップがついていて、ピンの中間で一度曲がった形をしていたような気がする。

そのキャップのおかげでピンの先が安全になっていたのだろう。

王子と共に食事を終えた後、再び一度城内をあちこち連れ回された後、候補者たちはそれぞれの部屋に案内され、休息をとることができた。

アイリスはコサージュをつまみ、小さく感謝の言葉を述べた。

疲れていた。

朝食を終えるや否や呼び出され、城を一日中歩き回らせられたのだから、王子との食事の時間に座ることができただけでも感謝すべきだった。

当然、リアンとまともな会話をする余裕もなかった。

アイリスを除いた二人の候補者たちはあまりにも疲れていて、リアンの質問をまともに聞くことさえできなかった。

リアンとまともな会話を交わしたのはアイリス一人だけだったが、それでも過言ではなかった。

いったいどうしてこんなにも疲れさせるほど連れ回されたのだろう。

アイリスの頭の中では、候補者たちの体力を確認するためだという推測が浮かんでいた。

まさか午後も彼らに引っ張り回されることになるのではないか、と。

その予感は見事に的中しそうだった。

それゆえ、アイリスは昼食をできる限りしっかり食べることにした。

リアンと会話を交わす間、彼の質問が他の候補者に向けられるたび、彼女は目の前の肉やパンを一生懸命に口に運んだ。

そして彼女の予想通り、城の人々は午後になってもわずかなティータイムを除き、休む暇も与えずに候補者たちを連れ回した。

「マッサージをいたしましょうか?」

「お願いします。」

入浴を終えたアイリスは、ふかふかのバスローブに包まれ、召使いたちによって広いソファに案内された。

彼女はそこでゆったりと横になり、マッサージを受け始めた。

一人は彼女の肩や背中を丁寧にほぐし、もう一人は彼女の髪を乾かしていた。

徐々に彼女の目は閉じ始め、まどろみの中へと引き込まれていった。

そんな具合に一日中引っ張り回された疲れを忘れるように、彼女は温かい湯に身を沈め、さらに丁寧なマッサージまで受けた。

その結果、再び力を取り戻し、鋼鉄のような強靭さを取り戻していた。

アイリスは疲労困憊し、眠りに落ちそうなほどだった。

彼女の頭の中には一つの考えが浮かんだ。

「これでドレスを着替えて、家族全員で食堂に集まり夕食を済ませれば、家に帰れる。」

そんな安堵の念がよぎった。

しかし、最初から作られたドレスを取りに行かされたことや、一日中引っ張り回されたことは奇妙だった。

「これも何かの試験なのかもしれない。それなら一体どんな試験だというのだろう?」

そんな疑問が心をよぎった。

「もし私が寝てしまったら、マッサージが終わるときに起こしてください。」

アイリスの願いに応じて、侍女の一人が微笑みながら答えた。

「もちろんです。」

その答えが終わるや否や、アイリスの瞼は重く閉じ始めた。

彼女が眠りに落ちていくのを見守る侍女たちの視線が、彼女の肩に降り注いだ。

同じ時間、プリシラとロレナもまたマッサージを受けていた。

彼女たちに施術をしていた侍女たちも、同じように優しい手つきで彼女たちの疲れを癒していた。

侍女たちの視線が向けられた。

アイリスとは違い、二人は特に何も言わず、ただ眠りについていた。

「半時ほど経ちましたよ。起きてください。」

侍女たちがアイリスを起こしたのは、彼女が眠りについてから約一時間後のことだった。

アイリスが眠っている間に、侍女たちは彼女の体に香油を塗り、マッサージを施し、髪を乾かした後、化粧も終わらせていた。

「これから髪をまとめますね。」

目を覚ましたアイリスは、侍女たちに促されるまま体を起こした。

その間、侍女たちは彼女の髪を整えたり、結ったりし始めた。

「ここはどこだろう?」とぼんやりと考えたアイリスは、徐々に自分が城内にいることを思い出した。

そして、心を落ち着けるよう努めながら、自分の髪にピンを留める侍女に尋ねた。

「夕食までどのくらい時間が残っていますか?」

「もうちょうど一時間だけ残っていますね。」

彼女が目を覚ましたのは約一時間前のことだった。

侍女たちは再びアイリスの髪を整え、仕上げていた。

一時間の余裕があるとはいえ、アイリスはどことなくほっとして深呼吸をした。

「髪はほぼ終わったので、あとは服を着るだけです。侍女たちの手伝いを受ければ、十数分で準備が整います。」

だが、そう考えていた彼女の推測とは裏腹に、髪を整え終えた侍女たちは一人、また一人と部屋を出て行き始めた。

「どこへ行くのですか?」

「私たちの役目はここまでです。」

その言葉はどういう意味なのか?

困惑したアイリスは、部屋を出て行く侍女たちを見つめた。

混乱を抑えようと深呼吸しながら彼女は問いかけた。

「服を着せてくれる人が来るんですよね?」

部屋を去りかけた侍女の困惑した表情を見た瞬間、アイリスはそれが一つの試験であることを悟った。

彼女は気づいた。

服を着ることが試験だったのだ。

まさか一人で服を着なければいけないのだろうか?

アイリスが戸惑っている間に、侍女の一人が急いで部屋を出ていってしまった。

 



 

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