こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は134話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
134話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side デオン・アグリチェ
アグリチェを抜け出したデオンはロクサナの痕跡を探すために周辺を見ていたが、すでに時間がかなり経っていたので、望んでいたことを発見するには遅れてしまったようだ。
ひとまず外部から行き来した痕跡自体があまりにも多かった。
その上、元々アグリチェの人々は自分の痕跡を消すのが習慣化されていたし、その中でも特にロクサナは上手なのだ。
「・・・」
ふとアグリチェでの最終日に見たカシス・ペデリアンが思い浮かぶ。
『地下牢からラントの後を追ったと聞いて、君にも一度チャンスを与えようと思ったが、力不足だったようだね』
デオンの目つきがこれまでと比べ物にならないほど冷たく沈んだ。
もしかしたら、あの日ロクサナとカシス・ペデリアンが会って、一緒にアグリチェを抜け出したかもしれないという気がした。
しかし、ラントの執務室で最後に見たロクサナを思い浮かべると、それはあり得ないことだと思われたりもする。
彼女が時々デオンの前でカシス・ペデリアンの名前を取り出したのは、単に彼を挑発するためだったという事実を知らなかった。
もしロクサナがカシスと一緒に行くつもりだったら、あの日ペデリアンをアグリチェに引き込まなかっただろう。
デオンは片膝を床に当てたまま屈んでいた体を起こした。
彼は最も確実な方法に従うことに。
不明確なことにこれ以上時間を費やすことはできない。
対象を変えてグリセルダの跡を追い始めたのだ。
アグリチェにいた時も、彼女はロクサナの隠れた味方だった。
味方というには実は語弊があったが、いずれにせよ彼女はロクサナの忠実な助力者であり使える情報網。
デオンが知っているグリセルダなら、明らかにこれまで何とかロクサナの行方を探してその後を追っていたという予感がした。
そして、彼はほんの微かに残っているグリセルダの痕跡を踏んで移動する。
数日後、デオンが到着した場所は中立地帯の境界。
同じ中立地帯だとしても、あまりにも土地が広いため、シエラが滞在している場所とはかなり距離がある。
その上、ここは市街地ではなく外郭地域。
どうやらグリセルダはしばらくここに留まっていたが、先日他の場所に移動したようだ。
今回続いた方向は南西側だった。
デオンの視線は、グリセルダの足跡が続く茂った森に向かう。
「デオン!」
まさにその時、誰かが声を上げて彼の名前を呼ぶ。
聞きなれた声に顔を向けると、視野に入ってきたのはマリアだった。
彼女はアグリチェにいる時のように優雅にドレスアップし、日傘まで差している。
しかしマリアは、「そのままでは高い靴のかかとが折れるのではないか」と思うほど、デオンのいる方に向かって猛烈な勢いで走ってきた。
豊かなスカートの裾は、その激しい動きに沿って花びらのように広がっている。
「デオン、本当にあなたなのね!」
近くでデオンを確認したマリアが感動の声をあげる。
「あなた、今までどこで何をしていたの?」
反面、デオンの表情は依然として無感情極まりなかった。
生死さえ確認されていなかった母子の再会というには、ひどく淡々としている様子だ。
しかし、マリアはそのようなデオンに慣れていたため、平気で受け入れた。
彼女の視線が目の前にいる息子を頭の先から爪先まで観察する。
「もしかしてサナと一緒にいるの?」
マリアはそう尋ねながらデオンを再び見上げた。
そして答えを聞く前に彼の乾燥した顔から答えを見つける。
「違うのね」
すぐに2番目の質問が相次いだ。
「じゃあシエラは見た?」
マリアがデオンを見て喜んだ理由は、実はこれを聞くためではないかと思うほどだった。
「私の考えだと、あの日、屋敷がごちゃごちゃして、シエラが怪我をするのではないかと思って、サナが外に出したような気がするんだけど。どこに行ったのか分からないのよ」
マリアは1分も無駄にできないかのようにスラスラと言葉を続ける。
「あの日、サナと最後まで一緒にいたんじゃないの?どこに送ったか言わなかった?」
デオンはしばらく黙ってマリアを見下ろした。
彼は少し前までは同じ空間に留まっていたシエラを思い出し、すぐに閉じていた唇を開く。
「東へ」
デオンはその一言を残してマリアを通り過ぎて歩き始めた。
「東?ここから東ってことよね?」
マリアは分かったように首を傾げた後、同じくデオンに背を向けて歩き始める。
シエラがいる方向は正反対だが、当然そのような事実は知らなかった。
そうしてあっという間に短い再会が終わる。
マリアとデオンは、むしろジェレミーとの間より会話がなかった。
しかし、二人ともそれを不思議に思うことも、少しも気にする素振りは見られない。
デオンは森に入り、またしばらく移動した。
そうするうちについに森が終わる部分で彼の足が止まる。
この方向に繋がる場所は・・・。
「ベルティウム?」
低い声が森の中をかすめた光の間を横切った。
先ほどマリアが探していた人の瞳のように空は果てしなく青い。
今から行くことになる道の先で彼を待つものが何なのか、この時のデオンは当然知らなかった。
デオンとマリアの再会は呆気なく終わりましたね。
マリアのシエラへの執着の正体は?
危険だと感じたからこそ、デオンは嘘の場所を告げたのでしょうか?
グリセルダがベルティウムで出会った人物はデオンだったのでしょうか?
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