こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は140話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
140話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 二人の関係
「ほら、邪魔なものを片付けたら、ずっと良くなった」
「・・・」
レンは満足そうに微笑んだ。
(理解できない。全部知っていたのなら、なんで知らないフリをしてきたの?)
過去の人生のレンは、エレナを執拗なほど苦しめた。
ところが、現世ではそのような姿を全く見せない。
もしかしたら・・・。
(歪んだのは殿下だけではないのかもしれない)
エレナはそう考えるしかなかった。
そうしなければ、今の状況が常識的に説明されないため。
「なぜ口数が少ない?俺は全部公開したのに」
「あなたとどう付き合えばいいか悩んでいます」
「あまり難しく思わないでくれ。簡単に行こう、簡単に。今までそうだったように」
レンはこうした状況と会話がどても楽しいらしく、しきりに笑みが絶えない。
しかしエレナは過去の生活のせいで、レンの影が重なり続けたために大変な思いをした。
「・・・そうですね、先輩」
「うん、後輩」
レンの声はこよなく優しかった。
そういえば、揶揄うような言い方をして敵意を示さなくなったのは、かなり前からのような気がする。
「やはり私たち二人の関係を改めて規定しなければなりませんね」
「俺たち、もう味方だろ?」
気に入らないが否定しなかった。
レンがエレナを助けて大公家を倒すことに本当に貢献するのなら千軍万馬を得ることになるのだから。
しかし、逆にレンだからこそ安心できない。
彼は諸刃の剣だ。
レンの底力が大公家を倒すのに大きく役立つのは確かだが、エレナの統制を逃れるため、何をしてくるから分からないという危険要素も確かに存在した。
(そばに置いていた方がいいわ)
ここから敵に転じるか、知らないフリをしてそれぞれの道を行くのが不安だった。
それならどんなに辛いことがあったとしても、抱えていった方がマシだろう。
「そうですね、私たちは味方です」
「その通り」
レンは指を鳴らしながら笑う。
本気で喜んでいるように見えるのは彼女の勘違いだろうか。
「表情管理をしてくれよ。俺は嬉しくて踊りたいのに、君はどうして泣きべそをかいている?」
「感情を隠せない方ですから」
「味方だからといって君のことに干渉したりしないよ。君は君なりに、俺は俺なりに進めばいい。今までのように」
「・・・」
「なんで返事をしない?俺が干渉することを望んでいる?それならまあ、後輩の望み通りにしてあげても___」
「結構です」
エレナのぶっきらぼうな言葉に、レンはただ黙って笑っていた。
「せっかくの記念的な日なのだから、シャンパンはどう?シャンパンは?」
「遠慮します」
「なんでそんなにつっけんどんに断るんだ?心が痛むよ」
気が悪くなったという話に反して、レンはニッコリ笑って止めていた食事を再開する。
とっくに冷えた料理だったが、今準備されたかのように美味しそうに食べながら、レンは言葉を続けた。
「長くて3ヶ月、短くて2ヶ月だ」
「それはどういう意味ですか?」
今までふざけていた姿は跡形もなく消えて、レンの表情と言葉遣いはいつにも増して真剣だ。
「その間にベロニカが戻ってくる」
「・・・!」
エレナの目が大きくなる。
すでに様々な情況でベロニカが戻ってくるかもしれない推測はしていたが、その時期をレンを通じて聞くことになるとは思ってもいなかったのだ。
「その時期を逃したら無事ではないだろうね」
「予想より遥かに早いのですね」
「ベロニカが目を覚ましたことは知っていたのか?」
エレナはうなずいて返事をする。
その反応にレンは舌打ちをした。
「それを知っていて大公家に残っているのか。無謀なのか、太っ腹なのか」
「いつ帰ってくるのか、分かりませんでしたから」
「急いで出てこい。君が連れている騎士が強くても一人では無理だ。彼だけでは君を守れない」
エレナはじっとレンを見つめる。
自分の勘違いなのだろうか?
いつにも増して真剣に話すレンの声と表情から、自分への心配が感じられるのは。
「ありがとう」
自分の口で話しながらも不思議だった。
生きていながら、レンに感謝の言葉を言える日が来るなんて。
レンは一度もしたことのない明るい笑顔を見せる。
「食べよう」
レンとの共闘関係を結んだエレナ。
過去のしがらみはありますが、レンがエレナを裏切ることはないでしょう。
問題はシアンがこの事をどう思うのか・・・。
そして、ベロニカの復帰はもうすぐ!
エレナは無事に公爵邸を脱出できるのでしょうか?
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