こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は97話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
97話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ベルティウム家への訪問
すでにジャンヌには状況を伝えてある。
ペデリアンの首長リセルとカシスは一緒にユグドラシルに向かった。
だから彼女に知らせを伝えることは当然だ。
もちろん、だからといってベルティウムから私に送られてきた手紙の内容とか、私がベルティウムに行くことにした本当の目的を話すことはできなかった。
だから、ただベルティウムの首長に招待されて、しばらくの間訪問することにしたという線で状況を説明している。
密かに去ることも出来たが、そのような方法は使わないことにした。
私が黙っていなくなれば、ペデリアンの人々はかなり困惑し、また心配するに違いない。
何よりもカシスに私が彼を置いて去ったと思わせたくなかったのだ。
別館を出る前にカシスが私に見せた態度を思い出した。
彼は自分がいない間に、私がここを離れるかもしれないと思っていたようだった。
それでも彼は、何でも私の望み通りにしろと言ってくれた。
もちろん、それは私をそのまま放置するという意味では決してない。
カシスは私がどこにいようと必ず私を迎えに行くと言った。
彼のその言葉は・・・、何度も振り返ってみても、その度の信じられないほど私を充満させてくれた。
反面、ノエル・ベルティウムが送った書簡の内容を思い出す時は、内側から生臭い笑みが溢れる。
「それでは私も一緒に」
「いいえ、大丈夫よ。ベルティウムから人が派遣されるでしょう」
オリンが同行すると言ったが、ペデリアンの人々をベルティウムに連れていくつもりはない。
しかし、私の拒絶にも、オリンは簡単に諦めなかった。
もう一度自分を連れていくことを勧めるオリンを後にして別館を出る。
「こんにちは。黄の首長であるノエル・ベルティウム様の腹心、ダンテと申します」
その日の午後、群れがペデリアンに到着した。
「いらっしゃいませ、ベルティウムのライオン」
その場には私だけでなく、ジャンヌとシルビアの姿も。
ペデリアンの女主人であるジャンヌが、ベルティウムから訪れた人たちを一番前で迎える。
「ベルティウムでは、今回のユグドラシルの会議に出席しない予定のようですね」
「はい、私たちの主張は元々そのような公式的な席とは縁がありませんから」
群れの代表と見られる白髪の青年は、私たちに向かって丁寧に挨拶した後、話し始めた。
リセルとカシスは5家門の集まりのためにユグドラシルに向かったところだが、黄の首長はのんびりと私を招待しているので、ジャンヌが疑問を持つのも当然のことだろう。
しかし、ダンテの言葉を聞いてすぐに納得するのを見ると、やはりノエル・ベルティウムは普段からそのような集まりに顔を出さなかったようだ。
ダンテはジャンヌとの短い挨拶を終えて、私に視線を動かした。
「招待に応じてくださって、心から感謝しています、ロクサナ様。ベルティウムまで快適で安全にご案内いたします」
私の状況を知っているのか、彼は私をアグリチェ嬢とは呼ばなかった。
自分をダンテと紹介した男は、以前のユグドラシルでの和合会の時、ノエル・ベルティウムとともに宴会場に登場した人物だ。
しかし今考えてみたら、その時以外にも一度だけ顔を合わせたことがある。
あの日、ユグドラシルを離れる前に私を訪ねてきて花を渡した男のようだが・・・。
私は心の中で考えていることを表に出さず、口元を上げた。
「黄の首長が直接書簡を作成し、招待の意思を明らかにしてくださっただけでは足りず、このように腹心を送って改めて招待してくださるので、どれほど感謝すべきことでしょうか」
私の笑顔を見たダンテの目が一瞬細くなる。
私の言葉の中に棘があるという事実を知っているはずだから当然のことだろう。
実際、今の状況はノエル・ベルティウムが最初に予想していたものとは非常に違うはず。
そもそもベルティウムでは秘密裏に私に会おうとしていた。
彼らの計画によると、私がペデリアンの中から抜け出すことも、ベルティウムの人たちと接触することも、他の人たちには知られないうちに密かに行われなければならなかった。
けれど、私がどうして彼らの望み通りに動かなければならないのか。
グリセルダの書簡を見て確認する点があるからベルティウムを訪問することに決めたが、だからと言って私が無闇に彼らの意見に従うと考えているならば、それは大きな誤算だ。
まず私は、ノエルが望むこととは反対にベルティウムの招待を公式的なものにした。
このようにペデリアンに直接人が来たことも、私がノエル・ベルティウムに要求したことだ。
無条件に自分の意見に従うと思っていたノエルからすれば、私の対応は予想外だっただろう。
しかし、「私の意思に従わなければベルティウムには行かない」と強く言うと、ノエルは「分かった」という返信を送った。
彼はよっぽど私をベルティウムに呼び込みたいのだろう。
「私のために珍しいプレゼントを準備されたんですって?期待していますね」
そうして、ノエルは私のいるペデリアンに公式的に人を送り、私を来賓として迎えることになったのだ。
密かにベルティウムに行くことが出来たにもかかわらず、訪問を公式的なものにしたロクサナ。
ペデリアンに帰ってくるという意思が分かりますね♪
ベルティウムからの使者はダンテ。
ノエルに振り回されているイメージがありますが、実際はどんな人物なのでしょうか?
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