こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は146話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
146話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 競合
「ところで素養と知識は分かるとして、評判はどう評価するのですか?」
エレナは何も知らないふりをして尋ねた。
常識的に考えてみても素養と知識は問答を通じて確認できるが、評判はその物差しが曖昧だからだ。
「素養と知識は皇室からの社交界で名望の高い貴婦人たちが評価します。それは評判も同じです、例えば、マダム・ド・プランローズのような方ですね」
「万が一、マダムが参観人になれば、私にも有利に働くことができますね」
「いいえ、マダムはすでに対外的に公女の先生として知られています。ですので、彼女は除外されています」
エレナは残念そうな表情を浮かべる。
「今から公女が最も気を使わなければならない部分は評判です。絶対に傷つくことをしてはいけないし、人々の口車に乗る行跡を残してもいけません」
「刻みます」
エレナは誠実な学生のようにリアブリックの言葉を胸に刻むふりをする。
しかし、本音は全く違っていた。
(どうして私がそんなことを?ベロニカでもないのに)
エレナがあらゆる苦労をして社交界で評判を高めたとしても、その評判は復帰するベロニカが持っていくのだから。
過去の人生で、ベロニカは当然のようにエレナの全てを奪った。
しかし、今回は違う。
ベロニカが戻ってきたとき、社交界が後ろ指を指して彼女を軽蔑することだろう。
ベロニカが自分の全てを奪ったように、エレナも彼女が帰ってきたとき、ベロニカという名前で生きていくことがどれほど恐ろしいことかを悟らせてあげよう。
「2回目の競合はティータイムです。ティータイムだからといって、令嬢同士で行うティータイムではありません。あくまで皇室に相応しい礼節と礼法を身につけたのか確認したいのですから」
過去の人生、皇太子妃選出式に参加したエレナは、2回目の競合であるティータイムが持つ意味と理由について誰よりも知っていた。
皇后のみならず、皇室の大人が選出式に参列し、参加する令嬢たちの身だしなみに注目し、皇太子妃に相応しい身だしなみを身につけたかを確認する場所だ。
「傲慢ではなく、マダムに不十分な部分を指摘してほしいとお願いします」
エレナの言葉に、リアブリックは頷きながら話し続けた。
「最後の競合であり、最終選出は2回目の競合があった後から1ヶ月後です。先の評価を元に皇太子妃が選ばれます」
「それでは、私が皇室の選択を受けられないこともあるのですか?」
「そんなことはないでしょう」
「はい?ですが、先ほど・・・」
エレナは疑問を表したが、リアブリックの今の言葉が何を意味するのか誰よりも知っている。
最終競合まで上がった令嬢たちは一様に家門、礼法、素養、評判など抜け目がない。
結局、最終競合で最も大きく左右されるのは家門の力だ。
当然のことに、大公家の権威と威勢を前面に押し出した影響力が作用されるだろう。
リアブリックはそのような事実を隠したまま、むしろエレナを責めた。
「公女は第1次と第2次の競合だけを考えてください。1次競合がどうなるのか分からないのに、3次を心配するのは性急ではないですか?」
「ご、ごめんなさい、リブ。私が焦っていました。必ず皇太子妃になって、リブとお父様を失望させません。私が大公家に役立つということを証明したいです」
「その心構えです。楽しみにしていますね」
リアブリックは心にもない言葉でエレナを激励する。
こうなってしまったのであれば、皇太子妃選出式でエレナが頑張ることを期待するしかなかったからだ。
(皇太子妃に選出されても、あなたが皇太子殿下のそばに立つことはできないわ)
仕方なくエレナを皇太子妃選出式に送り出すが、それだけだ。
選出式が終わる前にエレナを始末する予定なのだから。
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「リブ、私はそろそろ行きますね。競合の準備に社交界の評判を積むには、体が2つあっても足りませんから」
「あ、ちょっと待ってください。これを受け取ってください」
「これは何ですか?」
エレナは瞬きしながらリアブリックが渡す封筒を受け取る。
発信人が書かれていないため、内容が全く見当がつかない。
「見れば分かると思います」
エレナは封筒を開けて手紙を取り出す。
一番上の前列を見た瞬間、エレナは手で口を覆った。
指の間から漏れ出る声が震えている。
「リ、リブ。これは本当に私のお父さんが送った手紙ですか?」
信じられないかのように問い返すエレナを見て、リアブリックは頷く。
「ええ、読んでみてください」
一度体験した皇太子妃選出式。
エレナはどのような手段を使って、ベロニカの評判を落とすのでしょうか?
そして、実の父親からの手紙。
両親は避難しているはずでは?
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