影の皇妃

影の皇妃【39話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は39をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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39話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • レンの記憶

「大陸の歴史を論じるには、ガイア教団の話は欠かせません。神話と歴史、その関係で成し遂げた文明の発端を振り返って・・・」

講義中、レンの視線はひとときもエレナから離れなかった。

そんな視線を気にせず講義に集中する。

歴史というのは奥深く、もう一度聞いても興味深かった。

「今日の講義はここまで」

教授が教室を出るや否や、学生たちは引き潮のように教室を抜け出した。

おそらく、レンに文句をつけられるかもしれないと恐れたからだろう。

エレナも彼らと同じように椅子から立ち上がる。

ずっとこちらを見続けるレンの視線を無視して、そのまま教室を出ようとすると。

突然、彼の長い足が前に出て、危うく転びそうになった。

過去の人生でも似たような経験をしてきた為か、体が勝手に反応する。

「おぉ!素早いな?」

床に散らばった教科書を、エレナは冷たい表情で指さす。

「拾って」

「脅しか?」

「拾え」

レンは肩をすくめる。

「従兄弟同士で目下の者をこき使うような事をしてもいいのか?」

「はぁ・・・、幼稚な相手なんか相手にしてられないわ」

会話自体が無駄だと感じたエレナは、自分で教科書を拾う。

「飽きたわ」

そう言って、エレナが教室を出ようとすると。

「俺、記憶力はかなり良いんだが」

気づけばレンが横に並んでいた。

「お前の傷跡、反対側じゃなかったか?」

「・・・!」

これまでの挑発には動じなかったエレナだが、その言葉には息を呑むしかなかった。

「俺はそう覚えているのだけど?」

他の人ならともかく、レンに代役であることがバレたら、エレナが計画した構想に狂いが生じるのは明らか。

「世の中で、一番不確実なのは人間の記憶だって知ってる?」

「初耳だな」

「その素晴らしい記憶力を過信しすぎないようにね」

退かずに度胸を据える。

ここで動揺を見せた瞬間、終わりだと分かるから。

「俺の勘違いだと?」

「ええ」

短い返事で言葉を切ったエレナは、急いでその場を離れた。

遠ざかる彼女の姿を見て、レンは呟く。

「言い張られると、余計に気になるな・・・」

 



 

  • side リアブリック

リアブリックの執務室。

彼女の目の届くところには2種類の手紙が。

1つはエレナのもの。

もう一つは監視を任せているアンが秘密裏に送ってきたもの。

エレナは日常生活、寮生活、そして安否。

それに反して、アンは寮に到着してからのエレナの行動を詳細に書いていた。

「気になるわね・・・」

自分自身の監視下にいないエレナの行動が気になる。

学術院の全ての視線が彼女に向けられている。

一つでも失敗すれば、偽の公女だとバレてしまうかもしれない。

その時、ノックの音が聞こえた。

「ローレンツです」

「お入りなさい」

部屋に入ってきたローレンツは、どことなく切羽詰まっているように見えた。

「どうしましたか?」

滅多に乱れた姿を見せない彼の様子に、リアブリックはただならぬ事が起きたことを察し、表情を固めた。

「ベロニカ公女殿下より大事だという連絡が来ました。毒が血管に乗って、臓器に浸透して再発したと」

彼女の顔色が暗くなる。

毒に侵されたベロニカ公女が目を覚ますことができず、このまま死ねば本当に大変だったから。

エレナはあくまで代役に過ぎない。

ベロニカ公女が死ねば、数百年間続いたフリードリヒ大公の城塞が終わりを告げるかもしれない。

それだけではない。

百年条約を結んだとはいえ、バスタージュ家も弱った大公家を噛みちぎろうと牙を剥き出すだろう。

「大公殿下は?」

「公女殿下を見守っています」

血も冷たいのではと言われるフランツェ大公だが、唯一の血肉であるベロニカ公女だけは大切にしていた。

「解毒剤が必要ね。どうにかして手に入れるのよ」

今考えても呆れる話だ。

大公家の権力を持ってしても、解毒剤を手に入れることが出来ないという事実に。

「解毒が難しいのであれば、本当に考え方を変えなければならないかもしれません」

リアブリックは決断した。

毒消しには毒を使う。

それは非常にリスクが高いが、もはや選択の余地はない。

「ローレンツ卿、今すぐに出発します」

最悪を避けようとし、間違った選択をせざるを得ない時期だった。

 



 

  • ギルドへの依頼

エレナは講義を受けて寮に戻り、学生の身分を全うした。

最初は彼女に近づこうとした学生たちもいたが、エレナの冷淡な態度に気後して、彼らは近づくのを諦めた。

2年前に学術院に在学していたベロニカ公女の変貌に学生たちは驚きを隠せなかった。

死の危機から生還したため、人が変わったのではないかと噂されることも。

今のベロニカは2年前とは別人のようだ。

他人を攻撃したり、苦しめることもしていないし、派閥を集めることもなかった。

力を入れているラインハルト公爵家の長女アヴェラとは、明らかに差別される行動。

「人を騙そうとしないで、人を騙せるようにしろ」

エレナは昔の格言を口にしながら紅茶を飲んだ。

「メイ、ちょっとお入りさない」

静かにメイを寝室に招く。

「あなたに頼みたいことがあるの」

エレナが引き出しから取り出した羊皮紙には、彼女が生まれて初めて見る名前がぎっしりと書かれていた。

大雑把に数えても30人程度。

「ギルドに行ってきてちょうだい」

「ギルドですか?」

「そうよ。ここに書かれた者たちが今どう生きているのか、何をしているのか、どう過ごしているのか。又、何が不足していて、必要な事が何なのか。家族関係はどうなのか、些細なことも一つも漏らさずに全部知っておきなさい」

 



 

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