ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【88話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は88をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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88話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ジャンヌとのお茶会

(ちょっとおかしくなったんじゃないかな?)

遅ればせながら、私は自分の放漫さと愚かさを反省した。

カシスと私は3日間ずっと部屋に閉じこもっていた。

もちろん、私たちがこれまでやってきたことは明らかだ。

ご飯を食べて寝て、体を洗う基本的な時間を除いては、それこそ昼夜を忘れて快楽だけに没頭したようだ。

その間、現実の他の何物も歓楽の中に割り込むことができなかった。

(今回はちょっと酷かったわね)

私はカシスと一緒に遅い朝食を取っている間に浅い息を吐き出す。

「聞いてる?」

カシスが私に手を伸ばし、彼の指が私の口元を散らした。

無意識に彼の指を口に含んでしまいそうになる。

その瞬間、カシスの手がピタリと止まった。

私の顔に刺さったカシスの目つきがあっという間に濃くなる。

「あ、ごめんなさい。聞いてなかったわ」

私は淡々と言った後、また首を斜めに傾けて食事を続けた。

しかし、内心ではやや狼狽感を感じている。

3日間の余波のために思わず反射的に行動してしまった。

本当に誓って、今ここでカシスを刺激して部屋に閉じこもりたくてしたわけではない。

幸いにもカシスは私から綺麗に手を引いた。

「母が今度は君に直接手紙を送ってきた」

カシスは私より先に食事を終えて、使用人が持ってきた手紙の発信人を確認する。

カシスではなく、私宛てに来た手紙だったのか。

でもカシスの言葉の中に引っかかる部分があった。

「今回は直接って?」

フォークを動かしていた手を止めて、反問する。

「この前はここに人を寄越したんだ」

「それはいつ?」

「2日前、君が寝ている間に」

カシスは封筒を開けずにそのまま私の前に置く。

私宛てに来た手紙だから直接確認してみろという意味のようだ。

「おそらくお茶の時間に招待しようとしていたのだが、君の体の調子が良くないと思って私が帰した」

いや、だから・・・。

それはつまり、私を部屋から放さないように私を訪ねて来た人まで帰らせたということなのでは?

「もし私の勝手な行動で気分を害したのなら謝るよ」

カシスは私の目を覗きながら言った。

3日間、口車に乗って私を欺いて、私を苦しめた時とは違って、今度は本当に反省している様子だ。

彼は私をじっと見ている。

明け方まで飢えた獣のように振る舞った様子は跡形もなかった。

最初からカシスに怒っていたわけでもない。

ただ彼の行動があまりにも意外だったので少し驚いただけ。

「今度はやめて」

「分かった」

「・・・でも今回はありがとう。私が直接断るのは難しかったと思うから」

結局、私も3日間、この部屋に閉じこもってカシスと2人きりでいた方が良かったという意味だ。

カシスもその意味を察知したのか、私を見て浅く笑う。

私は食事を終えて、カシスの母ジャンヌに返事を送ろうと思った。

 



 

ジャンヌは以前にも感じたように上品な貴婦人だった。

彼女が織りなす雰囲気は落ち着いていて穏やか。

彼女から微かな木蓮の香りが漂っている。

「カシスに聞きました。体の調子が良くなかったのですね?」

ジャンヌの問いに私は少し良心の呵責を感じながら答えた。

「心配するほどではありません。ただ気力が落ちて休息を取っただけですから」

彼女は私の顔を覗き見て、また口を開く。

「先日、外で騒ぎがあったそうだけど」

ああ、パンドラとの話を聞いたようね。

もしかして、そのために私に会おうと言ったのだろうか?

もちろんジャンヌは先日リセルの執務室の前で会った時も、後で一緒にお茶を飲もうと言ってた。

けれど、その理由も合わせて今私に会おうとしたようだ。

 



 

あの日、私が呼び寄せた毒蝶の存在をカシスやオルカの他に誰も気づかなかったとは思えない。

何よりもパンドラがペデリアンにその時のことを供述する過程で必然的に明らかになったことでもあった。

私は手に持っていたコップをテーブルの上に置いた後、口を開く。

「自宅内で騒ぎ立ててしまい申し訳ありません」

「どうして謝るのですか?フィペリオン側が先に無礼を働いたと聞きましたが・・・」

「私も対処が多少やり過ぎでしたから」

実際、パンドラの魔物を捕食する必要はなかった。

しかし、カシスが絡んだ問題だからか、今になって考えてみると過剰反応をしたと思える。

「私は魔手師でなく詳しいことは知りませんが、毒蝶は主人を宿主にして育つ寄生型魔物だと聞きました」

ジャンヌはやはりあの日庭に現れた魔物が毒蝶だということを知っていた。

「ペデリアンには有名な魔手師がいませんが、それでもイシドールが境界へ魔物討伐によく赴いたせいか、その方面に少し見聞きがあるそうです。それで聞いてみたら、あなたが今回3日間も病んだのも、その魔物のために心力を使い果たしたと聞きましたが?」

ああ、そうか。

イシドールは3年前に私の毒蝶を見たことがある。

「だから心配になったのです」

 



 

3日間も閉じこもっていたのですね(汗)

ジャンヌがお茶に招待した理由は?

ロクサナの体調が気になっただけでしょうか?

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