こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は105話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
105話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 深夜の仮面舞踏会
馬車の中で、ステラは窓の外をじっと見ているエレナに声をかける。
「緊張されていますか?」
「少しだけ」
「私も最初はそうでした。けれど、2回目からは簡単ですので。カツラも被られていますので、自信を持って言いますが、誰も公女殿下だと見分けられないと思います。全部忘れて楽しみましょう」
自分を宥める姿がおかしかったが、エレナはそれを表に出さない。
「招待状を手配してくれてありがとう。容易ではなかったはずなのに、2枚も」
「2枚」という言葉に力を入れる。
ステラが最初に送った招待状は「事情があって紛失した」と言い訳したのだ。
結局、ステラはやっとの思いでもう一枚を手に入れたのだが。
「私たち友達でしょう?必ず助けたかったので」
ステラは友人云々と恩着せがましく話す。
微笑んで返事をするが、心の中では低俗極まりないステラと友人になることは一生ないと考えていた。
エレナは集まる前にギルドを通じて、麻薬が密かに貴族たちの間に流通しているという情報を得ている。
しかし、その実体を把握するには無理があった。
アヘンの大部分は高位貴族と絡んでいるため、ギルドがこれ以上は介入したくないと線を引いたのだ。
結局、エレナは勇敢な決断を下す。
自ら舞踏会に行くことを。
(危険を甘受した分、成果が出ればいいのだけれど)
あえて自ら危険に飛び込む。
まだ心証に過ぎないが、アヘンの流通に大公家が介入しているという感じが強くなったからだ。
マダム・ド・プランローズの支援で、エレナは外泊しながら社交会の集まりを開くという名文で外出している。
そして今、エレナはマダムの屋敷をこっそり抜け出し、深夜の仮面舞踏会に到着した。
馬車が止まり、エレナとステラは仮面を被る。
そして馬車から降りたエレナは、舞踏会場を見て驚いた。
「ここは?」
慌てた様子を見せると、ステラが嬉しそうに話し出す。
「公女殿下の推測通りだと思います。ここは、皇居裏の別館です」
「これまで、仮面舞踏会はここで開かれていたのですか?」
「灯台下暗しという言葉があるじゃないですか」
この事実は、エレナにとって衝撃的だった。
皇妃時代にはずっと皇居で生活をしていたが、別館でこのような卑猥な舞踏会が定期的に行われているとは思いもしなかったのだ。
(皇室の権威がここまで落ちているなんて・・・)
だからこそシアンは孤軍奮闘し、何とかして皇権を回復しようと足掻いているのだろう。
ステラが案内を始めると、エレナは遠くから自分を見守っているヒュレルバードと目を合わせた。
彼はいつもの騎士の服装ではなく、正装している。
エレナが動くと、ヒュレルバードも行動を開始した。
舞踏会の入り口で招待状を提示し、会場内に入る。
会場内には少なくとも100人余りはいるようだ。
(正気じゃないわね・・・)
聞いてはいたが、自分の目で目撃した仮面舞踏会の実体は衝撃的だった。
貴族、いや人間ではなく、快楽と欲望に目がくらんだ獣。
ベタベタとした視線を交わすのは普通のことで、他人の視線など気にせず、宴会場の至る所で乱雑な行為が繰り広げられていた。
「令嬢、天上の粉が必要なのですよね?」
「はい、令嬢が仰った恍惚さが何なのか私も知りたくて」
二人は身分の露出を避けるために、お互いに「令嬢」と呼び合うことに。
「それではここで待っていてください」
そう言ってステラはどこかに消える。
エレナは巻き込まれないように隅に避難する。
しかし、その場所も安全地帯ではない。
あちこちで抱きしめてキスをしたり、男女が抱き合って体を触っていたりした。
不快感を我慢するために顔を背ける。
(最悪)
アヘンの尻尾を掴むためでなければ、すぐにでもこの席を蹴飛ばして出たかった。
同時刻、ステラは派手な孔雀の仮面を被った女性と会話をしていた。
「い、言われた通りに連れてきました」
ワイングラスを持つ女性の口元が笑みに変わる。
グラスに注がれた赤ワインのように、赤みを帯びた髪色をした女性の視線がエレナに注がれた。
「お疲れ様」
「もう宜しいでしょうか?」
ステラの目は恐怖に満ちていながら、相手の反応を伺っていた。
彼女は、目の前の女性の恐ろしさを知っているから。
招待状を探していたステラは、アヴェラに捕えられたのだ。
アヴェラは、ベロニカ公女が仮面舞踏会に関心を持つことを知って、陰険な計画を立てた。
彼女を壊すための計画を。
そしてステラに近づき、言われた通りにしなければ父親が始めた事業を台無しにすると脅したのだ。
アヴェラはニッコリ笑う。
「心配しないでください、令嬢。こちらはプレゼントよ」
そっと近づいて、ステラの手にシルクのハンカチを握らせる。
それは天上の粉。
ステラはアヘンがもたらす喜びに浸って、どこかへ姿を消した。
「準備は?」
アヴェラが独り言のように話し出すと、そばを通っていたウサギの仮面を被った男が答えた。
「せっかちな男なので、すぐにでも動くでしょう」
話が終わるや否や、熊の仮面を被った大男が鼻息を荒くしながらエレナに接近する。
その光景を、アヴェラは陰気に笑いながらワインを吟味していた。
ヒュレルバードも同行していました!
ようやく彼の活躍が見られるのでしょうか?
男性キャラで一番カッコいいと思うのはヒュレルバードですので、この後の展開が非常に楽しみです!
そして、アヴェラの計画とは?
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