こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は125話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
125話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 歓迎の挨拶
シークレットサロンのメインホールは、仮面をつけた紳士淑女で溢れていた。
周期的に宴会兼音楽会、展示会、公園を行うほど大勢の人がごった返していたが、今日は足の踏み場もないくらい多くの人が集まっている。
公開討論会に姿を現したLが、今日の宴会に出席するかもしれないという噂が広まったからだ。
そのためか、普段より多くの貴族の令嬢たちがサロンを訪れた。
会場を見下ろしていたカリフが、エレナに呟く。
「見える?みんな君に会いに来た人たちだよ」
「こんなに集まるなんて・・・」
エレナはホールの下に集まった人々を見て、内心驚かざるを得なかった。
どういうわけか分からないが、サロンのオープン日よりもっと多くの人が殺到している。
「君がサロン活動をしないから待ち遠しかったんだろう。だから神秘主義者だって言われるんだ」
「面白いですね。私は何もしていないのに、人々は私を放っておかないのですから」
ホールに静かに鳴り響いていた交響曲が変わる。
大海原のように穏やかでありながら波のように荒々しい曲が演奏されると、エレナは足を踏み出した。
カリフのエスコートを受けながら階段前に登場すると、拍手が沸き起こる。
「シークレットサロンのオーナーLが貴賓の皆様にご挨拶いたします」
エレナが上半身と膝を少し曲げて「はい」と言うと、大きな拍手が彼女を歓迎した。
「これまであまりご挨拶できなかったことをお詫び申し上げ、今日だけは皆様に近づこうとこの場に立ちました。音楽と芸術、社交と人が調和した今日の宴会を思う存分楽しんでください」
歓迎の挨拶を終えたエレナがメインホールに降りてきた。
カーペットに靴の踵が着くやいなや人々がどっと押し寄せる。
「L、お会いできて光栄です」
「どうしてもお目にかかりたかったのです。最近の学術院でLのようになりたいと思っている女学生がどれほど多いか、知らないでしょう」
過去の人生から数え切れないほど多くの宴会に参加し、社交の骨身を削ってきたエレナだったが、今日のように忙しないのは初めてだった。
しかし、エレナは熟練していた。
過去の経験を生かし、特定の人に偏らないように気を使い、多数の人々と対話を交える。
対話の流れを逃さず、適切に切り返すことも忘れず。
夢中で相手をしているうちに時間が矢のように過ぎていく。
「もう行かなくてはいけません」
カリフが近づいてきて時間が来たことを告げる。
エレナは会話をしていた彼らに了解を求め、名残惜しがる人々に黙礼をして踊り場から出て行った。
「疲れたわ・・・」
緊張が解けたのか、エレナの顔は疲れて見えた。
「言葉が出てこないよ。様々な方向から聞こえる声を、同時に相手にしていたのだから」
「あまり難しくありません。声で覚えて、会話のレパートリーは特定の何人かを除いて似ているので、状況に合わせて答えればいいだけなのですから」
何でもないように振る舞うエレナを見て、カリフは呆れたように首を横に振る。
「先輩、今何時ですか?」
「日が変わる10分前だね」
エレナは頷いた。
「先輩も疲れていると思うので、先に休んでください。私一人で登りますから」
「大丈夫なのかい?」
「子供じゃありませんので、いいじゃないですか。どうせここは出入り統制区域で尖塔は高くて外部から侵入することもできません」
「・・・じゃあ、先に休ませてもらうよ。最近、無理しすぎたのか疲れていたから」
エレナはカリフを先に返して、気さくにひとりぼっちになった廊下を横切る。
サロンのドーム型の屋根の上には屋上の役割を果たす尖塔が存在した。
首都で皇居を除けば、指折りの大きな建築物なので、全景がハッキリと見える。
「ここかしら」
屋上の尖塔に到着すると、清涼感と涼しい夜風がエレナを迎えた。
大変だという考えも忘れたまま、月明かりの下に映る首都の広大な夜景にしばらくの間見惚れていた。
「殿下は、何を見て欲しいと思っているのかしら?」
椅子にそっと腰掛けて、シアンが教えてくれた方向を凝視する。
しばらく見ているにもかかわらず、別に変わったことがないと不思議に思った時だった。
「夜の12時はさっき過ぎたと思うけど・・・。えっ・・・?えっ!」
遠くから火の手があがった。
一度に大勢の相手の話を聞くことができるエレナ。
まるで聖徳太子みたいですね(笑)
そして、シアンの見せたかった光景。
火の手があがった場所とは?
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