こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は141話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
141話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side リアブリック
その頃、リアブリックの執務室では重い会話が交わされていた。
「覆面の人間たちを処理しなさい」
彼女の両脇に座っていたアディールとルミナスは心配の声を上げる。
「ウォルフォート卿がやられました。傭兵では限界が・・・」
「第二騎士団を動かすわ」
「・・・!」
断固としたリアブリックの言葉に二人の目が大きくなった。
第二騎士団は、大公家の核心戦力の一つだ。
第一騎士団には僅かに及ばないが、その武力は大公家の剣と呼ばれるに十分に値する。
「名文はどうするのですか?」
「首都内の治安維持。近年、首都内で起きた凶悪犯罪行為を集めて、彼らの仕業にしなさい」
第二騎士団は誇り高い騎士団で構成されていた。
主君の命に絶対的に服従すると言うが、彼らは出来るだけ名誉なことに剣を向けたい。
そのような脈絡から見て、集団で犯罪行為を行う疑問の覆面である処断は、第二騎士団を動かす最高の名文だ。
「すぐに措置します」
「もう一つ」
「お話しください」
リアブリックは冷ややかに言った。
「仮面舞踏会でを取引するために訪れた男女を探しなさい」
「私もやはり彼らが怪しいと思います」
アディールもまた、同調してうなずく。
アヘンの栽培地が発覚したということは、どこかで情報が漏れたということだ。
時期的にみて、栽培地が消失する数日前、二人の男女が仮面舞踏会を訪れた日が有力だった。
「その日に仮面舞踏会に参加した人たちの招待状を把握しなさい。出席者を絞り出せば痕跡が出てくるはずよ」
「分かりました」
「見つけられずに帰ってくるという考えは捨ててちょうだい」
リアブリックは失敗の余地を与えなかった。
それだけ彼女は切迫していたのだ。
(崖に追い込まれている。これ以上の失敗は許されないわ)
フランツェ大公はそれほど忍耐強い人物ではない。
リアブリック程度だから挽回の機会を与えられたのであって、他の手下であれば、より有能な者としてその座に就いたはずだ。
「必ず明らかにします」
命令を受けるアディールも必死だった。
リアブリックの失脚は彼の終わりを意味するのだから。
あらゆる手段と力量を総動員して今回の背後を突き止めることだけが、彼が大公家に必要な人材であると証明する道。
「ルミナス」
「はい、子爵様」
「アヘンの供給が切れた以上、仮面舞踏会をこれ以上維持する理由はないわ。無くしてしまいなさい」
深夜の仮面舞踏会は、これまで大公家が主催してきた。
貴族たちの密かな欲望を刺激して引き入れ、アヘンを扱う場にしたのだ。
しかし、アヘン事業が再起不能になった今の状況で仮面舞踏会を引き続き主催するのは無意味だった。
「はい、子爵様」
ルミナスもいつになく重い命令を受けた。
「お変わりありませんでしたか?」
レンを送った後、メイン応接室に戻ってきたエレナを見て、ヒュレルバードが心配そうに尋ねる。
「ええ、見ての通りよ」
「安心しました」
エレナの穏やかな返事に、ようやくヒュレルバードは安心したのか、うなずいて身を引いた。
応接間の中央に置かれたソファに横になって、エレナは先ほどのやり取りに呆然とする。
(まさかレンと私が手を繋ぐなんてね・・・)
他でもなく、レンだ。
世の中が二つに分かれて、生まれ変わっても絶対に親しくなれない部類の人間だと思っていた。
でも驚いたことに、そんなレンとさっきまで向かい合って食事をしていた。
それも衝撃的だが、「公共の敵」のことを「味方」と規定した。
同じ言葉だが、世の中で最もぎこちない言葉に違いないだろう。
(油断は禁物よ。どこに行くか分からない男なのだから)
エレナはいまだにレンを信用していない。
互いの目的のため手を組んだが、正直な気持ちでは正しいことかどうか確信できなかった。
それほど彼に対する良くない認識が強烈に根付いているからだ。
それでもエレナは、レンを敵と思わなくていいことに凄く安堵する。
(・・・意外と心強いし)
あ、今何を考えていたのだろうか?
あまりにも馬鹿馬鹿しいじゃないか。
エレナは無意識の考えに失笑する。
本人は無視しようとしたが、心理的な面でレンの存在が強く感じた。
敵のときはゾッとしたが、いざ味方となると妙に頼りになる。
もちろん、人が簡単に変わるものではないだけに油断は禁物なのだが・・・。
第二騎士団の投入。
ヒュレルバードは第一騎士団?
それとも公女専属の騎士なのでしょうか?
そろそろヒュレルバードの活躍が見たい気持ちもありますね!
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