こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は70話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
70話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- リアブリックの屈辱
Lからの手紙を読み上げるリアブリックの表情は屈辱で歪んだ。
感情を徹底的に隠すのが上手な彼女だったが、この瞬間だけは統制できないのか。唇をギュッと噛んでいる。
ルミナスが顔色を伺いながら尋ねる。
「何と書いてあるのですか?」
「自分で見なさい」
リアブリックはが怒りを宥めている間に、Lから届いた手紙を2人は注意深く読む。
「Lに対する評価を全面的に修正する必要があります。彼は只者ではありません」
自身の正体がバレないようにする緻密な行動。
このままでは追跡も困難だった。
それだけではない。
Lが提示した価格は、リアブリックの予想購入をはるかに上回っていたのだ。
「追加交渉は?売買する気がないの?」
一方的な通達なら、彼女がここまで怒りを露わにすることはない。
彼女が興奮しているのは、次の文句のためだった。
『よく考えて行動しろ、リアブリック』
エレナは手紙で堂々とリアブリックの名前を記入していた。
まるで大公家で今回の計画を進めている主体が彼女であることを露骨に知っているかのようだ。
アーディルが顔色を伺いながら、自分の考えを述べる。
「売買価格を高く策定した理由は5年後、この街が完成した時に値上がりする時価を反映したと書かれていますが、これは私たちが予測した時価とほぼ同じです」
これが怖い点だ。
Lは手紙に「途方もないほどの高い値段で土地を売るつもりはない」と明示したのだ。
「事業計画書を基に作成した土地予想額をLが予測したと?そんな話が本当にあると思うの?」
「それは・・・」
そんな話をリアブリックは信じられなかった。
前任者が流出?
疑わしいが確証がない。
大公家内部で働く関係者を1人も逃さずにチェックしたが、外部と接触した痕跡は発見できなかった。
彼女はもどかしさを感じていた。
「必ず内部に間者がいるわ。いずれ尻尾を出すはず。絶対に捕まえて連れてきなさい」
「はい、子爵様」
Lの手紙には腹は立つが、要求に対する答えを決めなければならなかった。
2人の意見を聞くと、彼らはLの提示した金額で買わなければいけないと口を揃える。
「はあ」
リアブリックは短いため息をつく。
意見は聞いているが、既に彼女も買い取る方向で考えを固めている。
「選択の余地がないわね」
Lが購入した地域はノブレス通りの中心地。
ここで事業を畳んだ方が損失は大きかった。
「買い取りなさい」
悩みは長かったが、決断は早かった。
それだけ大公家の立場でも死活をかけた事業だったのだ。
もちろん成功した時の反射利益は想像を絶する。
成功の可能性を見たリアブリックは緻密かつ徹底的に準備した。
Lに冷水を浴びせるために。
「L、この屈辱は忘れないわ」
彼女は胸に「L」という名前を刻み込んだ。
- カリフの成長
「売買が終わったらしい」
カリフの報告でエレナの拳に力が入る。
致命的な打撃とまではいかなくても、かなりの金銭的損失を与えることには成功した。
(大公家には損失を、私は莫大な利益を得たわ)
リアブリックとの初の対戦は、エレナの完勝。
「私の予想通りになりましたね」
「うん、君の予想通りだよ。こんな高級情報をどこで手に入れたんだ?」
カリフが気になるのも当然だろう。
学術院の外に一歩も出ていないのに、先のことをずっと見通しているのだから。
「秘密です」
「君が教えてくれるとは期待していないよ」
エレナはニヤリと笑う。
不平を漏らすカリフの反応が子供のように感じられるからだ。
「それと、スラム街の土地購入を終えた大公家が公式に再開発をすると発表した」
予想していた流れだ。
「大公家はノブレス通りを作るんだろ?貴族だけが出入りできる」
「はい」
「それだと大量の大理石が必要になる」
「・・・」
「もし僕たちがその大理石を事前に買い取っておいたら・・・」
カリフの市場を読む目が成長したことに嬉しくなる。
エレナは口元に優しい笑顔を浮かべた。
「なかなかですね、先輩」
「そうだろ?そうすればお金を稼げる」
カリフの成長を見て内心で喜んだ。
まだ不十分な部分は多いが、このまま成長すれば立派な人材に成長するだろう。
- とっておきの情報
「今ゾッとした」
「え?」
「君、天然大理石を既に購入しているだろ?」
「・・・」
エレナは黙った。
沈黙を肯定的に受け入れたカリフがため息をつく。
「はあ、やっぱりこうなると思ったよ。本当に買ったのか?いつ?僕には一言もなかっただろ?」
「テーマを変えましょうか?」
「裏切られた気分だ。僕が言わなかったら、最後まで言おうとしなかっただろ?」
カリフの頬がピクピク動いている。
自分も成長し、自分の先を行くエレナに近づいたと感じていたが、エレナはその先をすでに走っていた。
「話さなくてごめんなさい。わざと隠したわけではありません。先輩が無理に事業に目を向けず、アートアドバイザーの役割に集中してほしかったのです」
率直に気持ちを打ち明ける。
「分かった。君が僕に配慮したとする。じゃあ、これだけは教えて。いつ買ったの?」
「スラム街の土地を購入するときです。全部一緒に」
カリフは記憶を遡り、唖然とする。
「ちょっと待て。君の話は、僕がエミリオさんに伝えた手紙に全部書かれていたのか?君が見てもいいと言ったのに、僕が見なかったあの手紙に?」
「はい」
「・・・」
カリフはショックを受けた表情をする。
エレナの計画に参加していれば、自分も大きな利益を得ただろうから。
「落ち込まないでください。先輩にもとっておきの情報をあげますから」
「本当に?」
彼は目をキラキラさせながらエレナを見つめる。
口元に笑みを浮かべて、身分証明書を差し出した。
メイを通じてLの名前で後援した、時代の巨匠の1人。
「ディアス?」
「ランドール様に次ぐ天才建築家です」
「え?」
エレナはどこまで先を読んでいるのでしょうか?
リアブリックも優秀な人物ですから油断はできません。
それでも、エレナが勝利することを願っています!
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