ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【120話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は120をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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120話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ありのままの真実

ニックスは入手した毒の性能だけに関心があったようで、目の前に赤裸々に現れた痕跡を見て驚き、目つきを硬直させた。

瞬間的に弁解することさえ忘れている。

「あなたは人形のくせに嘘が本当に上手ね。本当に変わった人形みたい」

ロクサナの嘲弄混じりの嘲笑が、そんなニックスを容赦なく狙撃した。

「いいえ、変わった人形という言葉よりは失敗作という言葉の方が似合うわね」

その瞬間、ニックスの目つきが変わる。

ロクサナの言葉が、さっき入ってきた部分に再び打ち込まれた。

「・・・失敗作だって?僕が?」

「そうよ。あなた自身は自分が特別だと信じているようだけどね」

小さな隙間から開いた穴から、その中にあることも知らなかった深い毒が漏れ始める。

「でもね。私が思うに、ノエル・ベルティウムの失敗で生まれた突然変異にすぎないわ」

その毒はニックスの隅々まで静かに広がっていく。

「あなたの主人が他の人形よりあなたを大事にしているように見える理由は、あなたが少し変わっていて遊ぶのが楽しいからよ。決してあなたに価値があって重要な存在だからじゃないわ」

ロクサナの言葉は、これまでニックス自らさえ気づかなかった彼の逆鱗に触れた。

「だけど、興味がなくなった人形の終わりは同じよ。あなたにも思うところはあるんじゃない?」

先日、宴会場で見た壊れた人形たちの姿が目の前を掠めて通り過ぎる。

ありのままの真実を正しいように囁いた声が、次の瞬間ニックスの肺腑を鋭く突き刺す。

「結局、形も分からないほど壊されて廃棄されてしまうのよ」

一点の揺れもなく真っ直ぐに伸びた視線には、ロクサナの冷淡な確信が込められていた。

「その体の本来の持ち主が容赦なく捨てられたようにね」

 



 

まるで冷たい蛇の鱗が素肌の上を這っていくようだった。

温もりなど見られない冷たい瞳に向き合っている間、思わず肝胆がひんやりする。

そうするうちに、ついにニックスの口がゆっくり開いていく。

「今まで私の前で、そんなことを怖気なく言った人間はいなかったよ」

ロクサナと向き合った彼の表情は、さっきとは全く違う。

冷たい寒気が針のように飛んでいる。

「言いたいことはもう終わったのかな?」

本性を現したニックスの顔は、記憶の中のアシルと少しも似ていない。

その事実に、ロクサナは初めて満足した。

それと同時になぜかほんの少し虚しくなる。

「私が毒を準備したのはいつから分かっていたの?」

「あなたがゴミのようなお茶を出してきた最初から」

ニックスはもはや不器用な仮面をかぶってロクサナを騙す気はないようだ。

「私も一つ聞くわ。これはあなたの主人の命令?それとも、あなたの独断的な選択?」

「直接当ててみればいい。先ほど偉そうに騒いだように」

彼はロクサナに向かって冷たい空気をかき集める。

 



 

「そういえば、私を殺すかどうか決定したって?」

さっきロクサナが言った言葉が、ニックスを刺激したようだ。

「傲慢なのは、お前たち人間の共通点なのかな?お前程度が私を殺すことができると思うなんて呆れるね」

ニックスは、「お前にそんなことができるのか?」と皮肉りながら鋭く笑う。

「しかも、たとえ私を殺すことに成功したとして。お前が無事にここを抜け出せると思っているのか?」

しかし、続いて鼓膜に食い込んだ嘲笑の声を聞き、ニックスはこれ以上我慢する必要性を感じられなかった。

「もちろん。そんなに難しくないと思うけど」

ああ、そうだ。

目の前にいる生意気な人間の鼻を今すぐ潰してあげよう。

「もしかして、その魔手一つを信じているの?」

そう思って、ニックスは憐れんだ表情で笑う。

「それとも、あの粗雑なイヤリングかな?」

その瞬間、ニックスの手が肉眼で見えないほど速く動いた。

鋭い何かが同時に飛び出し、ロクサナの両耳を瞬く間に切って通り過ぎる。

割れたイヤリングと赤い血が彼女の肩の上に落ちてきた。

ヒラヒラと舞う髪の毛の間から壁に刺さった鋭いナイフが現れる。

ロクサナの顔は終始静かで、ニックスを見つめる視線は冷ややかだった。

ニックスはそんな彼女を見て、歯をむき出しにして笑う。

「お前に毒が通じなかったのも、そのイヤリングのおかげだろう?」

ロクサナのイヤリングが普通のものではないことくらいは気づいていた。

髪の毛の巧妙に隠れてはいたが、ベルティウムに来てからずっと同じイヤリングだけをしていたのだ、怪しさを感じるのは当然だろう。

「弱虫の人間風情が、天地を弁えないで偉そうに・・・」

ただ今まで知らないふりをした理由は、目の前の餌を油断させるためだった。

「お前が持っているものは、大したことのないイヤリングと蝶の群れだけじゃないか」

しかし、生意気にも誰が誰を殺すと言っているんだ?

 



 

ついに本性を現したニックス。

簡単に殺せると話すロクサナですが、何か対策はあるのでしょうか?

 

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