影の皇妃

影の皇妃【262話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は262をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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262話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side リアブリック

公爵家の地下牢。

太陽の光一つ入らず、陰気な場所にリアブリックが体を丸めて横になっている。

彼女の目は何かを考えているかのように半分ほど開いていた。

「どこからだったの?私が見逃していたのは・・・」

リアブリックの指が底に沿って線を引く。

落書きのように見える線が重なるほど、リアブリックの目が次第にはっきりしていく。

「もしかして?」

何か思い当たることがあるのか、リアブリックが飛び起きて座った。

沈殿した目つきに生気が戻り、素早く思考の転換が行われる。

「そう、それならあり得る。じゃあ、最初から・・・」

リアブリックは乾いた唾を飲み込み、それから信じられないように呟いた。

「あの偽物がLだったんだ」

彼女の声には確信が満ちていた。

数百、数千回以上悩み、反芻を通じて出た結論。

あの二人が同一人物だと考えればエレナが蒸発するように消えたのも、Lが大公家の内部を自分の家を見るように覗き込んでいたのも説明になる。

「だけど、一体いつそんな身分を作ったの?帝国に縁故すらなかったはずなのに?」

先ほどの確信が色褪せるほど論理的な壁。

それでもリアブリックは思考を止めなかった。

「学術院!」

あの時が唯一だった。

リアブリックがエレナから目を離し、自由に何かを図ることができる時間は。

「それじゃあ・・・、大公家に来たその瞬間から大公家を倒す準備をしていたというの?」

リアブリックは目が眩んだ。

未練を捨ててから、全てがハッキリと見え始めた。

「親だけでもそうよ。逃したのではなく、先に手を使って取り出したから」

公国を去る前から、エレナはここまで見ていたかもしれない。

「ヒュレルバードを選任したのも顔のせいではない。彼は強い。ローレンツ卿よりずっと。それを知っていたんだ」

背筋がゾッとし、腕に鳥肌が立って髪の毛が逆立った。

「最初から私が敵う相手ではなかった」

 



 

これまでエレナが自分より優位にあることを知りながらも、心の片隅では彼女を認められない心が渦巻いていた。

知者として帝国を牛耳ったリアブリックの最後の自負心だ。

しかし、もはや我執に近い自負心さえ前面に出すことができない。

エレナはゾッとするほど恐ろしい女性だった。

彼女が浮かべていた笑顔、涙、幼さ、虚栄心・・・、リアブリックが見てきた全てが偽物だったのだ。

頭からつま先まで、まんまと自分を騙していたのだ。

リアブリックは唇を強く噛む。

生臭い血の味が口の中いっぱいに漂っていた。

「まだ遅くない。今からでも手を使えばいい。必ず殺さなければならないわ。そうしないと・・・」

リアブリックは乾いた唾を飲み込んだ。

「大公家が滅びる」

帝国は滅びるという言葉を信じるとしても、帝国の天上と称される大公家が崩れるということは容易に信じられないだろう。

しかし、それが現実だ。

今は大公家の安危を心配する時期に至っている。

最後の砦と称するフランツェ大公だとしても、果たしてエレナの敵手になるか自信がなかった。

 



 

「警備!今すぐアルディールを呼んできて!大公家の死活がかかった重要なことよ!」

リアブリックは鉄格子を掴み、地下牢の入り口に向かって叫ぶ。

たとえ大公家から捨てられた立場だとしても、意地が残っている。

充実した忠誠心ではなく、自分を奈落に震え上がらせるエレナの息の根を止めることで、自分の価値を証明したかったのだ。

「黙れ!」

「その口を引き裂く前に口を閉じろ!」

「どうかしているのか?お前の境遇を忘れたようだが、お前はもう終わったんだ。大公家がお前をまた引き戻すと思うのか?」

囚人たちは皮肉ってリアブリックを侮辱する。

しかし、リアブリックは彼らの言葉を無視した。

地下牢の警備はアルディールの手のかかった者だ。

先ほどのリアブリックの叫びは警備を通じてアルディールの耳に入るだろう。

リアブリックに従うアルディールは、彼女の呼びかけに万事を差し置いてくるに違いない。

(早くしないと。遅すぎると手遅れになってしまう)

外の事情を知らないリアブリックは不安に陥った。

大公家が没落すれば、自分が再起する最後の機会さえ失うことに焦りが増していく。

 



 

久しぶりのリアブリックの登場。

ついにエレナとLの関係に気づきましたが、ここから彼女の反撃はあるのでしょうか?

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