こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は95話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
95話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ロクサナの誤算
しばらくして頭を上げたカシスは、近くから私を見下ろす。
あごから運ばれた手が水気に濡れた唇をゆっくりと撫で下ろした。
私は唇を開けて彼の指を噛む。
そして舌を出した。
すると、今朝のようにカシスの瞳が沈んだ。
すぐに唇が重ねられる。
深く掘り下げた舌が、口の中を荒くかき回す。
気がついたら、いつの間にか私はカシスの下敷きになってベッドに完全に埋もれていた。
しばらくすると、濡れた音を立てて唇が剥がれていく。
私を見下ろしたカシスの瞳と合った瞬間、首の後ろがゾッとした。
熱の集まった金色の瞳が私を覆ってしまいそうだ。
今度はもっと深く頭を下げたカシスが私の首に唇を埋める。
目の前で彼の銀色の髪が呆然と乱れた。
衣類をかき分けて現れた胸を手に握り締められ、首筋を口に含んで吸い込む動きに、私の口から小さく呻き声が漏れる。
3日間、飽きるほど体を重ねて、もうしばらくはこんな気にはならないと思ったのに。
完全に私の誤算だった。
ある意味で、これはカシスと私にとって一種の対話法を同じなのかもしれない。
カシスも私も、お互いに伝えられなかった言葉と問いの代わりに、こうして直接体と体温を分け合いながらお互いの存在を感じているのかもしれない。
そのためか、お互いに触るカシスと私の手は、いつもどこか切迫しているほど切実だった。
カシスの手と唇がだんだん下に下がっていく。
素肌に休む間もなく踊り狂う熱気が漂っていた。
そうするうちに私の奥深くまで入り込んで、果てしなく激しく押し寄せる動きに気が遠くなる。
「あ、カシス、ちょっと待って、ゆっくり・・・」
一度快楽の頂点に立ったばかりなのに、カシスはその余韻が消える前にもっと深く身を重ねてきた。
このままだと本当に息が切れそうで思わず弱音を吐いてしまう。
すると、容赦なく追い込んできた動きが、ほんの少し遅くなった。
頭の上で浅いため息か笑いか分からない音が入り混じった低い音声が響く。
「ゆっくりだなんて、難しい要求だね」
少しは私の言うことを聞いてくれるふりをしているのかと思ったが、やっぱりそれは誤魔化しだった。
知っていはいたが、カシスの態度は夜と昼で本当に違う。
私は怒って、目の前の彼の首筋を噛み締めた。
そして彼が自分のものだという痕跡が残るほど強く吸い込む。
「あなたもちょっとやられてみろ」という気持ちでやったことだが、この3日間、私の行為は何の役にも立たなかった。
むしろカシスは私が与える痛みさえ興奮に置き換えているようだ。
正直、ある程度は私もそうだった。
昨夜そうだったように、今日も私とカシスは寝返りを打ちながら、ほとんど夜明けまでベッドの上で一つになっていた。
果てしなく燃え盛っていた火が消尽した後、カシスがだらりと垂れ下がった私に生気を与えてくれた。
いつも疲れるのは私が先で、私はその事実に腹を立てている。
けれど、そうね。
肯定的に考えると、私が満足する前に相手がベッドの上で疲れて倒れるよりはマシだった。
「こんな風に私に力を与えるたびに、あなたに迷惑をかけているんじゃないの?」
じっとカシスの顔を見上げたまま尋ねる。
すぐに彼は私の頬に唇をつけて囁いた。
「そんなことは気にしなくてもいい」
カシスの言葉が本当かどうかを判断するために彼を注視する。
どうやら私に嘘をついているわけではないようだ。
私はやむを得ず安心感がこもっているのを感じながら、ゆっくりと目を閉じた。
「疲れているんだから寝て」
顔に優しい視線と口づけが舞い降りる。
微かな囁きが子守唄のようだった。
カシスの言葉通り全身が怠い。
私は彼に抱かれたまま眠った。
昼と夜で性格が変わるカシス。
ギャップが激しいですね。
ロクサナが先に疲れるのは彼女が疲れやすいのではなく、カシスの体力が無尽蔵だからでしょう(笑)
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